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公開番号2025123621
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019164
出願日2024-02-13
発明の名称複合ケーブル
出願人古河電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01B 7/00 20060101AFI20250818BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コストを抑えて断面形状を円形に近付けるようにした複合ケーブルを実現する。
【解決手段】2本の電源線3が断面視において扁平形状の長手方向を並列させる向きに配置されて、その2本の電源線3と、2本の信号線2が撚り合わされてなる信号撚線20とが撚り合わされた複合ケーブル1は、断面形状を円形に近付けるように形成することができる。具体的には、2本の電源線3が断面視において扁平形状の長手方向を並列させる向きに配置されて信号撚線20と撚り合わされてなるケーブルコア4の断面形状が丸みを帯びることで、複合ケーブル1の断面形状を円形に近付けることが可能になる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
2本の電源線と、
2本の信号線が撚り合わされた信号撚線と、
前記2本の電源線と前記信号撚線とが撚り合わされてなるケーブルコアの外周を覆うシースと、を備えた複合ケーブルであって、
前記電源線の延在方向に直交した断面は、その断面の重心から前記電源線の外周端までの寸法が全周に亘って一定ではない形状を呈していることを特徴とする複合ケーブル。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記2本の電源線は、前記断面においてそれぞれ扁平な形状を呈しており、その扁平な形状の長手方向を並列させる向きに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の複合ケーブル。
【請求項3】
前記電源線は、導体部と、前記導体部の外周を被覆した樹脂層を有しており、
前記断面における前記重心を通り、前記樹脂層の外面から外面に亘る最長の寸法をL、最短の寸法をSとした場合、0.75≦S/L≦0.9を満たすことを特徴とする請求項1に記載の複合ケーブル。
【請求項4】
前記電源線は、導体部と、前記導体部の外周を被覆した樹脂層を有しており、
前記断面における前記重心から前記樹脂層の内面までの最長の寸法をLu1、最短の寸法をSu1とした場合、0.61≦Su1/Lu1≦0.87を満たすことを特徴とする請求項1に記載の複合ケーブル。
【請求項5】
前記電源線は、複数の素線が撚り合わされた素線ユニットが7本撚り合わされてなる導体部と、前記導体部の外周を被覆した樹脂層を有しており、
前記断面において前記導体部の中心側に配置されている前記素線ユニットが円形を呈しており、その素線ユニットの直径をR[mm]とし、前記断面において前記導体部が楕円形を呈しており、その楕円形の長径を2・Lu2[mm]、短径を2・Su2[mm]とした場合、π(R・3/2)

-π(Lu2×Su2)≧0.07[mm

]を満たすことを特徴とする請求項1に記載の複合ケーブル。
【請求項6】
前記電源線は、複数の素線が撚り合わされた素線ユニットが7本撚り合わされてなる導体部と、前記導体部の外周を被覆した樹脂層を有しており、
前記素線ユニットにおける前記複数の素線の撚りピッチをP1、前記導体部における7本の素線ユニットの撚りピッチをP2とした場合、3≦P2/P1を満たすことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の複合ケーブル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合ケーブルに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、自動車等の車両分野において、電動パーキングブレーキ(EPB:Electric Parking Brake)用のケーブルとして、複数の電力線と複数の信号線の外周を一括してシースにより被覆した複合ケーブルが用いられている。
この複合ケーブルのシースをはがす際に刃を入れるが、ケーブル断面が真円から外れた形状であると、シースを切残したり、ケーブルを傷つけたりするなどの問題があるため、ケーブル断面を真円に近付けることが望まれている。
そして、複合ケーブルの断面形状を円形に近付けるために、複数本の線状の介在物を電力線や信号線に沿わせるようにした複合ケーブルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-69616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の複合ケーブルの場合、複数の介在物を使用することで部品点数が増えるために、コストが上がってしまうことがある。
【0005】
本発明の目的は、コストを抑えて断面形状を円形に近付けるようにした複合ケーブルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
2本の電源線と、
2本の信号線が撚り合わされた信号撚線と、
前記2本の電源線と前記信号撚線とが撚り合わされてなるケーブルコアの外周を覆うシースと、を備えた複合ケーブルであって、
前記電源線の延在方向に直交した断面は、その断面の重心から前記電源線の外周端までの寸法が全周に亘って一定ではない形状を呈していることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の複合ケーブルにおいて、
前記2本の電源線は、前記断面においてそれぞれ扁平な形状を呈しており、その扁平な形状の長手方向を並列させる向きに配置されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の複合ケーブルにおいて、
前記電源線は、導体部と、前記導体部の外周を被覆した樹脂層を有しており、
前記断面における前記重心を通り、前記樹脂層の外面から外面に亘る最長の寸法をL、最短の寸法をSとした場合、0.75≦S/L≦0.9を満たすことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の複合ケーブルにおいて、
前記電源線は、導体部と、前記導体部の外周を被覆した樹脂層を有しており、
前記断面における前記重心から前記樹脂層の内面までの最長の寸法をLu1、最短の寸法をSu1とした場合、0.61≦Su1/Lu1≦0.87を満たすことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の複合ケーブルにおいて、
前記電源線は、複数の素線が撚り合わされた素線ユニットが7本撚り合わされてなる導体部と、前記導体部の外周を被覆した樹脂層を有しており、
前記断面において前記導体部の中心側に配置されている前記素線ユニットが円形を呈しており、その素線ユニットの直径をR[mm]とし、前記断面において前記導体部が楕円形を呈しており、その楕円形の長径を2・Lu2[mm]、短径を2・Su2[mm]とした場合、π(R・3/2)

-π(Lu2×Su2)≧0.07[mm

]を満たすことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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