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公開番号2025132273
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029708
出願日2024-02-29
発明の名称シールド電線の端末構造、端子付き電線およびコネクタ付き電線
出願人古河電気工業株式会社,古河AS株式会社
代理人個人,個人
主分類H01R 13/6581 20110101AFI20250903BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】シールド電線に対するフェルールの引張強度が高く、構造がコンパクトで形成が容易なシールド電線の端末構造、ならびにそれを備えた端子付き電線およびコネクタ付き電線を提供する。
【解決手段】シールド電線の端末構造は、導線と絶縁層を有するコア部と、該コア部の外周に配置されたシールド層と、該シールド層の外周を被覆する外被とを有する端末構造であって、端部から延在するスリットを有する筒状部を備え、前記筒状部が前記シールド層の露出部分と前記コア部との間に位置するフェルールと、前記筒状部の外周面と対向する位置に、前記シールド層の露出部分を前記筒状部と挟んだ状態で固定配置されるスリーブと、前記シールド層の露出部分の内周面側に位置する前記コア部の外周面の部分と前記筒状部の内周面との間に位置し、前記筒状部を、前記シールド層の露出部分を介して前記スリーブに押圧固定した状態を保持するホルダーと、を備える。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
導線が絶縁層で被覆されたコア部と、該コア部の外周に配置されたシールド層と、該シールド層の外周を被覆する外被とを有するシールド電線の端末構造であって、
前記コア部の外径より大きい内径を有し、端部から延在する1つ以上のスリットを有する筒状部を備え、前記筒状部が、所定長さの前記外被が剥離されて露出する前記シールド層の露出部分と、前記コア部との間に位置するフェルールと、
前記シールド電線の外径より大きい内径を有し、前記筒状部の外周面と対向する位置に、前記シールド層の前記露出部分を前記筒状部と挟んだ状態で固定配置されるリング状のスリーブと、
前記シールド層の前記露出部分の内周面側に位置する前記コア部の外周面の部分と、前記筒状部の内周面との間に位置し、前記筒状部を、前記シールド層の前記露出部分を介して前記スリーブに押圧固定した状態を保持するホルダーと、
を備える、シールド電線の端末構造。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記スリットは、筒状部基部側の端部に設けられ、スリット幅よりも大きい幅を有するスリット拡大部をさらに備える、請求項1に記載のシールド電線の端末構造。
【請求項3】
前記ホルダーは、リング状である、請求項1に記載のシールド電線の端末構造。
【請求項4】
前記ホルダーは、リング状であり、一端から他端まで延在する1つの分割スリットを備える、請求項1に記載のシールド電線の端末構造。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のシールド電線の端末構造を有する端子付き電線であって、
前記コア部の先端から所定長さの前記絶縁層が剥離され、剥離によって露出した前記導線の部分が、端子と接続されている、端子付き電線。
【請求項6】
請求項5に記載の端子付き電線がコネクタハウジング内に収容されたコネクタ付き電線であって、
前記コネクタハウジング内にて、前記端子および前記フェルールに対向する領域にわたって、金属部材が配置され、
前記フェルールと前記金属部材とが導通する、コネクタ付き電線。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シールド電線の端末構造、端子付き電線およびコネクタ付き電線に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば自動車のワイヤハーネスに用いられる電線には、外部への電磁波の漏洩を防止するため、あるいは、外部から電線への電磁波の影響を抑制するために、シールド電線が用いられている。
【0003】
このようなシールド電線としては、例えば、絶縁被覆がなされた被覆電線の外周に編組線からなるシールド層が形成され、このシールド層の外周に外被が形成されたシールド電線が提案されている。このようなシールド電線の先端部に端子などを接続してコネクタを構成する際には、シールド層を接地するための端末構造を形成する必要がある。
【0004】
図12は、従来の端末構造を形成する工程を示す説明図である。まず、図12(a)、図12(b)に示すように、シールド電線100の最外周の外被103を、端部から所定長さにわたり切断除去し、内部の編組線のシールド層105を露出させる。
【0005】
次に、図12(c)に示すように、シールド層105を所定長さで切断し、内部のコア部107を露出させる。すなわち、外被103の先端から所定長さのシールド層105が露出し、シールド層105の先端から所定長さのコア部107が露出する。なお、コア部107は導体が絶縁被覆された電線である。
【0006】
次に、図12(d)に示すように、外被103の端部近傍において、所定長さのインナーフェルール109を配置する。インナーフェルール109は金属製の環状部材である。その後、図12(e)に示すように、外被103から露出していたシールド層105を外被103側(インナーフェルール109側)に折り返す。これにより、インナーフェルール109がシールド層105によって覆われる。
【0007】
最後に、図12(f)に示すように、シールド層105の外周にアウターフェルール113を配置する。アウターフェルール113は、インナーフェルール109と同様に金属製の環状部材であり、インナーフェルール109の外径よりも内径が大きい。この状態でアウターフェルール113を外周から圧縮することで、インナーフェルール109とアウターフェルール113とでシールド層105が挟まれた状態で圧着することができる。
【0008】
この後、コア部107には端子が接続され、端子はコネクタハウジング内に収容される。この際、アウターフェルール113を、コネクタハウジング内に配置されている金属部材と接触させるとともに、金属部材を接地線と接続することで、シールド電線100のシールド層を接地させることができる。
【0009】
しかし、図12に示される従来の端末構造は、伸縮変形しやすい編組線で構成されているシールド層105を折り返した部分に、インナーフェルール109およびアウターフェルール113が固定されるため、編組線を挟んだ状態で固定したインナーフェルール109およびアウターフェルール113は、シールド層105の伸縮変形に追随することから、シールド電線100の軸線方向には十分に固定されず、移動しやすい傾向がある。このため、シールド電線100に対するこれらフェルールの引張強度が低下する懸念がある。また、シールド層105を挟んだ状態で固定されたインナーフェルール109およびアウターフェルール113は、シールド電線100の外被103の上に形成されるため、シールド電線100の外周から大きく張り出す傾向があり、この結果、当該部分の構造が大型化してしまう。さらに、折り返しの分だけシールド層105の必要長が長くなるため、ストリップ加工を一度に行うことができない。すなわち、シールド層105の折り返し作業を行う前にシールド層105をストリップ加工により露出させる必要があるとともに、シールド層105の折り返し作業を行った後でコア部107から導体を露出させるストリップ加工をしなければならないため、端末構造の形成し易さの面においても改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2013-51141号公報
特開2021-182467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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