TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025124176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020056
出願日2024-02-14
発明の名称電線保持用クリップ、電線保持構造、電線固定方法、ワイヤハーネス
出願人古河AS株式会社,古河電気工業株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/30 20060101AFI20250819BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 並走する電線に対して確実に共抱きによる固定が可能な電線保持用クリップ等を提供する。
【解決手段】 電線保持用クリップ1は、複数の電線を保持することが可能であり、主にアンカー部3、第1電線保持部5、第2電線保持部7等から構成される。アンカー部3の上部には、第1電線保持部5が配置される。また、第1電線保持部5の側方には、第2電線保持部7が一体で併設される。第1電線保持部5は、第2電線保持部7よりも長い。また、第1電線保持部5の一端と第2電線保持部7の一端は位置が揃っている。このため、第1電線保持部5の他端は、第2電線保持部7の他端よりも長手方向に突出する。すなわち、第1電線保持部5と第2電線保持部7とが併設されている部位が幅広部8aとなり、第2電線保持部7から突出する第1電線保持部5のみが配置される部位が幅狭部8bとなる。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
複数の電線を保持することが可能な電線保持用クリップであって、
第1電線保持部と、
前記第1電線保持部と併設される第2電線保持部と、
前記第1電線保持部又は前記第2電線保持部の下方に配置され、固定対象に固定されるアンカー部と、
を具備し、
前記第1電線保持部は、前記第2電線保持部よりも長く、前記第1電線保持部と前記第2電線保持部とが併設されている幅広部と、前記第1電線保持部のみが配置される幅狭部と、を有することを特徴とする電線保持用クリップ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第2電線保持部と前記第1電線保持部とが別体で構成され、
前記第2電線保持部は、前記第1電線保持部に沿ってスライド動作可能であることを特徴する請求項1記載の電線保持用クリップ。
【請求項3】
前記第2電線保持部と前記第1電線保持部とが別体で構成され、
前記第2電線保持部は、前記第1電線保持部の一方の端部側又は他方の端部側のいずれかを選択して前記第1電線保持部に対して取り付け可能であることを特徴とする請求項1記載の電線保持用クリップ。
【請求項4】
前記第2電線保持部と前記第1電線保持部とが別体で構成され、
前記第2電線保持部は、前記第1電線保持部の側方において回転可能に取り付けられ、
前記第1電線保持部に対して、前記第1電線保持部の一方の端部側又は他方の端部側のいずれかの方向に向くように選択して前記第2電線保持部を配置させることが可能であることを特徴とする請求項1記載の電線保持用クリップ。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の電線保持用クリップに電線が固定された電線保持構造であって、
前記第1電線保持部に配置された第1電線が、前記幅狭部において前記第1電線保持部にテープで固定され、
前記第2電線保持部に配置された第2電線が、前記幅広部において、前記第1電線、前記第1電線保持部及び前記第2電線保持部とともにテープで固定されるとともに、前記幅狭部において、前記第1電線及び前記第1電線保持部とともにテープで固定されることを特徴とする電線保持構造。
【請求項6】
前記第1電線の外径が前記第2電線の外径以上であることを特徴とする請求項5記載の電線保持構造。
【請求項7】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の電線保持用クリップに電線を固定する電線固定方法であって、
前記第1電線保持部に第1電線を配置し、前記幅狭部において前記第1電線保持部に前記第1電線をテープで固定し、
前記第2電線保持部に第2電線を配置し、前記幅広部において、前記第1電線、前記第1電線保持部及び前記第2電線保持部へ前記第2電線をテープで固定するとともに、前記幅狭部において、前記第1電線及び前記第1電線保持部へ前記第2電線をテープで固定することを特徴とする電線固定方法。
【請求項8】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の電線保持用クリップで保持されたワイヤハーネスであって、
少なくとも第1電線及び第2電線を有し、
前記第1電線保持部に配置された第1電線が、前記幅狭部において前記第1電線保持部にテープで固定され、
前記第2電線保持部に配置された第2電線が、前記幅広部において、前記第1電線、前記第1電線保持部及び前記第2電線保持部とともにテープで固定されるとともに、前記幅狭部において、前記第1電線及び前記第1電線保持部とともにテープで固定されることを特徴とするワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車において配索される電線を固定するための電線保持用クリップ等に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等に用いられているワイヤハーネスは、車体の所定の部位に配索される。例えば、ワイヤハーネスの幹線から支線(枝線)を分岐する分岐部があるが、この場合、幹線と支線とが固定対象の所定の部位に固定される。
【0003】
このようなワイヤハーネスの固定方法としては、分岐部においてクリップを用い、ワイヤハーネスをクリップにテープで固定する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-175046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図14は、従来の電線保持用クリップの一例を示す図である。電線保持用クリップ100は、電線保持部101とアンカー部103とを有する。アンカー部103は、車体等の所定の孔に対して挿入されて固定される。また、電線保持部101は、平板状であり、上部に電線が配置される部位となる。
【0006】
図15(a)は、電線保持用クリップ100に電線105aを固定した状態を示す平面図であり、図15(b)は、図15(a)のX-X線断面図である。電線保持部101に電線105aを配置し、電線105aと電線保持部101にテープ107を巻き付けることで、電線105aと電線保持部101とが一括して固定される(いわゆる下巻き)。
【0007】
図16(a)は、電線105aに沿って、他の電線105bを固定した状態を示す平面図であり、図16(b)は、図16(a)のY-Y線断面図である。前述したように、例えば幹線である電線105aに沿って、支線である電線105bを固定する場合には、電線105aに沿って電線105bを配置し、電線105a、105bと電線保持部101にテープ107を巻き付けることで、電線105bを、電線105aと電線保持部101に固定することができる(いわゆる共抱き)。
【0008】
しかし、このような固定方法では、図17(a)に示すように、電線105bが電線105aに対して上方に移動してしまう場合や、図17(b)に示すように、電線105bが電線105aに対して下方に移動してしまう場合がある。このため、電線105bの配置のばらつきが生じる。
【0009】
これに対し、幅広の電線保持部を用いる方法がある。図18(a)は、幅が広い電線保持部101を有する電線保持用クリップ100aに電線105aを下巻きにより固定した状態を示す図である。前述したように、テープ107を電線105aと電線保持部101に巻き付けることで、電線105aを電線保持部101に固定することができる。
【0010】
しかし、この方法では、図18(b)に示すように共抱きによる固定を行おうとすると、下巻きにおけるテープ107が邪魔となり、電線105bを電線保持部101上に配置することができない。このため、例えば幹線に沿って支線を確実に固定することが困難である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

古河電気工業株式会社
ワイヤツーワイヤコネクタ
6日前
古河電気工業株式会社
保持部材及び長尺状体配索構造
6日前
古河AS株式会社
電線保持用クリップ、電線保持構造、電線固定方法、ワイヤハーネス
2日前
個人
充電制御システム
21日前
株式会社ナユタ
電源装置
21日前
竹内工業株式会社
配線ダクト
6日前
スズキ株式会社
移動システム
21日前
株式会社ダイヘン
給電装置
22日前
ダイハツ工業株式会社
グロメット
20日前
富士電機株式会社
整流装置
14日前
住友電装株式会社
電気接続箱
9日前
富士電機株式会社
電力変換装置
3日前
株式会社デンソー
携帯機
20日前
ローム株式会社
半導体集積回路
8日前
株式会社アイシン
駆動装置
20日前
ローム株式会社
スナバ回路
2日前
株式会社マキタ
充電器
3日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
8日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
8日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
16日前
本田技研工業株式会社
電流検出装置
8日前
本田技研工業株式会社
電流検出装置
8日前
エイブリック株式会社
スイッチングレギュレータ
3日前
株式会社MR Japan
電力供給システム
今日
株式会社アイシン
電力変換装置
15日前
株式会社デンソー
電力変換装置
2日前
株式会社アイシン
電力変換装置
15日前
トヨタ自動車株式会社
電線の取付構造
10日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2日前
ローム株式会社
駆動回路
10日前
株式会社デンソー
電力変換装置
今日
株式会社TMEIC
出力制御装置
16日前
新栄プラント建設株式会社
太陽光パネル架台
今日
トヨタ自動車株式会社
充電装置
9日前
株式会社明電舎
回転電機
20日前
株式会社ミツバ
ブラシレスモータ
21日前
続きを見る