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公開番号2025107012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000694
出願日2024-01-05
発明の名称伸縮継手
出願人株式会社エーアンドエーマテリアル
代理人個人,個人,個人
主分類F16L 27/10 20060101AFI20250710BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】伸縮継手のベローズ材の内部にセンサを設けるときに、ベローズ材の気密性を保ちつつ、センサをベローズ材の内部に導入することのできる伸縮継手を提供する。
【解決手段】流体が流通する上流側ダクト11と下流側ダクト12との間を接続し内部を流体が流通する伸縮継手20であって、上流側ダクト11と下流側ダクト12との間に設けられ伸縮性を有し流体の流出を防止するベローズ材23と、ベローズ材23の内側に設けられ流体の熱を断熱する断熱部30と、ベローズ材23の内側に設けられたFBGセンサ40とを備え、また、ベローズ材23は、周方向に沿って筒状に形成され、ベローズ材23のFBGセンサ40は、ベローズ材23の接合部28を経由してベローズ材23の内側に導入される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
流体が流通する第1ダクトと第2ダクトとの間を接続し内部を前記流体が流通する伸縮継手であって、
前記第1ダクトと前記第2ダクトとの間に設けられ、伸縮性を有し前記流体の流出を防止する流出防止部と、
前記流出防止部の内側に設けられたセンサと
を備え、
前記流出防止部は、周方向に沿って筒状に形成され、端部同士の接合部を有し、
前記センサは、前記流出防止部の外側から、前記流出防止部の前記接合部を経由して前記流出防止部の内側に導入されている伸縮継手。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記接合部は、前記流出防止部の一端部の内側面と、前記流出防止部の他端部の内側面とが接合され、前記流出防止部の径方向外側に突出するように形成されている、請求項1に記載の伸縮継手。
【請求項3】
前記流出防止部は、複数の流出防止部材を接合して構成され、前記接合部は、前記複数の流出防止部材のうち互いに隣り合う前記流出防止部材の端部同士が接合することにより、少なくとも2個形成されている請求項1又は2に記載の伸縮継手。
【請求項4】
前記センサは、前記流出防止部の内側から、前記流出防止部の前記接合部の少なくとも1つを経由して前記流出防止部の外側に導出されている請求項1又は2に記載の伸縮継手。
【請求項5】
前記流出防止部の前記接合部に、複数の前記センサが隣接して設けられている請求項1又は2に記載の伸縮継手。
【請求項6】
前記流出防止部の前記接合部に、複数の前記センサが互いに間隔を開けて設けられている請求項1又は2に記載の伸縮継手。
【請求項7】
前記接合部と前記センサとの間隙に、充填部材が充填されている請求項1又は2に記載の伸縮継手。
【請求項8】
内部に熱媒体が流通可能な流体管路を有し、前記流体管路は、前記流出防止部の外側から前記接合部を経由して前記流出防止部の内側に導入され、前記流出防止部の内側から前記接合部を経由して前記流出防止部の外側に導出される請求項1又は2に記載の伸縮継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は伸縮継手に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
火力発電所や化学プラント等の設備に設けられている、高温ガス等の流体を移送するダクトの連結部には、ダクト自体に生じる変位、振動及び応力等を吸収する目的で伸縮継手が使用されている。従来の伸縮継手の例として、例えば特許文献1に記載された伸縮継手が知られている。この伸縮継手は、ダクトと接続可能に形成された1対のフランジを、伸縮可撓性を有する筒状の非金属製のベローズ材と、ベローズ材の内側に設けられた断熱部とで繋いだものであって、断熱部に複数の温度ヒューズが配列されている。そして、これらの温度ヒューズに接続された導線を介して、温度ヒューズの断線状態を検出することで、断熱部の断熱機能の低下を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-27189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の伸縮継手では、断熱部に配列された温度ヒューズの断線状態を検出するために、温度ヒューズに接続するための導線を伸縮継手の内部に導入する必要がある。しかしながら、導線を伸縮継手の内部に導入するための貫通穴をベローズ材に設けた場合には、ベローズ材の気密性を保つことが困難になるという問題点があった。
【0005】
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、伸縮継手のベローズ材の内部にセンサを設けるときに、ベローズ材の気密性を保ちつつ、センサをベローズ材の内部に導入することのできる伸縮継手を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、この発明に係る伸縮継手は、流体が流通する第1ダクトと第2ダクトとの間を接続し内部を流体が流通する伸縮継手であって、第1ダクトと第2ダクトとの間に設けられ、伸縮性を有し流体の流出を防止する流出防止部と、流出防止部の内側に設けられたセンサとを備え、流出防止部は、周方向に沿って筒状に形成され、端部同士の接合部を有し、センサは、流出防止部の外側から、流出防止部の接合部を経由して流出防止部の内側に導入されている。
【0007】
また、接合部は、流出防止部の一端部の内側面と、流出防止部の他端部の内側面とが接合され、流出防止部の径方向外側に突出するように形成されていてもよい。
また、流出防止部は、複数の流出防止部材を接合して構成され、接合部は、複数の流出防止部材のうち互いに隣り合う流出防止部材の端部同士が接合することにより、少なくとも2個形成されていてもよい。
また、センサは、流出防止部の内側から、流出防止部の接合部の少なくとも1つを経由して流出防止部の外側に導出されていてもよい。
また、流出防止部の接合部に、複数のセンサが隣接して設けられていてもよい。
また、流出防止部の接合部に、複数のセンサが互いに間隔を開けて設けられていてもよい。
また、接合部とセンサとの間隙に、充填部材が充填されていてもよい。
また、内部に熱媒体が流通可能な流体管路を有し、流体管路は、流出防止部の外側から接合部を経由して流出防止部の内側に導入され、流出防止部の内側から接合部を経由して流出防止部の外側に導出されてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る伸縮継手は、伸縮性を有し流体の流出を防止する流出防止部と、流出防止部の内側に設けられたセンサとを備え、流出防止部は、周方向に沿って筒状に形成され、端部同士の接合部を有し、センサは、流出防止部の外側から、流出防止部の接合部を経由して流出防止部の内側に導入されているため、伸縮継手のベローズ材の内部にセンサを設けるときに、ベローズ材の気密性を保ちつつ、センサをベローズ材の内部に導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施の形態1における非金属製伸縮継手の概略図である。
図1に示す上流側ダクト、下流側ダクト及び伸縮継手の断面概略図である。
本発明の実施の形態1に係る保護管及びFBGセンサを径方向に沿って切断した断面図である。
本発明の実施の形態1に係る伸縮継手に設けられたFBGセンサの模式図である。
本発明の実施の形態1に係る伸縮継手のベローズ材を示す概略斜視図である。
図5に示す接合部の第1端部と第2端部の接合面を示す概略図である。
本発明の実施の形態2に係る伸縮継手のベローズ材を示す概略斜視図である。
本発明の実施の形態3に係る伸縮継手のベローズ材を示す概略斜視図である。
図8に示す接合部の第1端部と第2端部との接合面を示す概略図である。
本発明の実施の形態4に係る伸縮継手とFBGセンサとの模式図である。
本発明の実施の形態4に係る伸縮継手のベローズ材を示す概略斜視図である。
図11に示す接合部の第1端部と第2端部との接合面を示す概略図である。
本実施の形態5に係るベローズ材の接合部の第1端部と第2端部との接合面を示す概略図である。
本実施の形態6に係る伸縮継手のベローズ材を示す概略斜視図である。
図14に示す接合部の第1端部と第2端部との接合面を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る伸縮継手を添付図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態1における非金属製伸縮継手の概略図である。本実施の形態1では火力発電設備等に配設されているダクト構造1は、内部に排気ガス等の高温の流体が流通する、円筒状の上流側ダクト11と下流側ダクト12とを有している。ダクト構造1に設けられた非金属製伸縮継手である伸縮継手20は、上流側ダクト11と下流側ダクト12との間に配置されて両ダクト間を接続し、内部の流体の流出を防止している。また、伸縮継手20は、上流側ダクト11と下流側ダクト12との膨張、収縮による両ダクトの間隔の変動を吸収し、流体の流通により上流側ダクト11と下流側ダクト12とに発生する振動等も吸収している。なお、図1に示される伸縮継手20は円筒状のものを例示しているが、実際の形状はこれに限られず、接続するダクト構造の形状に合わせた構造とすることが一般的であり、例えば角筒形の形状を用いることもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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