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公開番号2025097690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214029
出願日2023-12-19
発明の名称加硫ゴム用離型剤及びそれを用いた加硫ゴム成型品の製造方法
出願人日華化学株式会社
代理人弁理士法人セントクレスト国際特許事務所
主分類B29C 33/60 20060101AFI20250624BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】優れた離型性及び洗浄性を有し、かつ、加硫ゴム製品表面の白色化を防止することが可能な加硫ゴム用離型剤を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1):
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025097690000011.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">12</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">90</com:WidthMeasure> </com:Image> [式(1)中、R1は炭素数1~22の一価の脂肪族炭化水素基を表し、POはプロピレンオキシ基を表し、A1Oは炭素数2~4のアルキレンオキシ基を表し、a1は0以上であり、a2は1以上であり、a1及びa2の合計は35~200である。ただし、A1Oが全てプロピレンオキシ基である場合を除く。]
で表される脂肪族アルコールアルキレンオキサイド高モル付加物と、
芳香族系アニオン界面活性剤と、
を含有することを特徴とする加硫ゴム用離型剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1):
JPEG
2025097690000009.jpg
12
90
[式(1)中、R

は炭素数1~22の一価の脂肪族炭化水素基を表し、POはプロピレンオキシ基を表し、A

Oは炭素数2~4のアルキレンオキシ基を表し、a1は0以上であり、a2は1以上であり、a1及びa2の合計は35~200である。ただし、A

Oが全てプロピレンオキシ基である場合を除く。]
で表される脂肪族アルコールアルキレンオキサイド高モル付加物と、
芳香族系アニオン界面活性剤と、
を含有することを特徴とする加硫ゴム用離型剤。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記芳香族系アニオン界面活性剤が、
下記一般式(2):
JPEG
2025097690000010.jpg
10
60
[式(2)中、R

は炭素数1~18のアルキル基を有していてもよいフェニル基又は炭素数1~4のアルキル基を有していてもよいナフチル基を表し、M

は水素原子又は一価のカチオン基を表す。]
で表されるスルホン酸型アニオン界面活性剤、
アルキル基の炭素数が4~14であるアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、
芳香族スルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、
スチレン化フェノールの硫酸エステル、及び
スチレン化フェノールのアルキレンオキサイド付加物の硫酸エステル
からなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の加硫ゴム用離型剤。
【請求項3】
前記一般式(1)で表される脂肪族アルコールアルキレンオキサイド高モル付加物と前記芳香族系アニオン界面活性剤との質量比が80:20~99.5:0.5であることを特徴とする請求項1に記載の加硫ゴム用離型剤。
【請求項4】
金型と未加硫ゴムとの接触面に、請求項1~3のいずれか一項に記載の加硫ゴム用離型剤が付着した状態で前記未加硫ゴムを加硫する工程を含むことを特徴とする加硫ゴム成型品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加硫ゴム用離型剤及びそれを用いた加硫ゴム成型品の製造方法に関し、より詳しくは、主剤として脂肪族アルコールアルキレンオキサイド高モル付加物を含有する加硫ゴム用離型剤及びそれを用いた加硫ゴム成型品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
ゴムホース等のゴム製品は、自動車をはじめ、様々な機械の部品として広範に使用されている。ゴム製品の多くは、天然ゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリル・ブタジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の原料ゴムに硫黄や架橋剤を添加してゴム分子同士を架橋させる加硫を行い、該原料ゴムに伸縮性や弾性を付与した加硫ゴムを、押出成型や金型成型等で成型したものである。例えば、ゴムホースは、主に、所定の形状に成型されたマンドレル等の金型に加硫ゴムを挿入して成型した後に引き抜く方法、又は、前記金型に未加硫の原料ゴム組成物を挿入して加硫・成型した後に引き抜く方法によって製造されている。
【0003】
このようなゴム製品の成型においては、成型後の加硫ゴム製品と金型とを離し易くするため、又は成型前の原料ゴム組成物を金型に挿入しやすくするために離型剤が用いられており、かかる加硫ゴム用の離型剤としては、例えば、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、脂肪酸石鹸、ジメチルシリコーン、変性シリコーンオイル等が知られている。
【0004】
また、例えば、特開平7-292236号公報(特許文献1)には、各アルキレンオキサイド付加物がエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとが交互に結合したものであるジアミンのアルキレンオキサイド付加物からなる加硫ゴム用離型剤が記載されており、特開2004-114472号公報(特許文献2)には、炭素数3~10の脂肪族炭化水素基にエチレンオキシ基とプロピレンオキシ基とがランダム状に共重合した化合物を含有する加硫ゴム用離型剤が記載されており、特開2008-201010号公報(特許文献3)には、グリセリン脂肪酸エステルのアルキレンオキサイド付加物を含有する加硫ゴム用離型剤が記載されており、特開2012-250495号公報(特許文献4)には、ポリオキシアルキレン骨格がエチレンオキシド開環体とプロピレンオキシド開環体とがブロック付加重合又はランダム付加重合したものであるポリオキシアルキレン脂肪酸エステルを含有する加硫ゴム用離型剤が記載されている。しかしながら、これらの加硫ゴム用離型剤においては、成型後の加硫ゴム製品の引き抜き作業を容易にする特性(離型性)及び成型後の加硫ゴム製品の表面に付着している離型剤の除去が容易である特性(洗浄性)が未だ十分ではなく、また、成型後の加硫ゴム製品の表面に白色の汚れが付着(白色化)するという問題があった。この白色汚れは、原料ゴムに配合されている滑剤や加硫促進剤等の成分が加硫時の加熱によりゴム表面に染み出したり(ブリードアウト)、加硫前のゴム製品同士の接着を防止するためにゴム製品の表面に塗布されている防着剤が残留したりすることによって発生したものであると考えられ、製品外観不良、組み立て時の不良(例えば、金属部品への装着にあたり金属部品からゴム製品が抜け落ちるといった問題)の原因となるため、加硫ゴム製品の表面から除去する必要があった。しかしながら、洗浄を繰り返しても白色汚れを完全に除去することは困難であり、手作業で拭き取る必要があったため、作業効率の低下の原因となっていた。また、洗浄を繰り返した洗浄槽に蓄積した白色汚れ成分が加硫ゴム製品に再付着するという問題もあった。さらに、近年では、原料価格の高騰により、ゴム材だけではなく配合剤も例外なく低コスト化が求められており、限られた材料でこれまで同等の品質を達成する必要があり、難しい製品設計が求められている。このような状況の中で、特に配合剤がゴム表面に染み出すことが原因のゴム表面の白色化がこれまで以上に課題になってきている。
【0005】
また、特開2023-94406号公報(特許文献5)には、アルキレンオキサイド付加物が平均付加モル数1~12のプロピレンオキシ基と平均付加モル数23~199の炭素数2~4のアルキレンオキシ基を有するものである脂肪族アルコールアルキレンオキサイド高モル付加物を含有する加硫ゴム用離型剤が記載されている。この加硫ゴム用離型剤は、優れた離型性及び洗浄性を有し、かつ、加硫ゴム製品表面の白色化(特に、白色汚れによる再汚染)を防止するものであるが、配合剤の染み出しによる成型後の加硫ゴム製品の白色化(染み出した配合剤の焼き付きによる白色化)を防ぐという点においては、未だ十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-292236号公報
特開2004-114472号公報
特開2008-201010号公報
特開2012-250495号公報
特開2023-94406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、優れた離型性及び洗浄性を有し、かつ、加硫ゴム製品表面の白色化を防止することが可能な(すなわち、優れた白色化防止性を有する)(特に、配合剤の染み出しによりゴム表面にブリードアウトした白色汚れの付着を防止することが可能な(すなわち、優れた白色染み出し汚れ付着防止性を有する))加硫ゴム用離型剤及びそれを用いた加硫ゴム成型品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、炭素数2~4のアルキレンオキシ基が付加された特定の構造を有するアルキレンオキサイド鎖を有する脂肪族アルコールアルキレンオキサイド高モル付加物を含有する加硫ゴム用離型剤に、芳香族系アニオン界面活性剤を配合することによって、優れた離型性及び洗浄性を有し、かつ、加硫ゴム製品表面の白色化を防止(特に、配合剤の染み出しによりゴム表面にブリードアウトした白色汚れの付着を防止)することが可能な加硫ゴム用離型剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下の態様を提供する。
[1]下記一般式(1):
【0010】
JPEG
2025097690000001.jpg
12
90
(【0011】以降は省略されています)

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