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公開番号
2025094965
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023210669
出願日
2023-12-14
発明の名称
殺菌洗浄剤組成物
出願人
日華化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C11D
3/48 20060101AFI20250619BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】 本発明は、透析装置や水処理用の濾過膜の再生処理等に用いられ、濾過膜の通過性に優れ、濾過膜の閉塞が生じにくい殺菌洗浄用組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】 過酢酸(A)と、特定の界面活性剤(B)と、水とを含有し、弱酸性~中性のpHを示す、殺菌洗浄剤組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
過酢酸(A)と、界面活性剤(B)と、水とを含有する殺菌洗浄剤組成物であって、
界面活性剤(B)は、下記式(1)で表されるノニオン性界面活性剤、下記式(2)で表されるノニオン性界面活性剤、下記式(3)で表される両性界面活性剤、下記式(4)で表される両性界面活性剤、及び下記式(5)で表されるアニオン性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有し、
該殺菌洗浄剤組成物は、弱酸性~中性のpHを示す、
前記殺菌洗浄剤組成物。
TIFF
2025094965000020.tif
15
116
(式中、R
1
-は、炭素数8~16の、直鎖状若しくは分岐状のアルキル基であるか、又は炭素数8~16の、直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基である。-(A
1
O)-は炭素数2~4のアルキレンオキシ基であり、-EO-はエチレンオキシ基である。mは、繰り返し単位-A
1
O-の平均の繰り返し数を表す3~19の数である。1分子内の平均m個の-A
1
O-は、同一であっても異なっていてもよく、-(A
1
O)
m
-内の-A
1
O-の接続順は、ランダムであっても、ブロック状であってもよい。)
TIFF
2025094965000021.tif
25
113
(式中、R
2
-は、炭素数8~16の、直鎖状若しくは分岐状のアルキル基であるか、又は炭素数8~16の直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基である。-A
2
O-及び-A
3
O-は、それぞれ独立して、炭素数2~4のアルキレンオキシ基であり、-EO-はエチレンオキシ基である。qは繰り返し単位-A
2
O-の平均の繰り返し数を表し、rは繰り返し単位-A
3
O-の平均の繰り返し数を表す。q及びrは、それぞれ独立して、0~18の数であり、q+rは、2~18の数である。1分子内の平均q個の-A
2
O-及び平均r個の-A
3
O-は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、-(A
2
O)
q
-内のA
2
Oの接続順及び-(A
3
O)
r
-内のA
3
Oの接続順は、それぞれ、ランダムであっても、ブロック状であってもよい。)
TIFF
2025094965000022.tif
32
114
(式中、R
3
-は、炭素数8~18の、アルキル基又はアルケニル基である。R
4
-及びR
5
-は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基である。)
TIFF
2025094965000023.tif
33
113
(式中、R
6
-は、アミド結合を含んでいても良い炭素数8~18の、アルキル基又はアルケニル基である。R
7
-及びR
8
-は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基である。-R
9
-は、ヒドロキシ基を含んでいても良い炭素数1~6のアルキレン基である。-Z
-
は-COO
-
、又は-SO
3
-
である。)
TIFF
2025094965000024.tif
16
113
(式中、R
10
-は炭素数10~24の1価の炭化水素基である。-EO-はエチレンオキシ基である。uは繰り返し単位-EO-の平均の繰り返し数を表す0~5の数である。-Xは、uが0の場合には-SO
3
-
Y
+
または-OSO
3
-
Y
+
であり、uが1~5の場合には-SO
3
-
Y
+
である。Y
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
キレート剤(C)を、さらに含有する殺菌洗浄剤組成物であって、
キレート剤(C)は、リン酸系キレート剤および/またはカルボン酸系キレート剤を含有する、
請求項1に記載の殺菌洗浄剤組成物。
【請求項3】
ハイドロトロープ剤(D)を、さらに含有する殺菌洗浄剤組成物であって、
ハイドロトロープ剤(D)は、親水基及び疎水基を有し、
該親水基は、水酸基、スルホン酸基、エステル基、およびエーテル基からなる群から選ばれる1種以上であり、
該疎水基は、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基である、
請求項2に記載の殺菌洗浄剤組成物。
【請求項4】
殺菌洗浄剤組成物中の含有量が、
過酢酸(A)は、0.01~10質量%であり、
界面活性剤(B)は、0.05~10質量%である、
請求項1に記載の殺菌洗浄剤組成物。
【請求項5】
殺菌洗浄剤組成物中のキレート剤(C)の含有量は、0.01~10質量%である、請求項2に記載の殺菌洗浄剤組成物。
【請求項6】
殺菌洗浄剤組成物中のハイドロトロープ剤(D)の含有量は、0.01~10質量%である、請求項3に記載の殺菌洗浄剤組成物。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項に記載の殺菌洗浄剤組成物からなる、殺菌洗浄処理液。
【請求項8】
請求項7に記載の殺菌洗浄処理液を用いる、殺菌洗浄方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌及び洗浄効果に優れた組成物に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
汚れの殺菌や洗浄においては、一般に強酸性や強アルカリ性の殺菌洗浄剤が使用されている。
例えば、特許文献1では、殺菌用途で広く使用されている過酢酸系の洗浄剤について、主として過酢酸の安定性の観点から洗浄剤のpHが強酸性に調整されている。
しかしながら、このような強酸性の洗浄剤を使用した場合には、廃液が下水道配管や洗浄対象部品に悪影響を引き起こす事例がある。
下水道配管に関しては東京都下水道局から注意喚起が発出されており、廃液のpHを排水基準であるpH5~9にすることが求められている。
また、洗浄対象部品に関しては金属やプラスチック等の部品において、強酸性や強アルカリ性の洗浄剤を使用することで部品が変色したり脆化したりする場合があり、中性域に近いpHの洗浄剤が求められている。
特許文献2では、過酢酸、過酸化水素、酢酸及び/又はその塩、及び特定のアニオン性界面活性剤を含み、pHが4~10である殺菌洗浄剤が開示されている。
さらに特許文献3においては、過酢酸、過酸化水素、酢酸及び/又はその塩、及び添加剤を含み、pHが4~10である殺菌洗浄剤が開示されている。
しかしながら、例えば透析装置や水処理の濾過膜の洗浄に用いた場合には、濾過膜の閉塞が生じ易く、再利用が困難になり易い為、十分でない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-010911号公報
国際公開第2020/100837号
国際公開第2020/261771号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、透析装置や水処理の濾過膜の再生処理等に用いられ、濾過膜の通過性に優れ、濾過膜の閉塞が生じにくい殺菌洗浄用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、過酢酸と、特定の構造を有する界面活性剤とを含有する殺菌洗浄用組成物が、上述の課題を解決することを見出した。
すなわち、本発明は、以下の点を特徴とする。
1. 過酢酸(A)と、界面活性剤(B)と、水とを含有する殺菌洗浄剤組成物であって、
界面活性剤(B)は、下記式(1)で表されるノニオン性界面活性剤、下記式(2)で表されるノニオン性界面活性剤、下記式(3)で表される両性界面活性剤、下記式(4)で表される両性界面活性剤、及び下記式(5)で表されるアニオン性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有し、
該殺菌洗浄剤組成物は、弱酸性~中性のpHを示す、
前記殺菌洗浄剤組成物。
TIFF
2025094965000001.tif
15
114
(式中、R
1
-は、炭素数8~16の、直鎖状若しくは分岐状のアルキル基であるか、又は炭素数8~16の、直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基である。-(A
1
O)-は炭素数2~4のアルキレンオキシ基であり、-EO-はエチレンオキシ基である。mは、繰り返し単位-A
1
O-の平均の繰り返し数を表す3~19の数である。1分子内の平均m個の-A
1
O-は、同一であっても異なっていてもよく、-(A
1
O)
m
-内の-A
1
O-の接続順は、ランダムであっても、ブロック状であってもよい。)
TIFF
2025094965000002.tif
22
114
(式中、R
2
-は、炭素数8~16の、直鎖状若しくは分岐状のアルキル基であるか、又は炭素数8~16の直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基である。-A
2
O-及び-A
3
O-は、それぞれ独立して、炭素数2~4のアルキレンオキシ基であり、-EO-はエチレンオキシ基である。qは繰り返し単位-A
2
O-の平均の繰り返し数を表し、rは繰り返し単位-A
3
O-の平均の繰り返し数を表す。q及びrは、それぞれ独立して、0~18の数であり、q+rは、2~18の数である。1分子内の平均q個の-A
2
O-及び平均r個の-A
3
O-は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、-(A
2
O)
q
-内の-A
2
O-の接続順及び-(A
3
O)
r
-内の-A
3
O-の接続順は、それぞれ、ランダムであっても、ブロック状であってもよい。)
TIFF
2025094965000003.tif
32
115
(式中、R
3
-は、炭素数8~18の、アルキル基又はアルケニル基である。R
4
-及びR
5
-は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基である。)
TIFF
2025094965000004.tif
31
117
(式中、R
6
-は、アミド結合を含んでいても良い炭素数8~18の、アルキル基又はアルケニル基である。R
7
-及びR
8
-は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基である。-R
9
-は、ヒドロキシ基を含んでいても良い炭素数1~6のアルキレン基である。-Z
-
は-COO
-
、又は-SO
3
-
である。)
TIFF
2025094965000005.tif
14
114
(式中、R
10
-は炭素数10~24の1価の炭化水素基である。-EO-はエチレンオキシ基である。uは繰り返し単位-EO-の平均の繰り返し数を表す0~5の数である。-Xは、uが0の場合には-SO
3
-
Y
+
または-OSO
3
-
Y
+
であり、uが1~5の場合には-SO
3
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、透析装置や水処理の濾過膜の再生処理等に用いられ、濾過膜の通過性に優れ、濾過膜の閉塞が生じにくい殺菌洗浄用組成物を提供することができる。前記濾過膜としては、一般的に膜分離技術に使用される濾過膜であれば特に限定されないが、例えば、逆浸透膜、精密濾過膜、及び限外濾過膜などが挙げられる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例であり、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの内容に限定されない。
【0008】
<殺菌洗浄用組成物>
本発明の殺菌洗浄用組成物は、過酢酸(A)と、界面活性剤(B)と、水とを含有する。
殺菌洗浄用組成物中の過酢酸(A)の含有量は、0.01~10質量%が好ましく、0.01~5質量%がより好ましく、0.1~2質量%が更に好ましい。上記範囲よりも少ないと、殺菌性が劣り易くなり、上記範囲よりも多くすることは実質的に困難であり、また、上記範囲より多くしても性能は大して向上せず、生産コストが上昇する。
殺菌洗浄用組成物中の界面活性剤(B)の含有量は、0.05~10質量%が好ましく、0.1~10質量%がより好ましく、1~10質量%が更に好ましく、1~7.5質量%が特に好ましく、1~5質量%が最も好ましい。上記範囲よりも少ないと、洗浄性が劣りやすくなり、上記範囲よりも多いと膜通過性が劣り易くなったり、製造コストが増大する。
【0009】
本発明の殺菌洗浄用組成物は、好ましくは、キレート剤(C)をさらに含有することができる。
キレート剤(C)を含有する場合の、殺菌洗浄用組成物中のキレート剤(C)の含有量は、0.01~10質量%が好ましく、0.05~7.5質量%がより好ましく、0.08~6質量%が更に好ましく、0.3~5質量%が特に好ましい。上記範囲よりも少ないと、過酢酸の安定性が低下し易く、上記範囲よりも多いと製造コストが増大する。
本発明の殺菌洗浄用組成物は、好ましくは、ハイドロトロープ剤(D)をさらに含有することができる。
ハイドロトロープ剤(D)を含有する場合の、殺菌洗浄用組成物中のハイドロトロープ剤(D)の含有量は、0.01~10質量%が好ましく、0.05~10質量%がより好ましく、0.08~10質量%が更に好ましく、0.3~10質量%が特に好ましい。上記範囲よりも少ないと、ハイドロトロープ剤(D)を含有した効果が生じ難く、上記範囲よりも多いと製造コストが増大する。
【0010】
本発明の殺菌洗浄剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、水系溶剤、防錆剤、消泡剤、防腐剤、酸化防止剤、着色剤、消臭剤、芳香剤等を含有することができる。
そして、本発明の殺菌洗浄剤組成物は、さらに必要に応じて、一般的な薬剤等に使用される増粘剤、香料、酵素等の各種添加剤が、適宜含有されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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