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公開番号
2025114257
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024008847
出願日
2024-01-24
発明の名称
植物油脂の処理システム及び植物油脂の処理方法
出願人
株式会社トッププランニングJAPAN
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C11B
13/00 20060101AFI20250729BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】簡単な構造で簡易な方法により油性廃棄物に含まれる油を効率よく回収することで、エネルギーを省力化でき、電力や作業にかかるコストの低減を図ることができる。
【解決手段】油分を含む油性廃棄物Mの油を回収・精製する油性廃棄物の処理システムであって、内部に供給された油性廃棄物Mを加熱して発生ガスG0を発生させる加熱装置20と、加熱装置20で発生した油性廃棄物Mの発生ガスG0をガス化し凝縮する凝縮装置30と、凝縮装置30と凝縮された凝縮油G3を油水に分離する油水分離装置40と、加熱装置20、凝縮装置30及び油水分離装置40を制御する制御部50と、を備え、制御部50では、無酸素条件で加熱し、油性廃棄物Mの対象油分の沸点温度に応じてガス化して凝縮させ、油を回収するように制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
油分を含む油性廃棄物の油を回収・精製する油性廃棄物の処理システムであって、
内部に供給された前記油性廃棄物を加熱して発生ガスを発生させる加熱装置と、
前記加熱装置で発生した前記油性廃棄物の発生ガスをガス化し凝縮する凝縮装置と、
前記凝縮装置で凝縮された処理水を油水に分離する油水分離装置と、
前記加熱装置、前記凝縮装置及び前記油水分離装置を制御する制御部と、を備え、
前記制御部では、無酸素条件で加熱し、前記油性廃棄物の対象油分の沸点温度に応じてガス化して凝縮させ、前記油を回収するように制御する、油性廃棄物の処理システム。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記油水分離装置で分離した回収油を前記加熱装置に送る第1燃料供給路と、
前記加熱装置で発生した前記発生ガスの一部を前記加熱装置に戻す第2燃料供給路と、を備える、請求項1に記載の油性廃棄物の処理システム。
【請求項3】
前記制御部は、加熱温度を段階的に上昇させるように前記加熱装置を制御し、沸点温度の異なる油分を前記凝縮装置で凝縮して前記油水分離装置で回収するように制御する、請求項1に記載の油性廃棄物の処理システム。
【請求項4】
前記加熱装置で加熱されて前記発生ガスとともに油が除去された廃棄物残差は、半炭化、または炭化物質として回収される、請求項1に記載の油性廃棄物の処理システム。
【請求項5】
前記加熱装置では、内部に水蒸気が導入されることにより生成された過熱水蒸気、又は内部に導入された不活性ガスを使用することで前記無酸素条件とする、請求項1に記載の油性廃棄物の処理システム。
【請求項6】
前記凝縮装置は、前記発生ガスを前記凝縮装置で冷却凝縮したオフガスを通過させるオフガス流路を備え、
前記オフガス流路には、前記加熱装置を減圧する減圧装置が設けられる、請求項1に記載の油性廃棄物の処理システム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の油性廃棄物の処理システムを用いて油分を含む油性廃棄物の油を回収・精製する油性廃棄物の処理方法であって、
内部に供給された前記油性廃棄物を加熱して発生ガスを発生させる工程と、
前記加熱装置で発生した前記油性廃棄物の発生ガスをガス化し凝縮する工程と、
前記凝縮装置で凝縮された処理水を油水に分離する工程と、
を有し、
無酸素条件で加熱し、前記油性廃棄物の対象油分の沸点温度に応じてガス化して凝縮させ、前記油を回収するように制御する、油性廃棄物の処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油性廃棄物の処理システム及び油性廃棄物の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、油性廃棄物の処理方法として、カシューナッツ殻油やパーム油などの油性廃棄物を使用して搾油、精製する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような油性廃棄物の処理方法では、図6の処理フローに示すように、高い動力を必要とし、かつ煩雑な作業工程を経て油の精製を行っている。
【0003】
図6に示す処理フローでは、先ずカシュー殻を搾油処理し、抽出された油を例えば遠心分離装置等を使用して固液分離処理を行う。その後、固液分離により得られた液体(油)に対して加熱により脱炭酸処理を行い、粘性物を除去する脱ガム処理を行う。さらに脱水処理を行って、加熱により脱水、上流することで、精製油が得られる処理である。搾油処理では、搾油残差が残る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7337422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の油性廃棄物の処理方法では、上述したように高い動力や煩雑な作業工程が必要であることから、イニシャルコストや電力や人件費等のランニングコストが増大するという問題があった。
【0006】
また、従来の処理方法の場合には、植物油脂を製造する加工工程等から発生する油分を含む残差には油分が残留していることから、この残差の廃棄物として処理しにくく、その点で改善の余地があった。
【0007】
さらに、油性廃棄物として鉱物油を含有するスラッジの処理は燃焼以外に処理する方法がなく、油分を回収し、かつ省エネルギー処理方法が求められていた。
【0008】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で簡易な方法により油性廃棄物に含まれる油を効率よく回収することで、エネルギーを省力化でき、電力や作業にかかるコストの低減を図ることができる油性廃棄物の処理システム及び油性廃棄物の処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る油性廃棄物の処理システムは、油分を含む油性廃棄物の油を回収・精製する油性廃棄物の処理システムであって、内部に供給された前記油性廃棄物を加熱して発生ガスを発生させる加熱装置と、前記加熱装置で発生した前記油性廃棄物の発生ガスをガス化し凝縮する凝縮装置と、前記凝縮装置で凝縮された処理水を油水に分離する油水分離装置と、前記加熱装置、前記凝縮装置及び前記油水分離装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部では、無酸素条件で加熱し、前記油性廃棄物の対象油分の沸点温度に応じてガス化して凝縮させ、前記油を回収するように制御することを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係る油性廃棄物の処理方法は、上述した油性廃棄物の処理システムを用いて油分を含む油性廃棄物の油を回収・精製する油性廃棄物の処理方法であって、内部に供給された前記油性廃棄物を加熱して発生ガスを発生させる工程と、前記加熱装置で発生した前記油性廃棄物の発生ガスをガス化し凝縮する工程と、前記凝縮装置と凝縮された処理水を油水に分離する工程と、を有し、無酸素条件で加熱し、前記油性廃棄物の対象油分の沸点温度に応じてガス化して凝縮させ、前記油を回収するように制御することを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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