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公開番号
2025139436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2024038367
出願日
2024-03-12
発明の名称
液体洗浄剤組成物およびその液体洗浄剤組成物を用いた洗浄方法
出願人
株式会社アルボース
代理人
弁理士法人 津国
主分類
C11D
7/42 20060101AFI20250918BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】本発明は、プロテアーゼを含有する液体洗浄剤において、プロテアーゼの保存安定性を高めることができ、かつ外観安定性も有する配合を見出すことを目的とする。
【解決手段】本発明は、(A)プロテアーゼおよび(B)ジヒドロキシエチルグリシン又はその塩を含有する、液体洗浄剤組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)プロテアーゼおよび(B)ジヒドロキシエチルグリシン又はその塩を含有する、液体洗浄剤組成物。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
pHが、6.0~11.0の範囲である、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項3】
さらに、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン界面活性剤、水溶性溶剤、高分子分散剤、及び防錆剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項4】
食器又は医療器具洗浄用である、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項5】
自動洗浄機用である、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の液体洗浄剤組成物を用いて食器又は医療器具を洗浄する、食器又は医療器具の洗浄方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体洗浄剤組成物およびその液体洗浄剤組成物を用いた洗浄方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
自動洗浄機は、専用の洗浄剤を希釈した洗浄剤希釈液(洗浄液)を、汚れの付着した被洗浄物(例えば食器や医療器具)の表面に高圧水流で噴射することで、被洗浄物に付着した汚れを落としている。このとき、主に業務用の自動洗浄機では、噴射洗浄による汚れの除去を効果的なものとするために、従来、アルカリ剤を含む強アルカリ性液体洗浄剤が使用されてきた。これは、強アルカリによるタンパク質汚れに対する分解作用や可溶化作用により、スピーディで効率的な洗浄を可能とするためである。
【0003】
一方で近年、SDGsやECOの観点から、強アルカリ性の液体洗浄剤を中性~弱アルカリ性の液体洗浄剤に変更することへのニーズが高まっている。ここで、洗浄剤を中性化(中性~弱アルカリ性領域)すると、強アルカリによるタンパク質汚れに対する分解作用や可溶化作用が失われてしまうことから、代わりに液体洗浄剤にプロテアーゼを配合することで、タンパク質汚れに対する洗浄力を付与することができる(例えば特許文献1)。しかしながら、酵素であるプロテアーゼは、長期保管によってプロテアーゼ活性の低下が問題となることもあり、液体洗浄剤にプロテアーゼを配合する場合、プロテアーゼの保存安定性の向上へのニーズが存在する(なお、このニーズは自動洗浄機用液体洗浄剤に限られない)。また、通常、液体洗浄剤には外観安定性も求められる。
【0004】
ところで、業務用の自動洗浄機のセットアップにおいては、当該自動洗浄機に備わる自動洗浄剤希釈機構の初期調整が必要である。このため、自動洗浄機用の洗浄剤には、洗浄剤希釈液(洗浄液)中の洗浄剤濃度を簡便に測定する方法が必要である。従来、アルカリ剤を含む強アルカリ性の液体洗浄剤を使用する場合には、アルカリ剤の濃度を指標として、フェノールフタレインを用いた濃度滴定を行うことで、洗浄剤希釈液(洗浄液)中の洗浄剤濃度を測定することが、簡便であり、一般的であった。しかしながら、中性~弱アルカリ性の洗浄剤の場合、指示薬としてフェノールフタレインを用いることは必ずしも好適とはいえない。そして、現在、中性~弱アルカリ性洗浄剤の濃度測定のために、一般的に広く使用されている方法は存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-161601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、プロテアーゼを含有する液体洗浄剤において、プロテアーゼの保存安定性を高めることができ、かつ外観安定性も有する配合を見出すことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題の解決を見出すべく鋭意研究した結果、意外にも、プロテアーゼを含有する液体洗浄剤において、ジヒドロキシエチルグリシンを配合することで、プロテアーゼの保存安定性を高めることができ、しかも外観安定性も有していることを見出した。本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
【0008】
なお、本発明者らは、上記の発見にくわえ、意外にも、プロテアーゼとジヒドロキシエチルグリシンとの組み合わせは、血液汚れに対して優れた洗浄力を有していることを見出した。また、意外にも、ジヒドロキシエチルグリシンを含有する液体洗浄剤は、中性~弱アルカリ性領域において、ブロモクレゾールグリーン(BCG)を使用することで濃度滴定を有効に行うことができ、これにより簡便に洗浄剤の濃度管理ができることを見出した。本発明の一態様は、上記の知見にも基づいてなされたものである。
【0009】
[1](A)プロテアーゼおよび(B)ジヒドロキシエチルグリシン又はその塩を含有する、液体洗浄剤組成物。
[2]pHが、6.0~11.0の範囲である、[1]に記載の液体洗浄剤組成物。
[3]さらに、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン界面活性剤、水溶性溶剤、高分子分散剤、及び防錆剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、[1]または[2]に記載の液体洗浄剤組成物。
[4]食器又は医療器具洗浄用である、[1]~[3]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
[5]自動洗浄機用である、[1]~[4]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
[6][1]~[5]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物を用いて食器又は医療器具を洗浄する、食器又は医療器具の洗浄方法。
[7]液体洗浄剤希釈液中の液体洗浄剤の濃度を測定する方法であって、
前記液体洗浄剤はジヒドロキシエチルグリシン又はその塩を含有する液体洗浄剤であり、
液体洗浄剤希釈液に対し、ブロモクレゾールグリーンを用いて中和滴定を行うことを含む
方法。
【0010】
なお、前記[1]から[7]の各構成は、任意に2つ以上を選択して組み合わせることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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