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公開番号
2025091046
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206014
出願日
2023-12-06
発明の名称
繊維製品用の液体洗浄剤組成物
出願人
ライオン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C11D
1/83 20060101AFI20250611BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】繊維製品用の液体洗浄剤組成物について、液安定性に高め、泡立ちを抑制する。
【解決手段】(A)成分:α-オレフィンスルホン酸及びその塩、内部オレフィンスルホン酸及びその塩、並びにアルキルスルホコハク酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種を含む非石鹸系アニオン界面活性剤と、(B)成分:特定のノニオン界面活性剤と、(C)成分:沸点120℃以上の水混和性有機溶剤と、(D)成分:水と、を特定の割合で含むことよりなる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)成分:α-オレフィンスルホン酸及びその塩、内部オレフィンスルホン酸及びその塩、並びにアルキルスルホコハク酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種の必須アニオン界面活性剤を含む非石鹸系アニオン界面活性剤と、
(B)成分:下記(b1)式で表されるノニオン界面活性剤(b1)、下記(b2)式で表されるノニオン界面活性剤(b2)及び下記(b3)式で表されるノニオン界面活性剤(b3)から選ばれる少なくとも1種を含むノニオン界面活性剤と、
R
11
-O-[(EO)
h
/(A
11
O)
j
]-(EO)
k
-R
12
・・・(b1)
[(b1)式中、R
11
は炭素数8~22の直鎖の炭化水素基であり、かつ-O-に結合する炭素原子は第一級炭素原子であり、R
12
は水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数2~6のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基であり、hはEO平均繰り返し数を示す3~25の数であり、A
11
Oはオキシプロピレン基及びオキシブチレン基の少なくとも一方であり、jはA
11
Oの平均繰り返し数を示す0.1~10の数であり、kはEOの平均繰り返し数を示す0~20の数である。]
R
21
-O-[(EO)
p
/(A
21
O)
q
]-(EO)
r
-R
22
・・・(b2)
[(b2)式中、R
21
は炭素数8~22の分岐鎖の炭化水素基であり、R
22
は水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数2~6のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基であり、pはEO平均繰り返し数を示す3~25の数であり、A
12
Oはオキシプロピレン基及びオキシブチレン基の少なくとも一方であり、qはA
21
Oの平均繰り返し数を示す0~10の数であり、rはEOの平均繰り返し数を示す0~20の数である。]
R
31
-O-[(EO)
s
/(A
31
O)
t
]-(EO)
u
-R
32
・・・(b3)
[(b3)式中、R
31
は炭素数8~22の直鎖の炭化水素基であり、かつ-O-に結合する炭素原子は第二級炭素原子であり、R
32
は水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数2~6のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基であり、sはEO平均繰り返し数を示す3~25の数であり、A
31
Oはオキシプロピレン基及びオキシブチレン基の少なくとも一方であり、tはA
31
Oの平均繰り返し数を示す0~10の数であり、uはEOの平均繰り返し数を示す0~20の数である。]
(C)成分:沸点120℃以上の水混和性有機溶剤と、
(D)成分:水と、
を含む、繊維製品用の液体洗浄剤組成物であり、
前記必須アニオン界面活性剤の含有量は、前記繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して10質量%未満であり、
前記(D)成分の含有量は、前記繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して30質量%以下であり、
前記(B)成分の含有量に対する前記(A)成分の含有量の比であり、(A)成分/(B)成分で表される質量比は、1未満であり、
前記(A)成分の質量と前記(B)成分の質量との合計は、前記繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して、50質量%以上であり、
前記(D)成分の質量に対する前記(C)成分の質量の比であり、(C)成分/(D)成分で表される質量比は、1.2以下である、
繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記(B)成分は、前記(b1)式中のhとkとの合計が12以上である前記(b1)成分、前記(b2)式中のpとrとの合計が12以上である前記(b2)成分、及び、前記(b3)式中のsとuとの合計が12以上である前記(b3)成分から選ばれる少なくとも1種の特定ノニオン界面活性剤を含む、請求項1に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
【請求項3】
前記特定ノニオン界面活性剤の含有量は、前記繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して、20質量%以上である、請求項2に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
【請求項4】
前記(C)成分は、フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール及びポリエチレングリコールから選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維製品用の液体洗浄剤組成物に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
洗剤自動投入機能付きの洗濯機では、繊維製品用の液体洗浄剤組成物(以下、単に「液体洗浄剤組成物」ということがある)は、洗濯機内部の非密閉の専用タンクに貯留される。貯留された液体洗浄剤組成物は、例えば、水30L当たりの使用量を設定することで、毎回の洗濯時に自動で計量され、洗濯槽内へ投入される。
【0003】
液体洗浄剤組成物としては、界面活性剤を高濃度で含む濃縮型の液体洗浄剤組成物がある。濃縮型の液体洗浄剤組成物は、少ない使用量で、洗浄力を発揮する。
例えば、特許文献1には、特定のアニオン界面活性剤と、ノニオン界面活性剤と、特定の有機溶剤と、酵素と、を含む液体洗浄剤組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-98807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、洗剤自動投入機能付きの洗濯機では、数か月に一回程度、自動投入用のタンクと供給経路とを洗浄(タンク洗浄)する必要がある。この際、タンクを取り出して、タンク内を洗浄した後、タンク内に温水を入れ、液体洗浄剤組成物の供給流路を洗浄する。タンクは、異物濾過フィルタを有している。異物濾過フィルタの周りは空気に触れやすくて液体洗浄剤組成物が固着しやすい、異物濾過フィルタの奥に位置する液体洗浄剤組成物は溶け難い、という問題がある。また、タンク洗浄時において、異物濾過フィルタに直接水道水が当たると、泡立ちが促進される。タンク洗浄時に泡立ちが持続すると、タンク洗浄時の終了を見定められないという問題がある。これらの問題は、従来の濃縮型の液体洗浄剤組成物を用いた場合に、顕著となるおそれがある。
また、上述の通り、洗剤自動投入機付きの洗濯機では、洗濯機内部の専用タンクに液体洗浄剤組成物が貯留される。洗剤自動投入機付きの洗濯機では、洗濯機の乾燥機能の使用時に加熱される等、従来使用されてきたボトル入りの液体洗浄剤組成物とは、液体洗浄剤組成物の使用態様が異なる。タンク内の液体洗浄剤組成物は、加熱される等の高温環境下で溶媒が揮発し、粘度が高まる場合がある。液体洗浄剤組成物の粘度が高まると、適切に計量できない等の問題を生じる。
あるいは、低温下において、タンク内の液体洗浄剤組成物が分離等によって流動性を失う場合がある。液体洗浄剤組成物の流動性が失われると、適切に計量できない等の問題を生じる。
このため、液体洗浄剤組成物には、より優れた液安定性が求められる。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、液安定性に優れ、泡立ちを抑制できる繊維製品用の液体洗浄剤組成物を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の態様を有する。
<1>
(A)成分:α-オレフィンスルホン酸及びその塩、内部オレフィンスルホン酸及びその塩、並びにアルキルスルホコハク酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種の必須アニオン界面活性剤を含む非石鹸系アニオン界面活性剤と、
(B)成分:下記(b1)式で表されるノニオン界面活性剤(b1)、下記(b2)式で表されるノニオン界面活性剤(b2)及び下記(b3)式で表されるノニオン界面活性剤(b3)から選ばれる少なくとも1種を含むノニオン界面活性剤と、
R
11
-O-[(EO)
h
/(A
11
O)
j
]-(EO)
k
-R
12
・・・(b1)
[(b1)式中、R
11
は炭素数8~22の直鎖の炭化水素基であり、かつ-O-に結合する炭素原子は第一級炭素原子であり、R
12
は水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数2~6のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基であり、hはEO平均繰り返し数を示す3~25の数であり、A
11
Oはオキシプロピレン基及びオキシブチレン基の少なくとも一方であり、jはA
11
Oの平均繰り返し数を示す0.1~10の数であり、kはEOの平均繰り返し数を示す0~20の数である。]
R
21
-O-[(EO)
p
/(A
21
O)
q
]-(EO)
r
-R
22
・・・(b2)
[(b2)式中、R
21
は炭素数8~22の分岐鎖の炭化水素基であり、R
22
は水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数2~6のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基であり、pはEO平均繰り返し数を示す3~25の数であり、A
12
Oはオキシプロピレン基及びオキシブチレン基の少なくとも一方であり、qはA
21
Oの平均繰り返し数を示す0~10の数であり、rはEOの平均繰り返し数を示す0~20の数である。]
R
31
-O-[(EO)
s
/(A
31
O)
t
]-(EO)
u
-R
32
・・・(b3)
[(b3)式中、R
31
は炭素数8~22の直鎖の炭化水素基であり、かつ-O-に結合する炭素原子は第二級炭素原子であり、R
32
は水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数2~6のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基であり、sはEO平均繰り返し数を示す3~25の数であり、A
31
Oはオキシプロピレン基及びオキシブチレン基の少なくとも一方であり、tはA
31
Oの平均繰り返し数を示す0~10の数であり、uはEOの平均繰り返し数を示す0~20の数である。]
(C)成分:沸点120℃以上の水混和性有機溶剤と、
(D)成分:水と、
を含む、繊維製品用の液体洗浄剤組成物であり、
前記必須アニオン界面活性剤の含有量は、前記繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して10質量%未満であり、
前記(D)成分の含有量は、前記繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して30質量%以下であり、
前記(B)成分の含有量に対する前記(A)成分の含有量の比であり、(A)成分/(B)成分で表される質量比は、1未満であり、
前記(A)成分の質量と前記(B)成分の質量との合計は、前記繊維製品用の液体洗浄剤組成物の総質量に対して、50質量%以上であり、
前記(D)成分の質量に対する前記(C)成分の質量の比であり、(C)成分/(D)成分で表される質量比は、1.2以下である、
繊維製品用の液体洗浄剤組成物。
<2>
【発明の効果】
【0007】
本発明の繊維製品用の液体洗浄剤組成物によれば、液安定性に優れ、泡立ちを抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(繊維製品用の液体洗浄剤組成物)
本発明の繊維製品用の液体洗浄剤組成物(以下、単に「液体洗浄剤組成物」ということがある)は、(A)~(D)成分を含有する組成物である。
【0009】
<(A)成分>
(A)成分は、α-オレフィンスルホン酸及びその塩(AOS、以下「(a1)成分」ということがある)、内部オレフィンスルホン酸及びその塩(IOS、以下「(a2)成分」ということがある)、並びにアルキルスルホコハク酸及びその塩(以下、「(a3)成分」ということがある)から選ばれる少なくとも1種の必須アニオン界面活性剤を含む非石鹸系アニオン界面活性剤である。液体洗浄剤組成物は、(A)成分を含むことで、低温下(例えば、0℃以下)での液安定性(低温安定性)を高められる。
「非石鹸系アニオン界面活性剤」とは、高級脂肪酸又はその塩(いわゆる石鹸)を除くアニオン界面活性剤である。高級脂肪酸は典型的には、炭素数8~22の脂肪酸である。
【0010】
(a1)成分としては、例えば、炭素数8~24のAOSが挙げられる。(a1)成分の塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
アルカリ土類金属塩としては、カルシウム塩、マグネシウム塩等が挙げられる。
アミン塩としては、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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