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公開番号2025108678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2025069799,2023507283
出願日2025-04-21,2021-09-09
発明の名称第1のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤と第2のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤とを含む水溶性単位用量物品
出願人ザプロクターアンドギャンブルカンパニー,THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C11D 17/04 20060101AFI20250715BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】洗浄性能を確保しつつ所望のフィルム可塑化特性を提供することが可能な、非石鹸アニオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤とを含有する水溶性単位用量物品、及びその使用方法を提供する。
【解決手段】本発明の第1の態様は、水溶性フィルムと液体洗濯洗剤組成物とを含む水溶性単位用量物品であって、液体洗濯洗剤組成物が、a.洗濯洗剤組成物の15重量%～55重量%の非石鹸アニオン性界面活性剤と、b.洗濯洗剤組成物の2.5重量%～30重量%の非イオン性界面活性剤と、を含む、水溶性単位用量物品である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
水溶性フィルムと液体洗濯洗剤組成物とを含む水溶性単位用量物品であって、前記液体洗濯洗剤組成物が、
ａ．前記洗濯洗剤組成物の１５重量％～５５重量％の非石鹸アニオン性界面活性剤と、
ｂ．前記洗濯洗剤組成物の２．５重量％～３０重量％の非イオン性界面活性剤と、を含み、
前記非イオン性界面活性剤が、
（ｉ）構造；
（Ｉ）Ｒ
１
－Ｏ－（ＡＯ
１
）
ｎ
－（ＡＯ
２
）
ｍ
－（ＡＯ
３
）
ｚ
－Ｈ
［式中、ＡＯ
１
は、エトキシレート鎖、プロポキシレート鎖又はブトキシレート鎖から選択される第１のアルコキシ鎖であり、ＡＯ
２
は、エトキシレート鎖、プロポキシレート鎖又はブトキシレート鎖から選択される第２のアルコキシ鎖であり、ＡＯ
３
は、エトキシレート鎖、プロポキシレート鎖又はブトキシレート鎖から選択される第３のアルコキシ鎖であり、ＡＯ
１
及びＡＯ
２
は互いに異なり、ＡＯ
３
が存在する場合、ＡＯ
２
及びＡＯ
３
は互いに異なり、Ｒ
１
は、平均８～１８個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状アルキル鎖であり、ｎは１～３０、ｍは１～３０、ｚは０～３０であり、ｎ＋ｍ＋ｚの合計は少なくとも１０である］による第１のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤と、
（ｉｉ）前記洗濯洗剤組成物の２重量％～１０重量％の、構造；
（ＩＩＩ）Ｒ
２
－Ｏ－（ＥＯ）
ｐ
－Ｈ
［式中、ＥＯはエトキシレート鎖であり、Ｒ
２
は、平均８～１８個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状アルキル鎖であり、ｐは、１～３０である］による第２のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤と、を含む、水溶性単位用量物品。
続きを表示（約 2,200 文字）【請求項２】
前記洗濯洗剤組成物が、前記洗濯洗剤組成物の３．５重量％～２０重量％、好ましくは５重量％～１５重量％の前記非イオン性界面活性剤を含む、請求項１に記載の水溶性単位用量物品。
【請求項３】
前記第１のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤が、式；
（ＩＩＩ）Ｒ
１
－Ｏ－（ＥＯ）
ｘ
－（ＰＯ）
ｙ
－（ＡＯ
３
）
ｚ
－Ｈ；又は
（ＩＶ）Ｒ
１
－Ｏ－（ＰＯ）
ｙ
－（ＥＯ）
ｘ
－（ＡＯ
３
）
ｚ
－Ｈ；
［式中、ＥＯは、エトキシレート基であり、ＰＯは、プロポキシレート基であり、ＡＯ
３
は、エトキシレート基、プロポキシレート基又はブトキシレート基、好ましくはエトキシレート基又はプロポキシレート基から選択され、
各ｘは、独立して１～３０、好ましくは３～２５、より好ましくは５～２０であり、
各ｙは、独立して１～３０、好ましくは１～２０、より好ましくは２～１０であり、
各ｚは、独立して０～３０、好ましくは０～２７、より好ましくは０～２５であり、
各Ｒ
１
は、平均８～１８個、好ましくは８～１４個、より好ましくは８～１２個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状鎖アルキル鎖であり、
好ましくは、ｘ＋ｙ＋ｚの合計は、少なくとも１０、好ましくは１０～５０、より好ましくは１０～４０である］を有するものから選択される、請求項１又は２に記載の水溶性単位用量物品。
【請求項４】
前記第１のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤が、式；
（Ｖ）Ｒ
１
－Ｏ－（ＰＯ）
ｙ
－（ＥＯ）
ｘ
－Ｈ
［式中、ＥＯは、エトキシレート基であり、ＰＯは、プロポキシレート基であり、
ｘは、３～３０、好ましくは５～２０、更により好ましくは５～１５、最も好ましくは７～１１であり、
ｙは、２～１０、好ましくは３～９、より好ましくは４～８、最も好ましくは５～７であり、
Ｒ
１
は、平均８～１０個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状アルキル鎖であり、好ましくは２－エチルヘキシル又は２－プロピルヘプチル、より好ましくは２－エチルヘキシルであり、
好ましくは、ｘ＋ｙの合計は、１０～４０、好ましくは１０～３０、より好ましくは１０～２０である］を有する、請求項３に記載の水溶性単位用量物品。
【請求項５】
前記第２のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤が、式；
（ＩＩ）Ｒ
２
－Ｏ－（ＥＯ）
ｐ
－Ｈ
［式中、ＥＯは、エトキシレート基であり、
アルコール１モル当たりのエチレンオキシド単位のｐは、平均５～１２、好ましくは６～１０、より好ましくは７～９であり、
Ｒ
２
は、平均８～１８個の炭素原子、好ましくは９～１５個の炭素原子、より好ましくは１０～１４個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状アルキル鎖である］を有する、請求項１～４のいずれか一項に記載の水溶性単位用量物品。
【請求項６】
前記洗剤組成物の２．５重量％～２０重量％、好ましくは２．５重量％～１５重量％、より好ましくは３重量％～１０重量％の前記第１のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤を含む、請求項１～５のいずれか一項に記載の水溶性単位用量物品。
【請求項７】
前記洗剤組成物の２重量％～８重量％、好ましくは２重量％～６重量％の前記第２のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤を含む、請求項１～６のいずれか一項に記載の水溶性単位用量物品。
【請求項８】
前記第１のアルコキシル化非イオン性界面活性剤と前記第２のアルコキシル化非イオン性界面活性剤との重量比が、１：１～７：１、好ましくは１：１～５：１、より好ましくは１：１～３：１である、請求項１～７のいずれか一項に記載の水溶性単位用量物品。
【請求項９】
前記洗剤組成物が、２０％～５５％、好ましくは２５％～５０％の非石鹸アニオン性界面活性剤を含み、好ましくは、前記非石鹸アニオン性界面活性剤が、直鎖状アルキルベンゼンスルホネート及びアルコキシル化アルキルサルフェートを含み、より好ましくは、直鎖状アルキルベンゼンスルホネートとアルコキシル化アルキルサルフェートとの重量比が、１：２～９：１、好ましくは１：１～７：１、より好ましくは１：１～５：１、最も好ましくは１：１～４：１である、請求項１～８のいずれか一項に記載の水溶性単位用量物品。
【請求項１０】
非石鹸アニオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤との重量比が、１：１～１３：１、好ましくは１．２５：１～１０：１、より好ましくは１．５：１～７．５：１である、請求項９に記載の水溶性単位用量物品。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
非石鹸アニオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤とを含有する水溶性単位用量物品、及びその使用方法。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
水溶性単位用量物品は、使用するのが便利かつ効率的であるため、消費者に好まれている。このような水溶性単位用量物品は、洗濯洗剤組成物を含むことが多い。理論に束縛されるものではないが、水溶性単位用量物品が水に添加されると、フィルムは溶解／崩壊して、内部内容物を周囲の水に放出し、洗浄液を生成する。
【０００３】
国際公開第２０２０１３２５７５号では、混合アルコキシ鎖（ＥＯ／ＰＯ）を有するアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤を含む水溶性単位用量物品を教示している。国際公開第２０２０１３２５７５号では、これらの非イオン性界面活性剤によって提供される利点は、ラウレス硫酸ナトリウムの存在下で好ましい粘度プロファイルを確保することに関連することが示唆されている。
【０００４】
多くの場合、アルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤、より具体的にはエトキシル化アルコール非イオン性界面活性剤は、水溶性単位用量物品の洗剤組成物に配合されて、布地洗浄効果を提供する。しかし、このような材料には、フィルムを脱可塑化させ得るという問題がある。理論に束縛されるものではないが、フィルムの可塑化が不十分であると、フィルムは脆くなり、偶発的な早期破裂を起こしやすい。この問題は、アルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤の濃度を低下させることによって改善することができるが、これは、洗剤組成物の洗浄性能を犠牲にすることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
国際公開第２０２０１３２５７５号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
驚くべきことに、アルコキシル化アルコールの非イオン型を慎重に配合することにより、この問題が克服されることが見出された。理論に束縛されるものではないが、本発明による第１のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤を、低濃度の第２のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤と組み合わせること／第２のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤の不在と組み合わせることにより、洗剤組成物中のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤を所望の濃度にして、洗浄性能を確保しつつ、所望のフィルム可塑化特性を提供することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の第１の態様は、水溶性フィルムと液体洗濯洗剤組成物とを含む水溶性単位用量物品であって、液体洗濯洗剤組成物が、
ａ．洗濯洗剤組成物の１５重量％～５５重量％の非石鹸アニオン性界面活性剤と、
ｂ．洗濯洗剤組成物の２．５重量％～３０重量％の非イオン性界面活性剤と、を含み、
非イオン性界面活性剤が、
（ｉ）構造；
（Ｉ）Ｒ
１
－Ｏ－（ＡＯ
１
）
ｎ
－（ＡＯ
２
）
ｍ
－（ＡＯ
３
）
ｚ
－Ｈ
［式中、ＡＯ
１
は、エトキシレート鎖、プロポキシレート鎖又はブトキシレート鎖から選択される第１のアルコキシ鎖であり、ＡＯ
２
は、エトキシレート鎖、プロポキシレート鎖又はブトキシレート鎖から選択される第２のアルコキシ鎖であり、ＡＯ
３
は、エトキシレート鎖、プロポキシレート鎖又はブトキシレート鎖から選択される第３のアルコキシ鎖であり、ＡＯ
１
及びＡＯ
２
は互いに異なり、ＡＯ
３
が存在する場合、ＡＯ
２
及びＡＯ
３
は互いに異なり、Ｒ
１
は、平均８～１８個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状アルキル鎖であり、ｎは１～３０、ｍは１～３０、ｚは０～３０であり、ｎ＋ｍ＋ｚの合計は少なくとも１０である］による第１のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤と、
（ｉｉ）洗濯洗剤組成物の２重量％～１０重量％の、構造；
（ＩＩ）Ｒ
２
－Ｏ－（ＥＯ）
ｐ
－Ｈ
［式中、ＥＯはエトキシレート鎖であり、Ｒ
２
は、平均８～１８個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状アルキル鎖であり、ｐは、１～３０である］による第２のアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤と、を含む、水溶性単位用量物品である。
【０００８】
本発明の第２の態様は、いずれかの請求項に記載の水溶性単位用量物品を水で、２００～１０００倍、好ましくは３００～２０００倍に希釈して、洗浄液を作製する工程と、処理される布地を洗浄液と接触させる工程と、を含む、布地を洗濯する方法である。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明による水溶性単位用量物品である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
水溶性単位用量物品
本発明は、水溶性フィルムと、液体洗濯洗剤組成物と、を含む、水溶性単位用量物品を開示する。水溶性フィルム及び液体洗剤組成物について、以下により詳細に説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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