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公開番号
2025084255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198019
出願日
2023-11-22
発明の名称
溶剤組成物
出願人
株式会社カネコ化学
代理人
弁理士法人 津国
主分類
C11D
7/50 20060101AFI20250527BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】 1,1,1,3,3-ペンタフルオロブタンを含む溶剤組成物の代替となる、様々な油に対して優れた溶解性を有する、溶剤組成物を提供する。
【解決手段】 本発明は、(A)ハイドロフルオロエーテルと、(B)ハイドロフルオロオレフィンと、(C)炭酸ジメチルと、(D)炭化水素とを含み、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の合計を100質量部としたときに、(A)成分の含有量が5質量部以上40質量部以下であり、(B)成分の含有量が15質量部以上75質量部以下であり、(C)成分の含有量が5質量部以上65質量部以下であり、(D)成分の含有量が3質量部以上20質量部以下であり、かつ、(A)成分の含有量が(B)成分の含有量以下である、溶剤組成物に関する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ハイドロフルオロエーテルと、(B)ハイドロフルオロオレフィンと、(C)炭酸ジメチルと、(D)炭化水素とを含み、
(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の合計を100質量部としたときに、(A)成分の含有量が5質量部以上40質量部以下であり、(B)成分の含有量が15質量部以上75質量部以下であり、(C)成分の含有量が5質量部以上65質量部以下であり、(D)成分の含有量が3質量部以上20質量部以下であり、かつ、(A)成分の含有量が(B)成分の含有量以下である、溶剤組成物。
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【請求項2】
(A)成分が、1,1,2,2-テトラフルオロエチル-2,2,2-トリフルオロエチルエーテル、メチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロブチルエーテル及び1,1,1,2,2,3,4,5,5,5-デカフルオロ-3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)-ペンタンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の溶剤組成物。
【請求項3】
(B)成分が、シス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、Z-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン及びE-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の溶剤組成物。
【請求項4】
(B)成分が、シス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、Z-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン及びE-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載の溶剤組成物。
【請求項5】
(D)成分が、イソヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、イソノナン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の溶剤組成物。
【請求項6】
(D)成分が、イソヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、イソノナン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載の溶剤組成物。
【請求項7】
(D)成分が、イソヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、イソノナン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項3に記載の溶剤組成物。
【請求項8】
(D)成分が、イソヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、イソノナン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載の溶剤組成物。
【請求項9】
洗浄剤である、請求項1~8のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶剤組成物に関する。
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【背景技術】
【0002】
金属加工においては金属の塗装、メッキ工程の前に脱脂洗浄の工程がある。また、鋼板の鏡面加工には鉱物油及び油性インクが使用されており洗浄する必要がある。さらに、樹脂の真空成型や射出成形において、金型に残るポリカーボネート樹脂等の樹脂の残渣を洗浄して、除去する必要がある。このような洗浄においては、高い洗浄力と乾燥性を有する洗浄剤が求められる。
【0003】
このような洗浄剤として、特許文献1には、1,1,1,3,3-ペンタフルオロブタン及び炭化水素を含む溶剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6118450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、1,1,1,3,3-ペンタフルオロブタンはモントリオール議定書のギガリ改正の削減対象となり、今後供給量が大幅に削減され、入手が困難になる化学物質である。
【0006】
よって、本発明は、1,1,1,3,3-ペンタフルオロブタンを含む溶剤組成物の代替となる、様々な油に対して優れた溶解性を有する、溶剤組成物を提供することを課題とする。
【0007】
本発明は、以下の構成を有する。
[1](A)ハイドロフルオロエーテルと、(B)ハイドロフルオロオレフィンと、(C)炭酸ジメチルと、(D)炭化水素とを含み、
(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の合計を100質量部としたときに、(A)成分の含有量が5質量部以上40質量部以下であり、(B)成分の含有量が15質量部以上75質量部以下であり、(C)成分の含有量が5質量部以上65質量部以下であり、(D)成分の含有量が3質量部以上20質量部以下であり、かつ、(A)成分の含有量が(B)成分の含有量以下である、溶剤組成物。
[2](A)成分が、1,1,2,2-テトラフルオロエチル-2,2,2-トリフルオロエチルエーテル、メチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロブチルエーテル及び1,1,1,2,2,3,4,5,5,5-デカフルオロ-3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)-ペンタンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、[1]に記載の溶剤組成物。
[3](B)成分が、シス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、Z-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン及びE-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載の溶剤組成物。
[4](D)成分が、イソヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、イソノナン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
[5]洗浄剤である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、1,1,1,3,3-ペンタフルオロブタンを含む溶剤組成物の代替となる、様々な油に対して優れた溶解性を有する、溶剤組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(用語の定義)
「(A)ハイドロフルオロエーテル」を「(A)」又は「(A)成分」という場合がある。他の成分についても同様である。
数値範囲に関して「~」は、その両端の値を含むことを意味する。即ち、「5~40質量部」は、「5質量部以上40質量部以下」を意味する。また、「以下」は「同じ又は未満」を意味し、「以上」は「同じ又は超える」を意味する。
【0010】
[溶剤組成物]
溶剤組成物は、(A)ハイドロフルオロエーテルと、(B)ハイドロフルオロオレフィンと、(C)炭酸ジメチルと、(D)炭化水素とを含む。溶剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の合計を100質量部としたときに、(A)成分の含有量が5質量部以上40質量部以下であり、(B)成分の含有量が15質量部以上75質量部以下であり、(C)成分の含有量が5質量部以上65質量部以下であり、(D)成分の含有量が3質量部以上20質量部以下であり、かつ、(A)成分の含有量が(B)成分の含有量以下である。
(【0011】以降は省略されています)
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