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公開番号2025070833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181399
出願日2023-10-20
発明の名称溶剤組成物、洗浄剤及び洗浄方法
出願人株式会社カネコ化学
代理人弁理士法人 津国
主分類C11D 7/50 20060101AFI20250424BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】 拭き洗いに用いた場合であっても、乾燥性に優れ、かつ、様々な油に対する洗浄性に優れる溶剤組成物を提供する。
【解決手段】 本発明は、(A)2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタン及び2,2,4,6,6-ペンタメチルヘプタンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む炭化水素と、(B)ハイドロフルオロエーテルを含み、(A)成分と(B)成分の合計を100質量部としたときに、(A)成分の含有量が30~80質量部である、溶剤組成物、前記溶剤組成物を用いた洗浄剤、及び、前記溶剤組成物を用いた洗浄方法に関する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタン及び2,2,4,6,6-ペンタメチルヘプタンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む炭化水素と、
(B)ハイドロフルオロエーテルを含み、
(A)成分と(B)成分の合計を100質量部としたときに、(A)の含有量が30~80質量部である、
溶剤組成物。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
(A)成分の沸点の範囲が170~190℃である、請求項1に記載の溶剤組成物。
【請求項3】
(B)成分が、1,1,2,2-テトラフルオロエチル-2,2,2-トリフルオロエチルエーテル、メチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロブチルエーテル及び1,1,1,2,2,3,4,5,5,5-デカフルオロ-3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)-ペンタンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の溶剤組成物。
【請求項4】
更に、(C)ハイドロフルオロオレフィン及び(D)プロピレングリコールモノメチルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の溶剤組成物。
【請求項5】
(C)成分が、シス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、Z-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン及びE-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載の溶剤組成物。
【請求項6】
(A)成分と(B)成分と(C)成分と(D)成分の合計を100質量部としたときに、(A)成分の含有量が30質量部以上70質量部以下であり、(B)成分の含有量が10質量部以上70質量部未満であり、(C)成分の含有量が0質量部以上20質量部以下であり、及び、(D)成分の含有量が0質量部以上40質量部以下であり、ここで、(C)成分及び(D)成分の少なくとも一方の含有量は0質量部超である、請求項4に記載の溶剤組成物。
【請求項7】
洗浄剤である、請求項1~6のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載の溶剤組成物を用いた洗浄方法であって、
被洗浄物に前記溶剤組成物を塗布する工程、
前記被洗浄物の表面に前記溶剤組成物を残存させたまま放置する工程、
前記溶剤組成物を前記被洗浄物の表面から物理的に除去する工程、及び、
前記物理的に除去する工程の後、前記被洗浄物の表面に残存した前記溶剤組成物を揮発により除去する工程を含む、洗浄方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶剤組成物、洗浄剤及び洗浄方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
シス-1-クロロ-3、3、3-トリフルオロプロペンに代表されるハイドロフルオロオレフィンは、脱脂性に優れる工業用洗浄剤として使用される。また、炭化水素は高い脱脂性を有しており、これを用いる工業洗浄が広く普及している。
【0003】
これらの成分を用いた洗浄剤として、特許文献1には、(A)ハイドロフルオロオレフィン及び(B)炭化水素系溶剤を含み、(A)と(B)の質量比が90:10~30:70である洗浄剤、及び、前記洗浄剤を用いて浸漬洗浄を行うことが記載されている。
【0004】
また、被洗浄物に付着した汚れに対して、洗浄剤を被洗浄物に塗布して、ウエスやモップを用いて汚れを拭き取り、汚れを除去する拭き取り洗浄方法が知られている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-38274号公報
特開2022-56115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
洗浄槽に被洗浄物を漬けて洗う浸漬洗浄の場合、被洗浄物を洗浄槽に一定時間漬け、汚れを十分に除去した後に、塗装や加工など次工程に進む。そのため、浸漬洗浄に用いられる洗浄剤には速乾性が求められる。
【0007】
しかし、拭き取り洗浄方法において、洗浄剤の乾燥性が高すぎる場合、拭き取る前に洗浄剤が揮発してしまい、これにより、汚れが被洗浄物の表面に残存するという問題がある。一方で、洗浄剤の乾燥性が低すぎる場合、洗浄剤を拭き取った後も、一部の洗浄剤が被洗浄物表面に残ってしまい、これにより、効率的に次工程に進むことができないという問題がある。
【0008】
そして、本発明者らの知見によれば、特許文献1に記載されたようなハイドロフルオロオレフィン及び炭化水素系溶剤を特定量含む洗浄剤は、拭き取り洗浄における洗浄性について問題があった。
【0009】
よって、本発明は、拭き洗いに用いた場合であっても、乾燥性に優れ、かつ、様々な油に対する洗浄性に優れる溶剤組成物を提供することを課題とする。
【0010】
本発明は、以下の構成を有する。
[1](A)2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタン及び2,2,4,6,6-ペンタメチルヘプタンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む炭化水素と、
(B)ハイドロフルオロエーテルを含み、
(A)成分と(B)成分の合計を100質量部としたときに、(A)成分の含有量が30~80質量部である、
溶剤組成物。
[2](A)成分の沸点の範囲が170~190℃である、[1]に記載の溶剤組成物。
[3](B)成分が、1,1,2,2-テトラフルオロエチル-2,2,2-トリフルオロエチルエーテル、メチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロブチルエーテル及び1,1,1,2,2,3,4,5,5,5-デカフルオロ-3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)-ペンタンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載の溶剤組成物。
[4]更に、(C)ハイドロフルオロオレフィン及び(D)プロピレングリコールモノメチルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の溶剤組成物。
[5](C)成分が、シス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、Z-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン及びE-1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロパ-1-エンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、[4]に記載の溶剤組成物。
[6](A)成分と(B)成分と(C)成分と(D)成分の合計を100質量部としたときに、(A)成分の含有量が30質量部以上70質量部以下であり、(B)成分の含有量が10質量部以上70質量部未満であり、(C)成分の含有量が0質量部以上20質量部以下であり、及び、(D)成分の含有量が0質量部以上40質量部以下であり、ここで、(C)成分及び(D)成分の少なくとも一方の含有量は0質量部超である、[4]又は[5]に記載の溶剤組成物。
[7]洗浄剤である、[1]~[6]のいずれかに記載の溶剤組成物。
[8][1]~[6]のいずれかに記載の溶剤組成物を用いた洗浄方法であって、
被洗浄物に前記溶剤組成物を塗布する工程、
前記被洗浄物の表面に前記溶剤組成物を残存させたまま放置する工程、
前記溶剤組成物を前記被洗浄物の表面から物理的に除去する工程、及び、
前記物理的に除去する工程の後、前記被洗浄物の表面に残存した前記溶剤組成物を揮発により除去する工程を含む、洗浄方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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