TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025084157
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023197811
出願日
2023-11-22
発明の名称
医療器具洗浄剤用添加剤
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
C11D
1/835 20060101AFI20250527BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】洗浄性と泡の発生の抑制とを両立した医療器具洗浄剤用添加剤を提供する。
【解決手段】下記一般式(1)で表される化合物を含有する医療器具洗浄剤用添加剤。
R
1
O-POm-EOn (1)
[式中、R
1
は炭素数10~18の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族炭化水素基を表し、POはプロピレンオキシ基を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、mは一般式(1)で表される化合物1分子あたりのPO付加モル数であって、0を超え1未満の数であり、nは一般式(1)で表される化合物1分子あたりのEO付加モル数であって、1以上6未満の数であり、m+n<6である。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表される化合物を含有する医療器具洗浄剤用添加剤。
R
1
O-POm-EOn (1)
[式中、R
1
は炭素数10~18の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族炭化水素基を表し、POはプロピレンオキシ基を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、mは一般式(1)で表される化合物1分子あたりのPO付加モル数であって、0を超え1未満の数であり、nは一般式(1)で表される化合物1分子あたりのEO付加モル数であって、1以上6未満の数であり、m+n<6である。]
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
一般式(1)中のR
1
が炭素数12~18の分岐鎖状の脂肪族炭化水素基である請求項1に記載の医療器具洗浄剤用添加剤。
【請求項3】
さらにカチオン性界面活性剤を含有する請求項1または2に記載の医療器具洗浄剤用添加剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療器具洗浄剤用添加剤に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、医療器具の洗浄においても、自動洗浄機が導入されている。このような、医療器具洗浄機用の洗浄剤としては、種々の洗浄剤が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5407001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、洗浄温度が高いほど、洗浄性は高くなるが、医療器具に付着する汚れは血液などのタンパク質汚れであるため、洗浄温度を高温(例えば80℃以上)にするとタンパク質が変性し汚れが落ちにくくなる。一方、洗浄温度を低温(例えば20℃以下)とすると、洗浄剤の泡立ちが発生しやすくなる。
そこで、上記特許文献1においては、低温でも泡立ちが少なく、洗浄性に優れた洗浄剤組成物が提案されている。しかしながら、低温で洗浄すると、洗浄性が不充分となることがある。このような事情にかんがみ、タンパク質の変性温度よりも低い温度(例えば50℃)に加温した洗浄水での洗浄を検討したところ、従来のものでは、泡立ちが発生するという問題があった。
本発明の課題は、洗浄性と泡の発生の抑制とを両立できる医療器具洗浄剤用添加剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち本発明は、以下の通りである。
[1]下記一般式(1)で表される化合物を含有する医療器具洗浄剤用添加剤。
R
1
O-POm-EOn (1)
[式中、R
1
は炭素数10~18の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族炭化水素基を表し、POはプロピレンオキシ基を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、mは一般式(1)で表される化合物1分子あたりのPO付加モル数であって、0を超え1未満の数であり、nは一般式(1)で表される化合物1分子あたりのEO付加モル数であって、1以上6未満の数であり、m+n<6である。]
[2]一般式(1)中のR1が炭素数12~18の分岐鎖状の脂肪族炭化水素基である請求項1に記載の医療器具洗浄剤用添加剤。
[3]さらにカチオン性界面活性剤を含有する請求項1または2に記載の医療器具洗浄剤用添加剤。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、洗浄性と泡の発生の抑制とを両立した医療器具洗浄剤用添加剤を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の医療器具洗浄剤用添加剤は下記一般式(1)で表される化合物を含有する。一般式(1)で表される化合物を含むことにより、洗浄性と泡の発生の抑制とを両立することができる。本発明において、一般式(1)で表される化合物を一種単独で用いてもよいし二種を組み合わせて用いてもよい。
R
1
O-POm-EOn (1)
[式中、R
1
は炭素数10~18の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族炭化水素基を表し、POはプロピレンオキシ基を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、mは一般式(1)で表される化合物1分子あたりのPO付加モル数であって、0を超え1未満の数であり、nは一般式(1)で表される化合物1分子あたりのEO付加モル数であって、1以上6未満の数であり、m+n<6である。]
【0008】
以下において「一般式(1)で表される化合物」を「(A)成分」と呼ぶことがある。以下において、「医療器具洗浄剤用添加剤」を「添加剤」と呼ぶことがある。
【0009】
一般式(1)中のR
1
は炭素数10~18の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族炭化水素基を表す。
炭素数10~18の直鎖状脂肪族炭化水素基としては、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、へプタデシル基、オクタデシル基等の炭素数10~18の直鎖アルキル基;デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、へプタデセニル基、オクタデセニル基等の炭素数10~18の直鎖アルケニル基等が挙げられる。
【0010】
炭素数10~18の分岐鎖状脂肪族炭化水素基としては、当該基中に分岐を有していれば特に限定されない。具体的には、例えば、2-プロピルヘプチル基、2-エチルオクチル基、2-プロピルオクチル基、2-ブチルオクチル基、2-エチルデシル基、2-プロピルデシル基、2-ブチルデシル基、2-ペンチルデシル基、2-ヘキシルデシル基、2-へプチルデシル基、2オクチルデシル基、8-メチル-2-(4-メチルヘキシル)-1-デシル基、5,7,7-トリメチル-2-(1,3,3-トリメチルブチル)-1-オクチル基、2-ヘキシルドデシル基等の炭素数10~18の分岐鎖状アルキル基;2-エチルオクテニル基、2-プロピルオクテニル基、2-エチルデセニル基、2-プロピルデセニル基、2-ブチルデセニル基、2-ペンチルデセニル基、2-ヘキシルデセニル基、2-へプチルデセニル基、2オクチルデセニル基等の炭素数10~18の分岐鎖状アルケニル基等が挙げられる。
R
1
は、ヤシ油から得られる脂肪酸を還元して得た脂肪族アルコール由来のアルキル基(ヤシ油アルキル基、主に炭素数12~14のアルキル基)等のように炭素数分布のあるアルキル基であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る