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公開番号2025101173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217818
出願日2023-12-25
発明の名称金属回収方法
出願人三洋化成工業株式会社,学校法人立命館
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C22B 3/04 20060101AFI20250630BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】リチウムイオン電池等から、環境負荷が小さく、かつ、金属を高効率で回収することができる金属回収方法を提供すること。
【解決手段】金属含有組成物から金属を回収する方法であって、上記金属含有組成物とイオン液体の混合物に対してマイクロ波照射を行う金属浸出工程を有することを特徴とする金属回収方法。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
金属含有組成物から金属を回収する方法であって、前記金属含有組成物とイオン液体の混合物に対してマイクロ波照射を行う金属浸出工程を有することを特徴とする金属回収方法。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記イオン液体が、カチオン(CA)と、下記一般式(1)で表されるアニオン(AN1)及び/又はCl

、Br

及びI

からなる群から選択される少なくとも1種のアニオン(AN2)と、から構成される請求項1に記載の金属回収方法。
R-C(=O)O

(1)
[一般式(1)中、Rは、炭素数2~10のジカルボン酸から1個のカルボキシル基を除いた残基、β-ジカルボニル構造を有する炭素数3~6のモノカルボン酸から1個のカルボキシル基を除いた残基、又は、炭素数4~6のトリカルボン酸から1個のカルボキシル基を除いた残基である。]
【請求項3】
前記炭素数2~10のジカルボン酸、前記β-ジカルボニル構造を有する炭素数3~6のモノカルボン酸又は前記炭素数4~6のトリカルボン酸が、アセトピルビン酸、ジアセト酢酸、マロン酸、コハク酸及びクエン酸からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項2に記載の金属回収方法。
【請求項4】
前記カチオン(CA)が、イミダゾリウムカチオンである請求項2に記載の金属回収方法。
【請求項5】
前記金属が、マンガン、コバルト、ニッケル及び銅からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1~4のいずれかに記載の金属回収方法。
【請求項6】
前記金属含有組成物が、リチウムイオン電池を構成する組成物、電子基板を構成する組成物及び鉱物からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1~4のいずれかに記載の金属回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属回収方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォン等の携帯機器やハイブリッド自動車、電気自動車等においてリチウムイオン電池が広く利用されている。近年、リチウムイオン電池はビル、オフィス、発電所の定置電源のための大容量の電池としても注目されている。このようなリチウムイオン電池は再利用が望まれる様々な物質を含有しており、使用済みのリチウムイオン電池から再利用可能な物質を回収する様々な手法が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、リチウム電池滓を、高濃度の酸(塩酸や硫酸)と過酸化水素溶液に加えて金属を水溶液として浸出させ、有機溶媒を用いて金属を抽出する方法が開示されている。
【0004】
また、非特許文献1には、マイクロ波加熱水熱酸浸出によりリチウム電池正極材料であるLiCoO

をリサイクルする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-193778号公報
【非特許文献】
【0006】
相川 達也、他3名、“有機酸を添加したマイクロ波加熱水熱酸浸出によるリチウム電池正極材料(LiCoO2)のリサイクル” JEMEA Jornal Vol.1 2017年12月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載した方法は、高濃度の酸を使用するため危険性が高いという問題や、廃液処理が必要で環境負荷が大きいという問題があった。
非特許文献1に記載の方法は、特許文献1のように高濃度の酸を使用しないが、対象となる金属の回収効率が充分ではないという課題があった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、リチウムイオン電池等から、環境負荷が小さく、かつ、金属を高効率で回収することができる金属回収方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
本発明は、金属含有組成物から金属を回収する方法であって、上記金属含有組成物とイオン液体の混合物に対してマイクロ波照射を行う金属浸出工程を有する金属回収方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リチウムイオン電池等から、環境負荷が小さく、かつ、金属を高効率で回収することができる金属回収方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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