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公開番号2025077342
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189455
出願日2023-11-06
発明の名称移染防止組成物及び移染を防止する方法
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 7/22 20060101AFI20250512BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】
染料への吸着性及び分散性が高く、及び/又は、布への吸着性が小さく、染料が布へ再付着することなく、高い移染防止効果を発揮する移染防止組成物、及びそれを用いる移染防止方法を提供する。
【解決手段】
成分(a):水溶性の2価以上の金属塩、及び
成分(b):含窒素水溶性有機物
を含み、水と混合して移染防止処理剤として使用する際のpHが1以上7以下である、移染防止組成物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
成分(a):水溶性の2価以上の金属塩、及び
成分(b):含窒素水溶性有機物
を含み、水と混合して移染防止処理剤として使用する際のpHが1以上7以下である、移染防止組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記組成物中の成分(a)の含有量が1質量%以上40質量%以下であり、成分(b)の含有量が0.01質量%以上20質量%以下である請求項1に記載の移染防止処理剤組成物。
【請求項3】
水と混合して移染防止処理剤として使用する際のpHが2以上7以下である請求項1に記載の移染防止組成物。
【請求項4】
水と混合して移染防止処理剤として使用する際のpHが3以上6以下である請求項1に記載の移染防止組成物。
【請求項5】
成分(a)が10質量%未満であり、水と混合して移染防止処理剤として使用する際のpHが1以上5以下である請求項2に記載の移染防止組成物。
【請求項6】
成分(a)の金属が、アルミニウム(III)、亜鉛(II)、カルシウム(II)から選ばれる1種または2種以上である請求項1から5の何れかに記載の移染防止組成物。
【請求項7】
成分(a)の金属塩が、硫酸塩、塩化物塩、硝酸塩から選ばれる1種または2種以上である請求項1から6の何れかに記載の移染防止組成物。
【請求項8】
成分(b)が、ビニルピリジン、オキサゾリドン、N-ビニルピロリドン、N-ビニルイミダゾール;ビニルピリジン、オキサゾリドン、N-ビニルピロリドン、N-ビニルイミダゾールの重合体;ビニルピリジン、オキサゾリドン、N-ビニルピロリドン、N-ビニルイミダゾールから選ばれる2種以上から得られる共重合体;及び、これらの2種以上の混合物、である請求項1から7の何れかに記載の移染防止組成物。
【請求項9】
さらに1種または2種以上の界面活性剤を、成分(a)及び成分(b)の合計含有量に対して500質量%以下含む請求項1から8の何れかに記載の移染防止組成物。
【請求項10】
着色繊維物存在下に白色繊維物を洗浄する際に、着色繊維物からの白色繊維物への移染を防止する方法であって、
成分(a):水溶性の2価以上の金属塩、及び、成分(b):含窒素水溶性有機物を、合計含有量として0.001質量%以上0.5質量%以下含み、
並びに水を含み、pHが1以上7以下である、
移染防止処理剤を着色繊維物及び白色繊維物に接触させる方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、移染防止組成物及び移染を防止する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
衣類等の洗濯の際には、衣類等に含まれる染料が染み出し、他の部分に染着することがある。これを防止する技術として、ポリマー等、種々の添加剤も開発されている。このような添加剤は、移染防止剤と呼ばれる。移染防止剤としての高分子化合物や金属塩の使用が開示されており、例えば、特許文献1には、分子内にエチレン性不飽和基及びラクタム環を有する単量体(A)に由来する構造単位と、分子内にエチレン性不飽和基及び非環状アミド結合を有する単量体(B)に由来する構造単位と、を含有する重合体を含む、洗剤用添加剤が開示されている。
また、特許文献2には、N-ビニルラクタム系単量体(A)由来の構造単位(a)と不飽和アルコール(B)由来の構造単位(b)とを有するN-ビニルラクタム含有共重合体(α)を含むことを特徴とする移染防止剤が開示されている。
また、特許文献3には、ポリアルキレンオキシドとビニルエステルとを主成分とする両親媒性グラフトポリマーの移染防止剤としての使用が開示されている。
また、特許文献4には、疎水性に変性されたポリ-C
2
~C
4
-アルキレンイミンの移染防止剤としての使用が開示されている。
また、特許文献5には、下部臨界完溶温度(LCST)を有する感熱性ポリマー移染防止剤としての使用が開示されている。
【0003】
さらに、特許文献6には、ハロゲン化アルミニウムからなる着色繊維材料用脱色防止剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-59780号公報
特開2020-19881号公報
特開2022-520089号公報
特開2022-070983号公報、
特開2002-060786号公報
特開平10-310791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の移染防止剤は染料への吸着性及び分散性が低いことにより、及び/又は、布への吸着性が大きいことに基づき染料が布へ再付着することにより、移染防止効果が充分ではなかった。例えば、染料を含む溶液での移染防止性の評価において、染料への吸着性及び分散性に優れるものであれば高い値を示す。しかし、実使用条件では、染料は衣類から離脱するため、布への吸着性が高いと離脱染料に吸着するより先に布への吸着がおこる。この結果、期待される移染防止効果を発揮できなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を鑑み、鋭意検討した結果、水溶性の2価以上の金属塩、及び、含窒素水溶性有機物を含む組成物が、移染防止に顕著な効果を示すことを見出した。
【0007】
すなわち本発明は、
成分(a):水溶性の2価以上の金属塩、
成分(b):含窒素水溶性有機物、
を含み、水と混合して移染防止処理剤として使用する際のpHが1以上7以下である、移染防止組成物に関する。
【0008】
また本発明は、着色繊維物存在下に白色繊維物を洗浄する際に、着色繊維物からの白色繊維物への移染を防止する方法であって、
成分(a):水溶性の2価以上の金属塩、及び、成分(b):含窒素水溶性有機物を、合計含有量として0.001質量%以上0.5質量%以下含み、
並びに水を含み、pHが1以上7以下である、
移染防止処理剤を着色繊維物及び白色繊維物に接触させる方法に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の移染防止組成物は、染料への吸着、分散性能を充分に発揮することができ、従来の移染防止剤よりも優れた移染防止能を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。はじめに、本発明の移染防止組成物の成分(a)の水溶性の2価以上の金属塩について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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