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公開番号2025091680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207082
出願日2023-12-07
発明の名称液体繊維処理剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C11D 17/08 20060101AFI20250612BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】生乾き臭の消臭性に優れた液体繊維処理剤組成物を提供する。
【解決手段】下記(A)~(C)成分:
(A)カチオン性化合物
(B)ヌクレアーゼ酵素
(C)ノニオン界面活性剤 1質量%以上
を含有する液体繊維処理剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)~(C)成分:
(A)カチオン性化合物
(B)ヌクレアーゼ酵素
(C)ノニオン界面活性剤 1質量%以上
を含有する液体繊維処理剤組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
(A)成分が、エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されていてもよい、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である、請求項1に記載の液体繊維処理剤組成物。
【請求項3】
(A)成分が、カチオン性高分子化合物である、請求項1に記載の液体繊維処理剤組成物。
【請求項4】
更にシリコーン化合物を含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の液体繊維処理剤組成物。
【請求項5】
液体柔軟剤組成物である、請求項1~3のいずれか1項に記載の液体繊維処理剤組成物。
【請求項6】
液体柔軟剤組成物である、請求項4に記載の液体繊維処理剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体繊維処理剤組成物に関する。詳細には、生乾き臭に対する消臭性に優れた液体繊維処理剤組成物、例えば液体柔軟剤組成物に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
繊維中に存在する微生物は、ヒト由来の脂質やタンパクなどの汚れを餌として、温湿度などの至適条件下で増殖・代謝を行い、生乾き臭を発生させる。加えて、細胞外多糖や細胞外DNAといった細胞外物質を産生することで、粘着性を有する汚れ、すなわちバイオフィルムを形成する。衣類の使用期間が長くなりバイオフィルムが成熟すると、抗菌剤が効果を発揮しにくくなる、粒子汚れ付着を加速させる等の問題を引き起こしうる。さらに、カチオン系化合物を含む液体繊維処理組成物は、繊維表面(特に綿繊維)を疎水的に加工することで、疎水的な脂質等の汚れを固着させやすい、また、洗液中に汚れが過剰に存在する場合にカチオン系化合物とともに汚れを繊維に付着させること(再汚染)等が知られている。バイオフィルムと汚れが共存することで、微生物の代謝が活発化し生乾き臭を悪化させる。
汚れ付着を防ぐために酵素を活用することが知られている。第四級アンモニウムエステル化合物と汚れ弱化酵素として特定のヌクレアーゼ酵素を配合した衣料用液体柔軟剤(特許文献1)や、柔軟剤で繊維表面を疎水化しておくことでヌクレアーゼ付着を増大させる洗濯方法(特許文献2及び3)などは従来より知られている技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2020-513068公報
特表2018-524483公報
特表2018-51780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、生乾き臭の消臭性に優れた液体繊維処理剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、カチオン系化合物を含む液体繊維処理剤組成物にヌクレアーゼ酵素とノニオン界面活性剤を配合することで、ヌクレアーゼ酵素によるバイオフィルム除去・形成抑制と、ノニオン界面活性剤の防汚性付与により、生乾き臭の消臭効果を向上させることを可能にする。
本発明は、例えば、下記〔1〕~〔6〕に関するものである。
〔1〕下記(A)~(C)成分:
(A)カチオン性化合物
(B)ヌクレアーゼ酵素
(C)ノニオン界面活性剤 1質量%以上
を含有する液体繊維処理剤組成物。
〔2〕(A)成分が、エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されていてもよい、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である、前記〔1〕に記載の液体繊維処理剤組成物。
〔3〕(A)成分が、カチオン性高分子化合物である、前記〔1〕に記載の液体繊維処理剤組成物。
〔4〕(C)成分が、炭素数10以上の高級アルコール、または高級脂肪酸から誘導される、下記一般式(C1)で表される化合物である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の液体繊維処理剤組成物。

1
-T-(C
2

4
O)
r
-H (C1)
式(C1)中、R
1
は炭素数10~22のアルキル基又はアルケニル基、Tは-O-又は-CO-、rは平均EO付加モル数を表し、1~100である。
〔5〕更にシリコーン化合物を含有する、前記〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の液体繊維処理剤組成物。
〔6〕液体柔軟剤組成物である、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の液体繊維処理剤組成物。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、液体繊維処理剤組成物は生乾き臭の消臭効果に優れている。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[(A)成分]
本発明の液体繊維処理剤組成物において、(A)成分は、カチオン性化合物であり、繊維のバイオフィルム汚れに対する酵素の吸着を補助するために配合される。
(A)成分は、好ましくは、(A-1)成分:アミン化合物又は第四級アンモニウム化合物及び(A-2)成分:カチオン性高分子化合物から選択される少なくとも1種である。
【0008】
<(A-1)成分>
(A-1)成分は、エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されていてもよい、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物であり、カチオン界面活性剤である。
【0009】
炭素数10~26の炭化水素基(以下、本明細書において「長鎖炭化水素基」ということがある)の炭素数は、10~26であり、17~26が好ましく、19~24がより好ましい。炭素数が10以上であると柔軟性が良好で、26以下であるとハンドリング性が良好である。長鎖炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。長鎖炭化水素基が不飽和である場合、二重結合の位置はいずれの箇所にあっても構わないが、二重結合が1個の場合には、その二重結合の位置は長鎖炭化水素基の中央であるか、中央周辺に存在していることが好ましい。
長鎖炭化水素基は、鎖状の炭化水素基であっても構造中に環を含む炭化水素基であってもよく、好ましくは鎖状の炭化水素基である。鎖状の炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状のいずれであってもよい。鎖状の炭化水素基としては、アルキル基またはアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
【0010】
長鎖炭化水素基は、エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されていてもよい。すなわち、長鎖炭化水素基は、その炭素鎖中に、エステル基及びアミド基からなる群から選択される少なくとも1種の分断基を有し、該分断基によって炭素鎖が分断されたものであってもよい。該分断基を有すると、生分解性が向上する等の点から好ましい。
該分断基を有する場合、1つの長鎖炭化水素基が有する分断基の数は1つであっても2つ以上であってもよい。すなわち、長鎖炭化水素基は、分断基によって1ヶ所が分断されていてもよく、2ヶ所以上が分断されていてもよい。分断基を2つ以上有する場合、各分断基は、同じであっても異なっていてもよい。
なお、炭素鎖中に分断基を有する場合、分断基が有する炭素原子は、長鎖炭化水素基の炭素数にカウントするものとする。
長鎖炭化水素基は、通常、工業的に使用される牛脂由来の未水添脂肪酸、不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸、パーム椰子、油椰子などの植物由来の未水添脂肪酸もしくは脂肪酸エステル、あるいは不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸又は脂肪酸エステル等を使用することにより導入される。
(A-1)成分であるアミン化合物としては、2級アミン化合物又は3級アミン化合物が好ましく、3級アミン化合物がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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