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公開番号2025105562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2024229062
出願日2024-12-25
発明の名称フラックス残渣除去用洗浄剤組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類C11D 7/32 20060101AFI20250703BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】一態様において、200℃以上の加熱処理後の変色した金属及びフラックス残渣の両方の除去性に優れるフラックス残渣除去用洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】本開示は、一態様において、下記式(I)で表される化合物及び下記式(II)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種の有機溶剤(成分A)と、下記式(III)で表されるイミダゾール化合物(成分B)と、カルボン酸(成分C)と、水(成分D)と、を含むフラックス残渣除去用洗浄剤組成物に関する。
R1-O-(AO)n-R2 (I)
R3-CH2OH (II)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025105562000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">42</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">167</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(I)で表される化合物及び下記式(II)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種の有機溶剤(成分A)と、下記式(III)で表されるイミダゾール化合物(成分B)と、カルボン酸(成分C)と、水(成分D)と、を含むフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。

1
-O-(AO)
n
-R
2
(I)
上記式(I)において、R
1
はフェニル基又は炭素数1以上8以下のアルキル基であり、R
2
は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基であり、AOはエチレンオキシド基又はプロピレンオキシド基であり、nはAOの付加モル数であり、1以上3以下の整数である。

3
-CH
2
OH (II)
上記式(II)において、R
3
はフェニル基、ベンジル基、シクロヘキシル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、フルフリル基又はテトラヒドロフルフリル基である。
TIFF
2025105562000007.tif
41
170
式(III)において、R
4
、R
5
、R
6
及びR
7
はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、フェニル基、アルデヒド基、カルボキシ基、アミノエチル基、アミノプロピル基、アセチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基を示す。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
成分Aの含有量が、10質量%以上90質量%以下である、請求項1に記載のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。
【請求項3】
成分Bの含有量が、0.5質量%以上15質量%以下である、請求項1又は2に記載のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。
【請求項4】
成分Bは、イミダゾール、1-メチルイミダゾール、1-エチルイミダゾール、1-プロピルイミダゾール、1-イソプロピルイミダゾール、1-アセチルイミダゾール、1-アミノプロピルイミダゾール、1-ヒドロキシエチルイミダゾール、2-メチルイミダゾール、2-エチルイミダゾール、2-プロピルイミダゾール、2-イソプロピルイミダゾール、2-アセチルイミダゾール、2-アミノプロピルイミダゾール、2-ヒドロキシエチルイミダゾール、4-メチルイミダゾール、4-エチルイミダゾール、4-プロピルイミダゾール、4-イソプロピルイミダゾール、4-アセチルイミダゾール、4-アミノプロピルイミダゾール、4-ヒドロキシエチルイミダゾール、1,2-ジメチルイミダゾール、1-イソブチル-2-メチルイミダゾール及び2-エチル-4-メチルイミダゾールから選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。
【請求項5】
成分Cの含有量が、0.5質量%以上10質量%以下である、請求項1又は2に記載のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。
【請求項6】
成分Cと成分Aとの質量比(C/A)が、0.0001以上である、請求項1又は2に記載のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。
【請求項7】
成分Bと成分Aとの質量比(B/A)は、0.005以上1.0以下である、請求項1又は2に記載のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。
【請求項8】
成分Bと成分Cとの質量比(B/C)は、0.01以上25以下である、請求項1又は2に記載のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。
【請求項9】
成分Dの含有量が、0.5%質量以上20質量%以下である、請求項1又は2に記載のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。
【請求項10】
成分Cが炭素数8以上のカルボン酸である、請求項1又は2に記載のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フラックス残渣除去用洗浄剤組成物、及び該洗浄剤組成物を用いた洗浄方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
半導体パッケージ等の電子基板の回路を形成する電極には、製造コストを低減する為に、銅、銅合金等の金属が用いられている。
【0003】
プリント配線板の実装方法として、実装密度を向上させた表面実装が広く採用されている。実装密度を向上するために、基板上の配線と電子素子の端子間にナノ金属ペーストを塗布し、加熱によりナノ金属を溶融及び固化させ、基板上の配線と電子素子の端子間を結合させる技術が知られている。
【0004】
一方、はんだ付け後の電子部品のはんだフラックスを洗浄する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、溶剤とハンセン溶解度パラメータの極性項δpが7.8以下のアミンと特定のジホスホン酸とを含むフラックス残渣除去用洗浄剤組成物が提案されている。
特許文献2には、フラックス残渣を有する被洗浄物を洗浄剤組成物で洗浄する工程を含む洗浄方法であって、前記洗浄剤組成物は、有機溶剤とイミダゾール環又はピペラジン環の窒素原子に炭素数1以上4以下のアルキル基を有する化合物とを含有する洗浄方法が提案されている。
特許文献3には、水0~30重量%を含むN-メチル-2-ピロリドンとホスフィン類、フェノール類、イミダゾリドン類、イミダゾール類又はフルオレン類の化合物から選ばれられる1種以上の化合物からなる洗浄剤組成物が提案されている。
特許文献4には、基板表面にCu配線と低誘電率絶縁膜を有し、かつ、化学的機械的研磨を行った後の半導体デバイス用基板を洗浄するpHが8以上の洗浄組成液であって、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドと、エチレンジアミン及び1,2ジアミノプロパンから選ばれるジアミン類と、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸及びピコリン酸から選ばれる有機酸と、ヒスチジン又はその誘導体と、ベンゾトリアゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール及びその誘導体から選ばれる少なくとも1種と、水とを含む半導体デバイス用基板洗浄液が提案されている。
特許文献5には、約0.5~20重量%のヒドロキシルアミン、約0.01~1重量%の少なくとも2つの窒素含有基を含むキレート剤、アルキレングリコール、及び水を含む洗浄用組成物であって、組成物のpHが約7.5~11であり、組成物は半導体基板から残渣を除去するように構成され、半導体基板はコバルトを含む相互接合体を含む洗浄用組成物が提案されている。
特許文献6には、ヒドロキシルアミン、アルカノールアミン、アルキレングリコール及び水を含み、pHが7以上11以下である洗浄用組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020/116524号
国際公開第2020/116534号
特開平7-179893号公報
特開2015-203047号公報
特開2023-14099号公報
特開2021-102773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
酸(フラックス成分)を含むナノ金属ペーストを塗布し、加熱によりナノ金属を溶融及び固化させて、基板上の配線と電子素子の端子間を結合させる際には、金属を溶融させるために基板を200℃以上の高温で保持する工程が必要となる。この工程を経た基板上に酸を主成分とするフラックス残渣が残存すると、これを洗浄する必要がある。
また、基板表面や金属部材の金属の種類によっては、200℃以上の高温で保持することによって表面が酸化して変色する場合がある。そのため、200℃以上の加熱処理により変色した部分、すなわち、酸化した金属(金属酸化物)を除去できる洗浄剤組成物が求められる。
【0007】
そこで、本開示は、200℃以上の加熱処理後の変色した金属及びフラックス残渣の両方の除去性に優れるフラックス残渣除去用洗浄剤組成物及び洗浄方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、一態様において、下記式(I)で表される化合物及び下記式(II)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種の有機溶剤(成分A)と、下記式(III)で表されるイミダゾール化合物(成分B)と、カルボン酸(成分C)と、水(成分D)と、を含むフラックス残渣除去用洗浄剤組成物に関する。

1
-O-(AO)
n
-R
2
(I)
上記式(I)において、R
1
はフェニル基又は炭素数1以上8以下のアルキル基であり、R
2
は水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基であり、AOはエチレンオキシド基又はプロピレンオキシド基であり、nはAOの付加モル数であり、1以上3以下の整数である。

3
-CH
2
OH (II)
上記式(II)において、R
3
はフェニル基、ベンジル基、シクロヘキシル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、フルフリル基又はテトラヒドロフルフリル基である。
TIFF
2025105562000001.tif
41
170
式(III)において、R
4
、R
5
、R
6
及びR
7
はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、フェニル基、アルデヒド基、カルボキシ基、アミノエチル基、アミノプロピル基、アセチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基を示す。
【0009】
本開示は、一態様において、フラックス残渣を有する被洗浄物を本開示のフラックス残渣除去用洗浄剤組成物で洗浄する洗浄工程を含み、被洗浄物は200℃以上に加熱する工程を経た基板である、洗浄方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、200℃以上の加熱処理後の変色した金属及びフラックス残渣の両方の除去性に優れるフラックス残渣除去用洗浄剤組成物及び洗浄方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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