TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025093998
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2025037242,2023518707
出願日
2025-03-10,2021-03-10
発明の名称
改善された品質のタンパク質濃縮物のための微生物ベースのプロセス
出願人
プレーリー アクアテック エルエルシー
代理人
インフォート弁理士法人
主分類
C12P
21/00 20060101AFI20250617BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】費用対効果が高く持続可能であり、動物食餌における動物タンパク質のより多くを完全または実質的に代替するのに十分に高品質である植物由来のタンパク質源を生成するための方法、産物およびその使用を提供する。
【解決手段】植物由来のセルロースおよび炭水化物を、好気的インキュベーションを介して生体利用可能なタンパク質に変換することによって、高品質のタンパク質濃縮物(HQPC)を生成するためのバイオベースのプロセスであって、水産養殖用食餌における魚粉代替品としての使用を含めて、そのようにして生成されたそのようなHQPCの栄養分としての使用を含む、プロセスが提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
植物性材料を処理する方法であって、
a)前記植物性材料を第1の混合タンクに移すことであって、前記植物性材料が、洗浄されたマッシュを生成するために1つまたは複数の第1の溶媒と混合される、移すこと;
b)前記洗浄されたマッシュを、少なくとも1つの遠心分離液および洗浄されたケークに分離すること;
c)前記洗浄されたケークを1つまたは複数の第2の混合タンクに移すことであって、前記1つまたは複数の第2の溶媒が、洗浄されたケーク懸濁液を生成するために前記洗浄されたケークと混合される、移すこと;
d)前記洗浄されたケーク懸濁液を1つまたは複数の発酵槽に移すことであって、前記移された洗浄されたケーク懸濁液が、少なくとも1つの微生物を接種され、前記接種された洗浄されたケーク懸濁液が、発酵した混合物を生成するために十分な時間にわたってインキュベートされる、移すこと;
e)前記発酵した混合物を、その中のタンパク質について少なくとも約10%の加水分解度(DH)が達成されるのに十分な時間にわたって加熱すること;
f)前記加熱された発酵した混合物を、発酵した遠心分離液および発酵したケークに分けること;
g)前記発酵した遠心分離液を、
(i)第1の混合タンクおよび/または
(ii)1つもしくは複数の第2の混合タンク
に移すことであって、混合タンクが前記植物性材料または前記洗浄されたケークを含み、ステップ(c)~(f)およびh)が、サブステップ(i)または(ii)について少なくとも1回反復される、移すこと;ならびに
h)前記発酵したケークを乾燥させること、
を含み、前記少なくとも1つの微生物が、乾燥の間に粘性のある発酵したケークを生成するのに十分な菌体外多糖を生じず、前記得られる乾燥された発酵したケークが、前記移された植物性材料と比較して、より高いタンパク質含量を有する、および/または実質的に減少した抗栄養因子を有する、方法。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記少なくとも1つの微生物が、0.35~0.5g/Lの酵母抽出物を含有する培地中で増殖させた場合に約3g/L未満のプルランを産生する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップ(b)の前記少なくとも1つの遠心分離液を、接種の前に、前記混合タンクのうちの1つまたは複数に移すことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記遠心分離液の再利用により、a)第1の混合タンクおよび/もしくは1つもしくは複数の第2の混合タンクに添加される新規の溶媒の量が減少する、ならびに/またはb)タンパク質の収量および回収率が増加する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
セルロース分解酵素の添加を含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記洗浄されたケーク懸濁液を、1つまたは複数の発酵槽に移す前に、加熱することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記洗浄されたケーク懸濁液を、100℃よりも高温に加熱する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記発酵遠心分離液を前記第1の混合タンクに移す、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記遠心分離液およびケークが流体力によって生成され、前記方法が、4つの混合タンクおよび4つの遠心分離機が連続しているシステムを含み、第2の発酵の前に、混合タンク4の発酵遠心分離液が混合タンク3に移され、混合タンク3の遠心分離液が混合タンク2に移され、混合タンク2の遠心分離液が混合タンク1に移される、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記溶媒が、水、酸、水性酵素混合物、消泡剤またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数から選択され、前記水性酵素混合物がフィターゼを含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、インキュベーションプロセス、特に、高品質のタンパク質濃縮物を生産するための微生物ベースのインキュベーションプロセスに関し、これにはそれから作成される産物、およびそのような産物の栄養飼料の調合における使用が含まれる。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
人口の増加に伴って1人あたりの魚介類消費の需要が増加しているにもかかわらず、2008年には世界の野生海水魚資源の約28%が乱獲され、十分に利用されたのは52%であった。野生の魚資源が減少するのに伴い、この需要の増加に対処するために、商業的な水産養殖生産が劇的に増加している。しかし、水産養殖用の食餌調合物の主要な構成成分の1つである魚粉タンパク質も、野生捕獲漁業に由来する。商業的な水産養殖生産を支えるには、2012年までに少なくとも6.7mmtの魚粉が必要になると推定されている。これは現在の傾向に基づけば明らかに持続不可能である。
【0003】
低コストでより持続可能な植物由来のタンパク質源が、水産養殖飼料において魚粉の一部を代替するために使用されている。脱脂大豆ミール(SBM、タンパク質42~48%)は、いくつかの種の育成食餌中の総タンパク質の最大20%を代替するように一般的に使用されており、一方、大豆タンパク質濃縮物(SPC、タンパク質65%)は、より高い総タンパク質代替レベルでの試験に成功しているが、これはその種の栄養状態によって大きく左右される。これらの大豆産物は、高タンパク質で比較的良好なアミノ酸プロファイルをもたらすが、肉食性海洋魚が必要とするいくつかの重要なアミノ酸(例えば、タウリン)が依然として不足している。SPCは大豆ミールよりも高いレベルで使用することができるが、これは主として、SPCを生成するために使用される溶媒抽出プロセスにより、栄養分吸収阻止因子(例えば、オリゴ糖)が除去され、それによってタンパク質の生物学的利用能が高まるためである。加えて、熱不安定性の抗原因子を不活性化するために加熱ステップが使用されている。現行の溶媒抽出プロセスの主な制限は、そのコスト、プロセスにおいて除去されるオリゴ糖が使用されないこと、食餌中に含められる総タンパク質がしばしば50%までに限定されるという品質の問題である。さらに、大豆材料を大豆ミールや大豆タンパク質濃縮物に加工することは、環境面で問題となる可能性もある(例えば、ヘキサン抽出に伴う化学廃棄物の処分の問題)。
【0004】
動物性タンパク質の生産者は、様々な持続可能性リスクに直面している。持続可能なタンパク質に多様化することにより、これらの事業はこれらのリスクを分散させて、急成長する市場に参入することが可能になる。
【0005】
同時に、食品技術の革新は加速しており、現在の産業を破壊する可能性のあるタンパク質生産の機会を生み出している。集約的な動物性タンパク質生産者にとって、この革新に取り組まないことはリスクである。したがって、代替的(すなわち非動物性)タンパク質の生産への多様化は、資源に制約のある供給チェーンのリスク管理のため、および市場成長の機会をつかむためという両方にとっての鍵となる。
【0006】
従来の動物性食品の代用品として機能し得る肉の代替物およびより広範なタンパク質の代替物は、かなりの財政投資を引きつけている。
【0007】
したがって、費用対効果が高く持続可能であり、動物食餌における動物タンパク質のより多くを完全または実質的に代替するのに十分に高品質である植物由来のタンパク質源が求められており、これには、そのような植物由来の源の肉代替物全般における使用が含まれる(例えば、ヒトの消費用)。
【発明の概要】
【0008】
本開示は、植物材料を、微生物ガム(菌体外多糖)結合剤をも含有する、消化性の高い濃縮されたタンパク質源に変換するための有機微生物ベースのシステムに関し、これには、動物用の飼料およびヒトの消費用の食糧としての使用に好適なそのような濃縮された源が含まれる。
【0009】
複数の実施形態では、非動物性タンパク質濃縮物を含む組成物であって、濃縮物が、低いプルラン収量のA.プルランス(A.pullulans)を含有する発酵した植物性産物を少なくとも約65%~約75%のタンパク質含量(乾燥物質ベース)で含有し、タンパク質濃縮物が、少なくとも約2%の加水分解度(DH)、最大4%の灰分含量、または約0.1ppm未満のカリウムおよびマグネシウム含量から選択される特性のうちの1つまたは複数を示す、組成物が開示される。
【0010】
一態様では、A.プルランスは、0.35~0.5g/Lの酵母抽出物を含む培地中で増殖させた場合に約3.0g/L未満のプルランを産生する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
2か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
19日前
サッポロビール株式会社
飲料
15日前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
1か月前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
1か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
6日前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
2か月前
個人
ナノ微粒子の製造方法
15日前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
1か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
1か月前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
1か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
1か月前
株式会社アテクト
培養シート
1か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
個人
移植材料の評価方法
2日前
学校法人藤田学園
アンチセンス核酸およびその利用
22日前
花王株式会社
肌タイプの分類方法
1か月前
ニプロ株式会社
コネクタ及びバッグ
1か月前
学校法人上智学院
生物の管理方法
2か月前
学校法人近畿大学
遺伝子組換えコクナーゼおよびその前駆体
1か月前
学校法人上智学院
核酸塩基検出剤
29日前
学校法人東京電機大学
酵母、及び食品用添加剤
7日前
関西電力株式会社
微細藻類培養システム及び微細藻類培養方法
1か月前
カルビー株式会社
睡眠の質を評価する方法
13日前
国立大学法人東京科学大学
慢性腎臓病の検査方法
2か月前
横河電機株式会社
伝熱装置、加熱装置及び処理装置
1か月前
日本メナード化粧品株式会社
難水溶性被験物質の培養細胞への曝露方法
15日前
キッコーマン株式会社
甘味が増強された酒類
15日前
花王株式会社
体脂肪変化の予測方法
15日前
国立大学法人 新潟大学
試料製造方法
28日前
国立大学法人大阪大学
発光タンパク質
1か月前
個人
分泌型タンパク質の合成方法
2か月前
ネクスジェン株式会社
細胞の培養方法および組成物
29日前
株式会社ジャパンディスプレイ
検出装置
6日前
日本新薬株式会社
キャリアペプチドが連結された核酸
1か月前
株式会社豊田中央研究所
核酸配列情報のフィルタリング方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る