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公開番号2025092271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023208049
出願日2023-12-08
発明の名称光学部材及び光源ユニット
出願人株式会社小糸製作所
代理人弁理士法人シリウスIP,個人
主分類F21S 41/29 20180101AFI20250612BHJP(照明)
要約【課題】光学部材を固定する際にレンズ部に変形が生じにくい新たな技術を提供する。
【解決手段】光学部材19は、樹脂材料からなり、裏側から入射した光を制御して表側19bから出射するレンズ部と、押圧部材から押圧されることで変形する突起19fと、突起19fの周りに形成されている溝19gと、を有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
樹脂材料からなる光学部材であって、
裏側から入射した光を制御して表側から出射するレンズ部と、
押圧部材から押圧されることで変形する突起と、
前記突起の周りに形成されている溝と、
を有する光学部材。
続きを表示（約 510 文字）【請求項２】
前記突起が複数設けられており、
前記レンズ部は、複数の前記突起に囲まれた領域に設けられていることを特徴とする請求項１に記載の光学部材。
【請求項３】
前記レンズ部に隣接する平坦な基部を更に有し、
前記突起は、前記基部の表面から０．３～１．０ｍｍの高さであることを特徴とする請求項１に記載の光学部材。
【請求項４】
樹脂材料としてシリコーン樹脂が用いられていることを特徴とする請求項１に記載の光学部材。
【請求項５】
請求項１乃至４のいずれか１項に記載の光学部材と、
前記レンズ部と対向する発光素子が搭載されている回路基板と、
前記突起を変形させる押圧部材と、を備え、
前記押圧部材は、前記光学部材と対向する面に、前記突起を押圧する押圧部と、該押圧部材と前記回路基板との距離を規制する突き当て部と、を有することを特徴とする光源ユニット。
【請求項６】
前記押圧部材は、前記レンズ部から出射した光を反射する反射面を有する樹脂製のリフレクタであることを特徴とする請求項５に記載の光源ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、光学部材に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、光源とリフレクタとの間に、光源から出射した光の広がりを制御して集光するレンズ部を有する光学部材を設けた車両用灯具が知られている（特許文献１参照）。この光学部材は、透明な材料で構成された射出成形品であり、例えば、耐熱シリコーン等の樹脂材料が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０／０８０４１０号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、前述の光学部材は、光源の発光素子とレンズ部との位置関係を精度良く保持するために、発光素子を搭載した回路基板にネジで固定されている。光学部材は樹脂材料であり、光学部材をネジで回路基板に固定する際にレンズ部が変形するおそれがある。その結果、発光素子とレンズ部との位置関係がずれたり、レンズ部の光学面が変化したりすると、車両用灯具の所望の配光パターンが得られない。
【０００５】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的の一つは、光学部材を固定する際にレンズ部に変形が生じにくい新たな技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の光学部材は、樹脂材料からなる光学部材であって、裏側から入射した光を制御して表側から出射するレンズ部と、押圧部材から押圧されることで変形する突起と、突起の周りに形成されている溝と、を有する。
【０００７】
この態様によると、光学部材の突起が押圧部材で押圧されても、突起の変形が突起の周りに形成されている溝で吸収されるため、レンズ部の変形を抑制できる。
【０００８】
突起が複数設けられており、レンズ部は、複数の突起に囲まれた領域に設けられていてもよい。これにより、複数の突起に囲まれた領域に設けられているレンズ部は、複数の突起のいずれの変形も溝によって伝わりにくくなる。
【０００９】
レンズ部に隣接する平坦な基部を更に有してもよい。突起は、基部の表面から０．３～１．０ｍｍの高さであってもよい。これにより、押圧部材が突起を変形させても、押圧部材が基部に触れにくくなる。
【００１０】
樹脂材料としてシリコーン樹脂が用いられていてもよい。これにより、光学部材として求められる透明度と成形精度とを両立できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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