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公開番号
2025091758
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207201
出願日
2023-12-07
発明の名称
クランクハンドル装置
出願人
ダイムラー トラック エージー
代理人
個人
,
弁理士法人真田特許事務所
主分類
B62D
43/04 20060101AFI20250612BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】スペアタイヤの着脱作業を容易にし、開放したフロントバンパを固定可能とする。
【解決手段】開閉式のフロントバンパ7を備えた車両のフロントバンパに近い床下に配置され、スペアタイヤ6を係止するチェーン13が巻き付けられたチェーンホイール12を回動操作するクランクハンドル装置であって、チェーンホイールの回転入力部14に係合する係合端部22を先端に備えた軸部21と、軸部の後端側にユニバーサルジョイント23を介して連結されたクランク状のハンドル部24とを備えたクランクハンドル20と、軸部の先端側を進退可能に支持する第一支持部31と、軸部の後端側を進退可能に支持する第二支持部32と、車体側部材2に設置されるハンドル係止部42と、フロントバンパ7の裏面に形成されるハンドル係合部41と、を有し、ユニバーサルジョイント23は、軸部が前進位置にあると屈曲不能となり、軸部が後退位置にあると屈曲可能となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
開閉式のフロントバンパを備えた車両の前記フロントバンパに近い床下に配置され、スペアタイヤを係止するためのチェーンが巻き付けられたチェーンホイールを回動操作するクランクハンドル装置であって、
前記チェーンホイールに回転力を入力する回転入力部に係合する係合端部を先端に備えた軸部と、前記軸部の後端側に、ユニバーサルジョイントを介して連結されたクランク状のハンドル部と、を備えたクランクハンドルを、
前記回転入力部の近傍の車体側部材に設置され、前記軸部の先端側を、前記係合端部が前記回転入力部に係合する前進位置と前記係合端部が前記回転入力部から離脱する後退位置との間で軸方向に進退可能に前記軸部の外周から支持する第一支持部と、
前記フロントバンパの閉鎖時に前記フロントバンパで覆われる車体側部材に設置され、前記軸部の後端側を軸方向に進退可能に前記軸部の外周から支持する第二支持部と、
前記フロントバンパの閉鎖時に前記フロントバンパで覆われる車体側部材に設置され、前記ユニバーサルジョイントで屈曲した前記ハンドル部を係止可能なハンドル係止部と、
前記フロントバンパの裏面に形成され、前記ユニバーサルジョイントで屈曲した前記ハンドル部が係合可能なハンドル係合部と、を有し、
前記第二支持部は、前記軸部が前記前進位置にあると、前記ユニバーサルジョイントが前記第二支持部の内部に進入し屈曲不能となり、前記軸部が前記後退位置にあると、前記ユニバーサルジョイントが前記第二支持部から離脱し屈曲可能となるように、配置される
ことを特徴とする、クランクハンドル装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の前部床下に装備したスペアタイヤを昇降させるクランクハンドル装置に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
バスやトラック等の車両では、床下に装備したタイヤキャリアにスペアタイヤを取り付けるものがある。つまり、タイヤキャリアにはチェーンが巻き付けられるチェーンホイールが装備され、チェーンの自由端にスペアタイヤを係止させ、チェーンホイールを回転させてチェーンを巻き取ってスペアタイヤを上昇させ、床下の所定の格納位置にスペアタイヤを固定する。格納されたスペアタイヤを使用する時は、チェーンホイールを逆に回転させてチェーンを繰り出してスペアタイヤを降下させ、スペアタイヤからチェーンを外す。
【0003】
チェーンホイールを回転させる際には、一般にクランクハンドルを用いて行う。クランクハンドルは、先端にチェーンホイールの回転入力部と係合する係合用端部を備えた軸部と、軸部の後端にクランク状に屈曲して形成されたハンドル部とを備える。床下にスペアタイヤを格納する場合、一般にスペアタイヤ格納位置は床下の奥になるため、車両の外側からクランクハンドルの軸部を挿し込んで、軸部先端の係合用端部をチェーンホイールの回転入力部に係合させるには、長い軸部が必要になる。
【0004】
しかし、軸部が長くなると、クランクハンドルの軸部先端の係合用端部をチェーンホイールの回転入力部に係合させる際に、係合用端部の位置を操作し難くなり作業は容易ではない。そこで、スペアタイヤの格納時や使用時に、車両の外側からクランクハンドルの軸部を挿し込む際に、軸部先端がチェーンホイールの回転入力部に向かうように軸部の動きを案内するガイド装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-88935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、車両によっては、車両の前部の床下に装備したタイヤキャリアにスペアタイヤを取り付けて格納するものがある。さらに、フロントバンパを開閉式にして、スペアタイヤの着脱時には、フロントバンパを開放してクランクハンドルの軸部を挿し込んで、チェーンホイールを回転させるようにするものがある。
【0007】
このような構成では、車両の前方からチェーンホイールの回転入力部までの距離がより増大するため、クランクハンドルの軸部をより長くする必要があり、ガイド装置を設けたとしても、軸部の先端がブレ易くなり、スペアタイヤの着脱作業はより困難になる。
また、開閉式のフロントバンパの場合、例えば、フロントバンパの内側に車両牽引用のフックが装備され、車両牽引時には、フロントバンパを開放して牽引走行するものがあり、この場合、開放したフロントバンパが走行により揺動しないように固定したい。
【0008】
本件は、上記の課題に着目して創案されたもので、スペアタイヤの着脱時に、開閉式のフロントバンパを開放してクランクハンドルによってチェーンホイールを回転させるものにおいて、スペアタイヤの着脱作業を容易に行えるようにすると共に、開放したフロントバンパを車両走行時に固定できるようにした、クランクハンドル装置を提供することを第一の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現できる。
本適用例に係るクランクハンドル装置は、開閉式のフロントバンパを備えた車両の前記フロントバンパに近い床下に配置され、スペアタイヤを係止するためのチェーンが巻き付けられたチェーンホイールを回動操作するクランクハンドル装置であって、前記チェーンホイールに回転力を入力する回転入力部に係合する係合端部を先端に備えた軸部と、前記軸部の後端側に、ユニバーサルジョイントを介して連結されたクランク状のハンドル部と、を備えたクランクハンドルを、前記回転入力部の近傍の車体側部材に設置され、前記軸部の先端側を、前記係合端部が前記回転入力部に係合する前進位置と前記係合端部が前記回転入力部から離脱する後退位置との間で軸方向に進退可能に前記軸部の外周から支持する第一支持部と、前記フロントバンパの閉鎖時に前記フロントバンパで覆われる車体側部材に設置され、前記軸部の後端側を軸方向に進退可能に前記軸部の外周から支持する第二支持部と、前記フロントバンパの閉鎖時に前記フロントバンパで覆われる車体側部材に設置され、前記ユニバーサルジョイントで屈曲した前記ハンドル部を係止可能なハンドル係止部と、前記フロントバンパの裏面に形成され、前記ユニバーサルジョイントで屈曲した前記ハンドル部が係合可能なハンドル係合部と、を有している。前記第二支持部は、前記軸部が前記前進位置にあると、前記ユニバーサルジョイントが前記第二支持部の内部に進入し屈曲不能となり、前記軸部が前記後退位置にあると、前記ユニバーサルジョイントが前記第二支持部から離脱し屈曲可能となるように、配置される。
【0010】
本適用例によれば、クランクハンドルの軸部は、第一支持部及び第二支持部によって、前進位置と後退位置との間で進退可能に常に支持される。したがって、クランクハンドルを挿し込むという困難な作業は不要になる。フロントバンパを開放し、軸部を前進位置にすれば、軸部の係合端部が回転入力部に係合すると共に、ユニバーサルジョイントが第二支持部の内部に進入し屈曲不能となるので、ハンドル部を操作して、チェーンホイールに回転力を入力することができる。これにより、スペアタイヤを着脱できる。また、軸部を後退位置にすれば、ユニバーサルジョイントが第二支持部から離脱し屈曲可能となるので、ユニバーサルジョイントで屈曲したハンドル部をフロントバンパの裏面に形成されたハンドル係合部に係合して、開放状態のフロントバンパをクランクハンドルによって係止することができる。したがって、フロントバンパを車両走行時に固定できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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