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公開番号2025091069
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206049
出願日2023-12-06
発明の名称履物
出願人合同会社Maison84
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A43B 13/14 20060101AFI20250611BHJP(履物)
要約【課題】理想的な歩行スタイルに近づけ、下肢の骨や関節にかかる負担を軽減することができるシューズを提供すること。
【解決手段】シューズ1は、ソール3とアッパー2とを備え、ソール3は、下肢への負担を抑制する衝撃抑制材からなる衝撃抑制部としてのミッドソール5を有し、該ソール3の下面部B2,B3が爪先側及び踵側に向けて上方に傾斜するとともに、該ソール3の上面部F1が踵側から中間側にかけて緩やかに下がり、さらに上面部F2が爪先側に向けて上方に緩やかに傾斜して形成されており、ソール3の内部に、ミッドソール5よりも硬質の補強部材10が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
少なくともソールを備える履物であって、
前記ソールは、下肢への負担を抑制する衝撃抑制材からなる衝撃抑制部を有し、該ソールの下面部が爪先側及び踵側に向けて上方に傾斜するとともに、該ソールの上面部が踵側から中間側にかけて緩やかに下がり、さらに爪先側に向けて上方に緩やかに傾斜して形成されており、前記ソールの内部に、前記衝撃抑制部よりも硬質の補強部が設けられていることを特徴とする履物。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記ソールの下面部は、爪先側に向けて上方に10°~20°の範囲で傾斜するとともに、踵側に向けて上方に13°~30°の範囲で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の履物。
【請求項3】
前記補強部は、爪先側から踵側に亘り前記ソールの上面部に沿って延設されていることを特徴とする請求項1に記載の履物。
【請求項4】
前記ソールの下面部における爪先側と踵側との間には、前記履物を載置したときに地面に接地する接地部が設けられており、前記接地部の前後寸法は、前記ソールの下面部全体の前後寸法の20%~50%の範囲であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の履物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、変形性膝関節症や変形性股関節症等の下肢の関節症の治療及び予防用の履物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の歩行用履物は、歩行時に容易に膝が伸展できるもので、踵から爪先への体重移動をすることなく踵支持のまま浮き指状態となり、下肢の筋肉をあまり活用せずに体重を下肢の骨で支えて歩行する人が多い。下肢の筋肉をあまり活用せずに歩行すると、筋力が衰えて膝関節や股関節の変形を進行させたり、偏平足や外反母趾などの原因になる可能性があるため、変形性膝関節症や変形性股関節症等で下肢に痛みを抱える人が増加している。
【0003】
理想的な歩行は、歩行時に膝が完全に伸展する瞬間を作ることなく、体重が一番かかる瞬間は爪先で体重を支えるものであるが、変形性膝関節症や変形性股関節症等で下肢に痛みを抱える人の大半は、歩幅が狭く、踵接地のまま膝伸展位で踵から爪先へ体重移動することなく歩行するため、いつの間にか爪先で体重を支えることができなくなり、下肢全体の筋肉が衰えて収縮が十分に行われず、骨や関節にかかる体重の負荷が大きくなる。また、大腿骨と脛骨とがぶつかる面積が大きくなり、関節軟骨に上下からの力がかかり擦れ合うことで関節軟骨が擦り減って関節症が進行しやすくなる。
【0004】
この種の関節症の治療に用いる歩行用履物として、例えば、靴底に爪先上がりに前方部を高くしたヒールを設けるとともに、トゥボックスの幅と高さを十分に設けて足趾の開排運動を可能としたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-277001号公報(第2頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の履物にあっては、歩行時の後足部の支持性及び歩行姿勢の向上のために歩行時に足関節を背屈させるため、踵から爪先への体重移動が困難となり、下肢の骨や関節にかかる負担を十分に軽減させることができないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、理想的な歩行スタイルに近づけ、下肢の骨や関節にかかる負担を軽減することができる履物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の履物は、
少なくともソールを備える履物であって、
前記ソールは、下肢への負担を抑制する衝撃抑制材からなる衝撃抑制部を有し、該ソールの下面部が爪先側及び踵側に向けて上方に傾斜するとともに、該ソールの上面部が踵側から中間側にかけて緩やかに下がり、さらに爪先側に向けて上方に緩やかに傾斜して形成されており、前記ソールの内部に、前記衝撃抑制部よりも硬質の補強部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、歩行時において膝は過伸展や完全伸展することなく軽度屈曲位となり、踵支持のままの歩行となりにくくなることで、変形性膝関節症の原因となる大腿骨と脛骨とがぶつかる面積が減少して関節軟骨の擦り減りが抑制されるとともに、脚を交互に交わす度に履物が前方に向けてローリングしやすくなるので、踵側から爪先側への体重移動がスムーズに行われる。また、ソールに体重がかかった際のクッション性を衝撃抑制部により担保しつつ、補強部材によりソールの下面部及び上面部の傾斜の変形を防止できるため、誰が履いても理想的な歩行スタイルに近づけて下肢の骨や関節にかかる負担を好適に軽減することができる。
【0009】
前記ソールの下面部は、爪先側に向けて上方に10°~20°の範囲で傾斜するとともに、踵側に向けて上方に13°~30°の範囲で傾斜していることを特徴としている。
この特徴によれば、踵側から爪先側への体重移動がスムーズに行われる。
【0010】
前記補強部は、爪先側から踵側に亘り前記ソールの上面部に沿って延設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ソールの上面部との間に略均一な衝撃抑制部が確保されるので、クッション性を損ねることなく、ソールの変形を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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