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公開番号2025090084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205080
出願日2023-12-05
発明の名称車両の下部構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250610BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両の衝突時にフロアパネルのシートベルトアンカ取付部近傍の打点にかかる荷重を分散させることで、当該打点の破断を防止する車両の下部構造を実現する。
【解決手段】車両の下部構造は、車両のフロアパネル10に設けられるシートベルトアンカ取付部18と、前記フロアパネル10に設けられる複数のビードであって、前記シートベルトアンカ取付部18の車幅方向の外側に設けられる複数のビード22と、を備え、前記複数のビード22は、車両前後方向に沿って延び、かつ、前記車幅方向に並び、前記複数のビード22のそれぞれの長さは、前記車幅方向の外側に位置するビードほど長い、ことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両のフロアパネルに設けられるシートベルトアンカ取付部と、
前記フロアパネルに設けられる複数のビードであって、前記シートベルトアンカ取付部の車幅方向の外側に設けられる複数のビードと、
を備え、
前記複数のビードは、車両前後方向に沿って延び、かつ、前記車幅方向に並び、
前記複数のビードのそれぞれの長さは、前記車幅方向の外側に位置するビードほど長い、
ことを特徴とする車両の下部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の下部構造に関し、特に、シートベルトアンカ取付部近傍の構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、フロアパネルにシートベルト装置のシートベルトアンカが取り付けられた車両の下部構造が知られている。このような構造においては、車両の衝突時に、乗員を拘束するシートベルト装置からシートベルトアンカが取り付けられたフロアパネル(具体的には、フロアパネルの傾斜面部など)に荷重が入力される。この傾斜面部が受ける荷重は、車両前後方向における前方側への引っ張り荷重であり、当該引っ張り荷重の作用により、シートベルトアンカ近傍の特定の溶接部に応力が集中してフロアパネルの一部が破断または変形したり、フロアパネルと接合されるサイドフレームからフロアパネルが剥離したりすることがある。そこで、フロアパネル自体の剛性を高める技術や上記の引っ張り荷重を分散する技術など、車両の下部構造に関する様々な技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、フロアパネルの傾斜面部にシートベルトアンカを取り付ける自動車の下部構造が開示されている。この自動車の下部構造では、フロアパネルのサイドフレームが接合される部分に隆起段部が形成され、この隆起段部に車幅方向内側に膨出する膨出部が形成される。かかる構成により、車両衝突時に車幅方向に作用する荷重が膨出部によって車両前後方向に分散され、フロアパネルとサイドフレームとの間の接合部分に応力が集中するのが緩和される。その結果、フロアパネルとサイドフレームとの間の剥離を抑制できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-13052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両のボディにおいては、部材の接合にスポット溶接が用いられることがあり、フロアパネルには、スポット溶接によって溶接された部位である打点が多数存在することがある。ここで、車両の衝突時には、フロアパネルの特定の箇所に応力が集中することでその近傍の打点に荷重がかかり、当該打点が破断することがある。例えば、車両衝突時には、シートベルトアンカ取付部が車両前方かつ斜め上方に(すなわち、フロアパネルが持ち上げられるような方向に)引っ張られることがある。このときにシートベルトアンカ取付部近傍の打点に荷重がかかり、当該打点が破断する場合がある。
【0006】
上記のような打点の破断を防ぐためには、打点にかかる荷重が集中しないようにする、すなわち、荷重を抑えるべく荷重を分散させるのが効果的であるが、当該荷重の分散方法については改善の余地がある。
【0007】
そこで、本明細書では、車両の衝突時にフロアパネルのシートベルトアンカ取付部近傍の打点にかかる荷重を分散させることで、当該打点の破断を防止する車両の下部構造を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書で開示する車両の下部構造は、車両のフロアパネルに設けられるシートベルトアンカ取付部と、前記フロアパネルに設けられる複数のビードであって、前記シートベルトアンカ取付部の車幅方向の外側に設けられる複数のビードと、を備え、前記複数のビードは、車両前後方向に沿って延び、かつ、前記車幅方向に並び、前記複数のビードのそれぞれの長さは、前記車幅方向の外側に位置するビードほど長い、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本明細書で開示の車両の下部構造によれば、シートベルトアンカ取付部の車幅方向の外側に、外側に位置するほど長い複数のビードが設けられるため、車両の衝突時にシートベルトアンカ取付部近傍にかかる荷重を複数のビードに沿って外側に流すようにできる。すなわち、シートベルトアンカ取付部近傍にかかる荷重を分散できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
フロアパネルの概略平面図である。
車両の衝突時におけるシートベルトアンカ取付部近傍の荷重を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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