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公開番号
2025087506
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023202207
出願日
2023-11-29
発明の名称
焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム、その製造方法、及びそれを用いた方向性電磁鋼板の製造方法
出願人
セトラスホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01F
5/06 20060101AFI20250603BHJP(無機化学)
要約
【課題】方向性電磁鋼板の表面に平滑なフォルステライト被膜を形成できる焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムを提供する。
【解決手段】焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムは、アルミニウムを含む。上記酸化マグネシウム中の上記アルミニウの含有量は、20~300ppmである。上記酸化マグネシウム中の上記アルミニウムの濃度の変動係数は0.25以下である。上記酸化マグネシウムは、方向性電磁鋼板の表面に平滑なフォルステライト被膜を形成できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルミニウムの含有量は20~300ppmであり、かつ、
前記アルミニウムの濃度の変動係数は0.25以下である、
焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
結晶子の平均の大きさは25~60mmである、
請求項1に記載の焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム。
【請求項3】
Cl、Mn、Fe、Cuから選択される少なくとも1種以上の元素を更に含む、
請求項1に記載の焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム。
【請求項4】
焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムの製造方法であって、
アルミニウムを含有する水酸化マグネシウム原料、及び、アルカリ原料を、それぞれ連続的に反応槽へ供給しながら、前記水酸化マグネシウム原料と前記アルカリ原料とを乱流が生じている状態で反応させつつ、反応で形成された水酸化マグネシウムの上層スラリーを連続的に前記反応槽から取り出す反応工程と、
取り出された前記水酸化マグネシウムを焼成して酸化マグネシウムを形成する形成工程と、
を備え、
前記酸化マグネシウム中の前記アルミニウの含有量は20~300ppmであり、
前記酸化マグネシウム中の前記アルミニウムの濃度の変動係数は0.25以下である、 焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項5】
方向性電磁鋼板の製造方法であって、
焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムを含むスラリーを、脱炭焼鈍された鋼板に塗布する塗布工程と、
前記スラリーを塗布された前記鋼板を焼鈍する焼鈍工程と、
を備え、
前記酸化マグネシウム中のアルミニウの含有量は20~300ppmであり、
前記酸化マグネシウム中の前記アルミニウムの濃度の変動係数は0.25以下である、
方向性電磁鋼板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム、その製造方法、及びそれを用いた方向性電磁鋼板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
方向性電磁鋼板におけるフォルステライト被膜の平滑性を高めることを目的とした焼鈍分離剤が知られている。例えば、特許文献1には、方向性電磁鋼板用の焼鈍分離剤が開示されている。その焼鈍分離剤は、Cl:0.01~0.05mass%、B:0.05~0.15mass%、CaO:0.1~2mass%およびP
2
O
3
:0.03~1.0mass%を含み、マグネシアを主体とする。そのマグネシアでは、クエン酸活性度が40%CAAで30~120秒、BET法による比表面積が8~50m
2
/g、強熱減量による水和量が0.5~5.2mass%および、粒径45μm以上の粒子の含有量が0.1mass%以下である。さらに、その焼鈍分離剤は、粒径45μm以上150μm以下の非水溶性化合物を0.05mass%以上20mass%以下にて含有する。特許文献1では、その焼鈍分離剤を用いることで、均一でかつ平滑なフォルステライト被膜を容易に形成することができる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2013/051270号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、平滑なフォルステライト被膜を形成するために、焼鈍分離剤のマグネシア、すなわち酸化マグネシウムにおける微量元素の含有量を規定している。しかし、特許文献1には、酸化マグネシウム中の微量元素の濃度のばらつきについては記載されていない。したがって、平滑なフォルステライト被膜を形成する技術には、更に改善する余地がある。
【0005】
本発明は、方向性電磁鋼板の表面に平滑なフォルステライト被膜を形成できる焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム、その製造方法、及びそれを用いた方向性電磁鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の各開示を含むものである。
【0007】
(第1の開示)
第1の開示は、焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムである。上記酸化マグネシウムはアルミニウムを含む。上記酸化マグネシウム中の上記アルミニウムの含有量は、20~300ppmである。上記酸化マグネシウム中の上記アルミニウムの濃度の変動係数は0.25以下である。
【0008】
(第2の開示)
第2の開示では、第1の開示において、上記酸化マグネシウムの結晶子の平均の大きさは、25~60nmである。
【0009】
(第3の開示)
第3の開示では、第1の開示又は第2の開示において、上記酸化マグネシウムは、Cl、Mn、Fe、Cuから選択される少なくとも1種以上の元素を更に含む。
【0010】
(第4の開示)
第4の開示は、焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムの製造方法である。上記酸化マグネシウムの製造方法は、反応工程と、形成工程と、を備える。反応工程は、アルミニウムを含有する水酸化マグネシウム原料、及び、アルカリ原料を、それぞれ連続的に反応槽へ供給しながら、上記水酸化マグネシウム原料と前記アルカリ原料とを乱流が生じている状態で反応させる。そして、反応で形成された水酸化マグネシウムの上層スラリーを連続的に上記反応槽から取り出す。形成工程は、取り出された上記水酸化マグネシウムを焼成して酸化マグネシウムを形成する。上記酸化マグネシウムはアルミニウムを含む。上記酸化マグネシウム中の上記アルミニウムの含有量は、20~300ppmである。上記酸化マグネシウム中の上記アルミニウムの濃度の変動係数は、0.25以下である。
(【0011】以降は省略されています)
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