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公開番号
2025078558
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023214415
出願日
2023-12-20
発明の名称
炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料、製造方法及びその適用
出願人
湖北融通高科先進材料集団股フン有限公司
代理人
個人
主分類
C01B
25/45 20060101AFI20250509BHJP(無機化学)
要約
【課題】安定した階層構造を有し、リン酸マンガン鉄リチウム元素分布の均一性が高く、金属がドープされ、緻密で均一な炭素被覆層が得られ、材料の電気化学性能を好ましく向上させることができる炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料、およびプロセスフローが簡単であり、大規模な工業生産における適用に適する炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法を提供する。
【解決手段】LiFe
1-x-y
Mn
x
M
y
PO
4
@Cからなり、式中、Mが、Mg、V、Zr、Nb、In、Al、Co及びNiのうちの少なくとも1種を含み、0.5≦x≦0.8、0<y≦0.02であり、Cが被覆炭素である炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
LiFe
1-x-y
Mn
x
M
y
PO
4
@Cからなり、式中、MがMg、V、Zr、Nb、In、Al、Co及びNiのうちの少なくとも1種を含み、0.5≦x≦0.8、0<y≦0.02であり、Cが被覆炭素である、ことを特徴とする
炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
一定の割合で、鉄源、マンガン源、リン酸及び脱イオン水を混合して溶解し、液相共沈法でリン酸鉄マンガン前駆体を製造し、リン酸鉄マンガン前駆体をそれぞれ不活性雰囲気下で1回目焼結し、結晶水を除去して、無水リン酸鉄マンガン前駆体を得る工程S10と、
一定の割合で、2組の無水リン酸鉄マンガン前駆体、リン酸リチウム、炭素源、ドーパント及び脱イオン水を混合し、撹拌して分散させ、湿式研磨、噴霧乾燥、2回目焼結を行って、2組の炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム中間体を得る工程S20であって、ここで、第1組の焼結は、第1温度で行われ、第2組の焼結は、第2温度で行われ、前記第1温度と前記第2温度が異なる工程S20と、
一定の割合で、2組の前記炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム中間体、炭素源、ドーパント及び脱イオン水を混合し、撹拌して分散させ、湿式研磨、噴霧乾燥、3回目焼結を行って、炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料を得る工程S30と、を含むことを特徴とする
炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法。
【請求項3】
前記第1温度を400℃~500℃とし、前記第2温度を670℃~760℃とし、焼結時間を4h~6hとする、ことを特徴とする
請求項2に記載の炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法。
【請求項4】
前記マンガン源は、硫酸マンガン、塩化マンガン、シュウ酸マンガン、酢酸マンガンのうちの少なくとも1種を含み、及び/又は、
前記鉄源は、硫酸第一鉄、塩化第一鉄、シュウ酸第一鉄及び酢酸第一鉄のうちの少なくとも1種を含む、ことを特徴とする
請求項2に記載の炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法。
【請求項5】
前記リン酸鉄マンガン前駆体の鉄マンガンとリンとのモル比(Fe+Mn)/Pを1.45~1.465にし、リチウムと鉄マンガンとのモル比Li/(Fe+Mn)を1.02~1.05にする、ことを特徴とする
請求項2に記載の炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法。
【請求項6】
前記炭素源は、グルコース、ポリエチレングリコール、クエン酸、改質黒鉛のうちの少なくとも1種を含み、前記炭素源の添加量が製造される炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料を占める質量比は、1.5wt%~2.0wt%であり、及び/又は、
前記ドーパントは、Mg、V、Zr、Nb、In、Al、Co及びNiのうちの少なくとも1種の化合物を含む、ことを特徴とする
請求項2に記載の炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法。
【請求項7】
2組の前記炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム中間体の混合割合を(1~9):(9~1)にする、ことを特徴とする
請求項2に記載の炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法。
【請求項8】
前記湿式研磨中に粒径D50を0.3μm~0.6μmに制御し、及び/又は、
前記噴霧乾燥に対して、吸気温度を220℃~280℃とし、排気温度を90℃~110℃とし、及び/又は、
前記3回目焼結に対して、焼結温度を700℃~800℃とし、焼結時間を6h~12hとする、ことを特徴とする
請求項2に記載の炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法。
【請求項9】
請求項2~8のいずれか一項に記載の製造方法で製造される、
炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料。
【請求項10】
請求項1又は9に記載の炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料で製造された電池正極を含む、ことを特徴とする
リチウムイオン電池。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池の技術分野に関し、より具体的には、炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料、製造方法及び該炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の適用に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
現在の総合性能が最も優れた二次電池の代表としてリチウムイオン電池の商業化は、20世紀90年代まで遡ることができ、長年の研究を経て、炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料は、現在のリチウムイオン電池の分野における性能が良好な技術ロードマップとなっている。
【0003】
従来のリン酸マンガン鉄リチウム及びその前駆体の製造方法は、高温固相法、ゾルゲル法及び共沈法などを含み、従来の単一の製造方法で製造された前駆体又は炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料は、圧縮密度が低く、正極材料及び対応する電池に適用される電気化学比容量が低く、高性能の適用ニーズを満たすことができない。
【0004】
現在、前駆体二段製造方法で炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料を製造する手段は、知られているが、該手段には、異なる粒径の粒子前駆体を製造する研磨プロセスが追加されており、プロセス複雑さが増加し、材料の均一性が確保できず、実際に高性能要求を満たす炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料を依然として得ることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の内容に鑑み、本発明は、少なくとも従来技術に存在する技術的課題の1つを解決しようとする。このため、本発明は、炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料、製造方法及びリチウムイオン電池を提供する。本発明に係る炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料及びその製造方法によれば、安定した階層構造を有し、リン酸マンガン鉄リチウム元素分布の均一性が高く、金属がドープされ、緻密で均一な炭素被覆層が得られ、材料の電気化学性能を好ましく向上させることができる。また、該炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法は、プロセスフローが簡単であり、大規模な工業生産における適用に適する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、第1態様において、本発明の実施例は、LiFe
1-x-y
Mn
x
M
y
PO
4
@Cからなり、式中、MがMg、V、Zr、Nb、In、Al、Co及びNiのうちの少なくとも1種を含み、0.5≦x≦0.8、0<y≦0.02であり、Cが被覆炭素である、炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料を提供する。
【0007】
第2態様において、本発明の実施例は、第1態様に記載のリン酸マンガン鉄リチウム材料を製造する炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料の製造方法を提供し、前記製造方法は、
一定の割合で、鉄源、マンガン源、リン酸及び脱イオン水を混合して溶解し、液相共沈法でリン酸鉄マンガン前駆体を製造し、リン酸鉄マンガン前駆体をそれぞれ不活性雰囲気下で1回目焼結し、結晶水を除去して、無水リン酸鉄マンガン前駆体を得る工程S10と、
一定の割合で、2組の無水リン酸鉄マンガン前駆体、リン酸リチウム、炭素源、ドーパント及び脱イオン水を混合し、撹拌して分散させ、湿式研磨、噴霧乾燥、2回目焼結を行って、2組の炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム中間体を得る工程S20であって、ここで、第1組の焼結は、第1温度で行われ、第2組の焼結は、第2温度で行われ、前記第1温度と前記第2温度が異なる工程S20と、
一定の割合で、2組の前記炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム中間体、炭素源、ドーパント及び脱イオン水を混合し、撹拌して分散させ、湿式研磨、噴霧乾燥、3回目焼結を行って、炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料を得る工程S30と、を含む。
【0008】
好ましくは、前記第1温度を400℃~500℃とし、前記第2温度を670℃~760℃とし、焼結時間を4h~6hとする。
【0009】
好ましくは、前記マンガン源は、硫酸マンガン、塩化マンガン、シュウ酸マンガン、酢酸マンガンのうちの少なくとも1種を含み、及び/又は、
前記鉄源は、硫酸第一鉄、塩化第一鉄、シュウ酸第一鉄及び酢酸第一鉄のうちの少なくとも1種を含む。
【0010】
好ましくは、前記リン酸鉄マンガン前駆体の鉄マンガンとリンとのモル比(Fe+Mn)/Pを1.45~1.465にし、リチウムと鉄マンガンとのモル比Li/(Fe+Mn)を1.02~1.05にする。
(【0011】以降は省略されています)
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