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公開番号2025085053
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-04
出願番号2023198729
出願日2023-11-23
発明の名称断熱防水構造および断熱防水工法
出願人ロンシール工業株式会社
代理人
主分類E04D 11/00 20060101AFI20250528BHJP(建築物)
要約【課題】断熱材の劣化を抑制し、容易に施工できる断熱防水構造を提供する。
【解決手段】下地の上に配置される断熱層と、前記断熱層の上に配置される防水層とを備える断熱防水構造であって、前記防水層は防水シートと遮熱シートとを積層してなり、前記防水シートが熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーを含有し、前記遮熱シートの少なくとも前記防水シートと対向する面に熱可塑性樹脂層または熱可塑性エラストマー層を有する断熱防水構造。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下地の上に配置される断熱層と、前記断熱層の上に配置される防水層とを備える断熱防水構造であって、
前記防水層は防水シートと遮熱シートとを積層してなり、
前記防水シートが熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーを含有し、
前記遮熱シートの少なくとも前記防水シートと対向する面に熱可塑性樹脂層または熱可塑性エラストマー層を有する
断熱防水構造。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記防水シートと前記遮熱シートとの間に接着剤層を介在せず、前記防水シートと前記遮熱シートとが接合されている請求項1に記載の断熱防水構造。
【請求項3】
前記遮熱シートの300nm~2500nmにおける日射反射率が80%以上である請求項1または2に記載の断熱防水構造。
【請求項4】
前記遮熱シートが放射冷却機能を有する請求項1または2に記載の断熱防水構造。
【請求項5】
下地の上に断熱材を載置固定して断熱層を形成する工程と、
前記断熱層の上面に防水シートと遮熱シートとを積層してなる防水層を敷設固定する工程とを有し、
前記防水シートが熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーを含有し、
前記遮熱シートの少なくとも前記防水シートと対向する面に熱可塑性樹脂層または熱可塑性エラストマー層を有する
断熱防水工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は断熱材を用いた断熱防水構造および断熱防水工法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、省資源化のため建築物の長寿命化の要望が高まっており、屋上や屋根などの防水構造においても長寿命化が進められている。また近年では、建築物におけるエネルギー使用の合理化(省エネ)から高断熱への要望が高まっており、防水構造においても高い断熱性を有する断熱材を利用した断熱防水構造が注目されている。
一方で、断熱材の劣化による断熱効果の持続性が課題になっており、断熱材の劣化要因として断熱材への蓄熱が考えられる。熱による劣化速度は温度依存性があり、アレニウスの式によると10℃温度が上昇すると劣化速度が2倍になることが予想されている。そのため、高性能化した断熱材は従来よりも寿命が早くなることが推測される。
【0003】
屋上などの断熱防水構造においては、主に太陽光の照射によって防水層からその下側にある断熱材に熱が伝わることにより断熱材が蓄熱する。したがって防水層を遮熱化することで断熱層への入熱を防ぎ、断熱材の劣化を抑制することが期待できる。
防水層を遮熱化する方法としては、防水層として遮熱防水シートを使用する方法(特許文献1)、また防水層に遮熱塗料を塗布する方法(特許文献2)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-316411号公報
特開2016-142002号公報
【0005】
しかし従来の遮熱顔料を配合した遮熱防水シートは近赤外領域(780nm~2500nm)における日射反射率が50~70%程であり、断熱材の劣化を抑制するには遮熱効果が十分でない。遮熱塗料は日射反射率が約80~90%と高く、遮熱効果が高い製品があるが、屋上に防水層を施工した後に塗工する必要があり、乾燥時間などで工期が伸びたり、天候に左右されたりすることが懸念される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、断熱材の劣化を抑制し、従来のシート防水工法と同様に施工できる断熱防水構造および断熱防水工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明が用いた手段は、以下に示す断熱防水構造および断熱防水工法である。
【0008】
[1] 下地の上に配置される断熱層と、前記断熱層の上に配置される防水層とを備える断熱防水構造であって、
前記防水層は防水シートと遮熱シートとを積層してなり、
前記防水シートが熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーを含有し、
前記遮熱シートの少なくとも前記防水シートと対向する面に熱可塑性樹脂層または熱可塑性エラストマー層を有する
断熱防水構造。
【0009】
[2] 前記防水シートと前記遮熱シートとの間に接着剤層を介在せず、前記防水シートと前記遮熱シートとが接合されている[1]に記載の断熱防水構造。
【0010】
[3] 前記遮熱シートの300nm~2500nmにおける日射反射率が80%以上である[1]または[2]に記載の断熱防水構造。
(【0011】以降は省略されています)

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