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公開番号2025083427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025036525,2024509983
出願日2025-03-07,2023-03-09
発明の名称感光性樹脂組成物、硬化物及び画像表示装置
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G03F 7/027 20060101AFI20250523BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】高屈折率の硬化物が形成可能で、ホール解像性に優れる感光性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明の感光性樹脂組成物は、(A)エチレン性不飽和化合物、(B)光重合開始剤、(C)アルカリ可溶性樹脂を含有し、前記(A)エチレン性不飽和化合物が、分子中に1~3個のエチレン性不飽和結合及び1~3個の含硫黄芳香族複素環を有するエチレン性不飽和化合物(A1)を含有し、前記(C)アルカリ可溶性樹脂が、主鎖に芳香環を有するエポキシ(メタ)アクリレート樹脂(C1)を含有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)エチレン性不飽和化合物、(B)光重合開始剤、(C)アルカリ可溶性樹脂を含有する感光性樹脂組成物であって、
前記(A)エチレン性不飽和化合物が、分子中に1~3個のエチレン性不飽和結合及び1~3個の含硫黄芳香族複素環を有するエチレン性不飽和化合物(A1)を含有し、
前記(C)アルカリ可溶性樹脂が、主鎖に芳香環を有するエポキシ(メタ)アクリレート樹脂(C1)を含有することを特徴とする、感光性樹脂組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記エチレン性不飽和化合物(A1)が、下記一般式(A1-1)で表される化合物である、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
TIFF
2025083427000051.tif
22
170
(式(A1-1)中、R

は水素原子又はメチル基を表す。Cyは含硫黄芳香族複素環を表す。Q

及びQ

は各々独立して、炭素数1~6のアルキレン基を表す。X

及びX

は各々独立して、-O-、-S-、-NR

-、-NR

-(C=O)-、又は-NR

-(C=O)-O-を表す。Z

及びZ

は各々独立して、置換基を有していてもよい2価の炭化水素基を表す。m及びnは各々独立して1~3の整数を表す。p及びqは各々独立して、0~3の整数を表す。R

は水素原子又は炭素数1~4のアルキル基を表す。)
【請求項3】
前記エチレン性不飽和化合物(A1)の含有割合が、感光性樹脂組成物の全固形分中に20質量%以上である、請求項1又は2に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項4】
(C)アルカリ可溶性樹脂100質量部に対するエチレン性不飽和化合物(A1)の含有割合が120質量部以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項5】
前記主鎖に芳香環を有するエポキシ(メタ)アクリレート樹脂(C1)が下記一般式(i)で表される部分構造を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
TIFF
2025083427000052.tif
106
170
(式(i)中、R
a
は水素原子又はメチル基を表す。R
b
は置換基を有していてもよい2価の炭化水素基を表す。kは1又は2を表す。式(i)中のベンゼン環は、更に任意の置換基により置換されていてもよい。*は各々結合手を表す。)
【請求項6】
感光性樹脂組成物を硬化させて得られる硬化膜の波長633nmにおける屈折率が1.620以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物を硬化させた硬化物。
【請求項8】
請求項7に記載の硬化物を備える画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性樹脂組成物、硬化物及び画像表示装置に関する。
本願は、2022年3月24日に日本出願された特願2022-048750号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
有機EL(Electro Luminescence)素子は、電界を印加することにより、陽極より注入された正孔と陰極より注入された電子との再結合エネルギーにより蛍光性物質等が発光する原理を利用した自発光素子である。有機EL素子は、照明装置あるいは表示装置の用途等において、近年活発な研究開発が行われている。
【0003】
例えば、有機EL表示装置は、従来のCRTやLCDと比較して、視認性及び視野角の面で利点を有すると共に、軽量化、薄層化及びフレキシブル性といった優れた特徴を有している。しかしながら、一般に、発光層を含む有機層の屈折率が1.6~2.1と空気より高い。そのため、発光した光の界面での全反射あるいは干渉が起こり易く、光取り出し効率は20%に満たず、大部分の光を損失している。
【0004】
有機EL装置の基本構造は、透光性基板上に、透光性電極、発光層を含む少なくとも1つの有機層、及び背面電極を順次積層した構造である。アクティブマトリクス型の有機EL装置では、例えば、上記有機層上に、上記背面電極をなす複数の画素電極とそのスイッチング素子であるTFT(薄膜トランジスタ)とがマトリクス状に形成されたTFT基板が積層される。
【0005】
有機層から発光した光は、直接、又はアルミニウム等で形成される背面電極で反射され、透光性基板から出射する。その際、発生した光は、透光性基板側に効率的に取り出されることが好ましい。しかしながら、屈折率の異なる隣接層界面に入射する角度によっては、光は全反射を起こし、素子内部を面方向に全反射しながら進む導波光となり、内部で吸収されて減衰してしまい外部に取り出すことができないという問題があった。
【0006】
光の取り出し効率を向上させる手法として、例えば特許文献1には、高屈折率層とナノ多孔質層を組み合わせることにより、光取り出し効率が改善された有機電界発光素子について記載されている。
【0007】
高屈折率を有する感光性組成物としては、有機EL表示装置用に限らず、液晶ディスプレイ用途においても検討が行われてきた。例えば特許文献2には酸化チタン等の酸化物微粒子、特定のフルオレン骨格含有化合物を用いて、高屈折で密着性の高い感光性組成物について記載されている。また特許文献3には、特定の化合物を用いた、光学材料用の組成物について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
日本国特開2006-12826号公報
日本国特開2014-91790号公報
日本国特開2021-24842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
TiO

やZrO

に代表される高屈折率の金属酸化物粒子を感光性樹脂組成物に配合することで高屈折率の硬化物が得られる一方、金属酸化物粒子に由来する高い誘電率により、例えば光取り出し効率向上を目的としてTFTと画素電極間に硬化物から形成される平坦化膜やマイクロレンズを配した際に、誘電損失による信号遅延や熱損失等の不具合が発生する場合もあり、近年、金属酸化物粒子の量を減量、又は除去する方が好ましい場合がある。
本発明者らが検討したところ、特許文献2に記載されているフルオレン骨格含有化合物を含む感光性組成物では、屈折率が低く、またホール解像性も不十分であることが見出された。また、特許文献3に記載の化合物では、特定のアルカリ可溶性樹脂と組み合わせた場合、屈折率に問題があり、また、ホール解像性も不十分であることが見出された。
【0010】
そこで本発明は、高屈折率の硬化物が形成可能で、ホール解像性に優れる感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明の感光性樹脂組成物を硬化させた硬化物、本発明の硬化物を備える画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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