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公開番号
2025080125
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023193158
出願日
2023-11-13
発明の名称
静電塗装用組成物及び放射線遮蔽塗料組成物
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C09D
129/04 20060101AFI20250516BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】静電塗装に用いられる静電塗装用組成物であって、金属に対する密着性が高く、平滑性に優れる塗装表面が得られる静電塗装用組成物を提供すること。
【解決手段】エチレン-ビニルエステル系共重合体ケン化物粒子(A)と無機フィラー(B)とを含有する静電塗装用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エチレン-ビニルエステル系共重合体ケン化物粒子(A)と無機フィラー(B)とを含有する静電塗装用組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記エチレン-ビニルエステル系共重合体ケン化物粒子(A)の平均粒子径が0.1~20μmである、請求項1に記載の静電塗装用組成物。
【請求項3】
前記エチレン-ビニルエステル系共重合体ケン化物粒子(A)が球状である、請求項1に記載の静電塗装用組成物。
【請求項4】
前記エチレン-ビニルエステル系共重合体ケン化物粒子(A)のエチレン由来の構造単位の含有率が10~77モル%である、請求項1に記載の静電塗装用組成物。
【請求項5】
前記エチレン-ビニルエステル系共重合体ケン化物粒子(A)と前記無機フィラー(B)との質量基準の混合比率(A)/(B)が10/90~90/10である、請求項1に記載の静電塗装用組成物。
【請求項6】
前記エチレン-ビニルエステル系共重合体ケン化物粒子(A)と、前記無機フィラー(B)とが、分散媒中に分散している、請求項1に記載の静電塗装用組成物。
【請求項7】
前記無機フィラー(B)がカルシウム系化合物、チタン系化合物、バナジウム系化合物、クロム系化合物、マンガン系化合物、鉄系化合物、コバルト系化合物、ニッケル系化合物、銅系化合物、亜鉛系化合物、ジルコニウム系化合物、ニオブ系化合物、モリブテン系化合物、テクネシウム系化合物、ルテニウム系化合物、ロジウム系化合物、パラジウム系化合物、銀系化合物、カドミウム系化合物、インジウム系化合物、スズ系化合物、アンチモン系化合物、バリウム系化合物、ランタン系化合物、セリウム系化合物、ネオジウム系化合物、サマリウム系化合物、ガドリニウム系化合物、リチウム系化合物、ホウ素系化合物、ハフニウム系化合物、タンタル系化合物、タングステン系化合物、レニウム系化合物、オスミウム系化合物、インジウム系化合物、白金系化合物、金系化合物、タリウム系化合物、鉛系化合物、ビスマス系化合物、ポロニウム系化合物、砂、土、粘土、鉱石、鉱物、モルタル、セメント、コンクリート、アスファルト、セラミックスからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の静電塗装用組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の静電塗装用組成物を含有する放射線遮蔽塗料組成物。
【請求項9】
前記放射線が中性子、プロトン及び重粒子からなる群から選択される1以上を含む、請求項8に記載の放射線遮蔽塗料組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電塗装用組成物及び放射線遮蔽塗料組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、被塗工体に粉体塗料を塗工することにより、耐薬品性や防錆性を付与する技術が知られている。かかる粉体塗料には、ポリエチレン系樹脂等の熱可塑性樹脂をベース成分とするもの(例えば特許文献1等参照)や、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂をベース成分とするものが挙げられる。
【0003】
また、放射線遮蔽材料として、水素原子が高比率のエチレン系のポリマーが注目されている。
放射線は電磁放射線と粒子放射線に大別される。主な電磁放射線はガンマ線、X線であり、主な粒子放射線は放射性同位元素から生じるアルファ線(α線=ヘリウム原子核)、ベータ線(β線=電子)、宇宙環境や加速器施設などで生じるエネルギーの高い電子、陽子、中性子、重粒子(重イオン)がある。
この中で、電気的に中性な中性子は、電磁相互作用により物質に遮られることが無いため、これから人体などを防護するためには、特にその性質に応じた遮蔽材が必要とされる。
【0004】
中性子は原子炉内で核分裂により発生するほか、使用済核燃料からも自発核分裂と(α,n)反応により発生し続ける。また、医療用・研究用などに用いられる粒子加速器での高エネルギー粒子核反応や、二千万電子ボルト(20MeV)を超える医療用のX線ライナックでの光核反応(光子と原子核の核反応)によっても生じる。中性子は、エネルギー・医療などの様々な分野に関連するほか、非破壊検査などの目的での産業利用、がん治療などの医学利用も行われている。
【0005】
エネルギーの高い中性子は人体の深部まで到達し、また人体を構成する元素に大きなエネルギーを与えるため、人体への放射線のリスクを表す線量換算係数が大きくなり、人体の外部被ばくに非常に大きな影響を与える。医療用の加速器や原子炉、あるいは使用済核燃料等からの中性子は運動エネルギーで百万電子ボルト(MeV)程度の高速中性子と呼ばれるエネルギー範囲に主に発生し、したがって、高速中性子を効率的に遮蔽することは、中性子線による外部被ばくの低減に効果が高い。高速中性子の遮蔽には、中性子と質量がほぼ等しい水素原子との弾性散乱による減速が有効であることが知られており、高水素含有材料が高速中性子遮蔽材として利用されてきている。例えば、樹脂の中では、ポリエチレン、特に高密度ポリエチレンにおける水素原子比率が比較的大きく、中性子遮蔽性能に優れることが知られている。
【0006】
例えば、特許文献2には、ホウ素化合物、好ましくは炭化ホウ素B
4
Cが埋め込まれている超高分子ポリエチレンからなる中性子吸収材料が記載されている。
また、特許文献3には、中性子を吸収する物質が含有されたポリエチレンからなる内層と、前記内層上に配置された、ポリエチレンからなる中間層と、前記中間層上に配置された、中性子を吸収する物質が含有されたポリエチレンからなる外層と、から構成される中性子遮蔽構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-219507号公報
特開平3-107797号公報
特開2015-010826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、本発明者らの知見によると、例えば特許文献1に記載のようなポリエチレン系樹脂をベース成分とする粉体塗料は、被塗工体が金属の場合には、金属に対する塗装(塗膜)の密着性が低く、無機フィラーを配合すると塗装表面から無機フィラーが脱落するという問題が見出された。また、塗装表面についても平滑性の高いものが求められている。
【0009】
そこで本発明は、静電塗装に用いられる静電塗装用組成物であって、金属に対する密着性が高く、平滑性に優れる塗装表面が得られる静電塗装用組成物を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討の結果、エチレン-ビニルエステル共重合体ケン化物粒子と無機フィラーとを含有する静電塗装用組成物によれば、金属に対する密着性が高く、平滑性に優れる塗装表面が得られることを見出した。
また、本発明者らは、水素原子の比率が高いことで、中性子遮蔽能が高いとされている高密度ポリエチレンを使用した塗料組成物と比較しても、かかる組成物が、より良好な中性子遮蔽能を発現することも見出した。
(【0011】以降は省略されています)
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