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公開番号2025078659
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2025029983,2021019824
出願日2025-02-27,2021-02-10
発明の名称画像表示用導光板
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/18 20060101AFI20250513BHJP(光学)
要約【課題】ホログラム層の劣化を抑制できる画像表示用導光板の提供。
【解決手段】基材1、ガラス層3及びホログラム層4を有し、板状の基材1の厚み方向の一方の表面側に、ガラス層3及びホログラム層4が厚み方向においてこの順に配置されており、ガラス層3の材質が、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス、低アルカリガラス、ソーダライムガラス及びゾルゲルガラスからなる群より選ばれる、画像表示用導光板8。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材、ガラス層及びホログラム層を有し、板状の前記基材の厚み方向の一方の表面側に、前記ガラス層及び前記ホログラム層が厚み方向においてこの順に配置されており、
前記ガラス層の材質が、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス、低アルカリガラス、ソーダライムガラス及びゾルゲルガラスからなる群より選ばれる、画像表示用導光板。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記基材が透明材料である、請求項1に記載の画像表示用導光板。
【請求項3】
前記基材が樹脂基材である、請求項1又は2に記載の画像表示用導光板。
【請求項4】
前記ガラス層の厚みが500μm以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像表示用導光板。
【請求項5】
前記ガラス層の屈折率が1.48以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像表示用導光板。
【請求項6】
前記基材は、アクリル樹脂、環状ポリオレフィン樹脂及びポリカーボネート樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像表示用導光板。
【請求項7】
前記ガラス層が前記ホログラム層上に配置されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の画像表示用導光板。
【請求項8】
前記基材と前記ガラス層との間に接着層が配置されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の画像表示用導光板。
【請求項9】
前記ガラス層の材質が無アルカリガラスである、請求項1~8のいずれか1項に記載の画像表示用導光板。
【請求項10】
前記ガラス層の厚みが10μm以上100μm以下である、請求項1~9のいずれか1項に記載の画像表示用導光板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示用導光板に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
表示装置において、画像表示用導光板が用いられる場合がある。例えば、VR(仮想現実、Virtual Reality)技術又はAR(拡張現実、Augmented
Reality)技術を用いた表示装置においては、ホログラム層が透明基材に支持された画像表示用導光板が用いられる。ホログラム層には、種々の光学機能、例えば、導波、反射及び回折等の機能を有するホログラムが形成される。
このような導光板においては、軽量化及び高強度化を達成するために、樹脂基材の採用が検討されている。しかし、ホログラム層を形成するホログラム材料は、温度変化等により樹脂基材を侵食する場合があった。また、樹脂基材を用いた場合、ホログラム材料が吸湿によって劣化することがあった。
【0003】
特許文献1には、光学的に透明な樹脂製の基体上に、ホログラムを形成する光感性材料層を形成し、光感性材料層を水性ポリマー保護バリアで被覆することが記載されている。
特許文献1には、水性ポリマー保護バリアは、湿気によるアタックに耐える目的で設けられていることが示唆されている。
【0004】
特許文献2には、光学接着剤を介して樹脂基体に挟まれたホログラムを有する積層体であって、外周部全体が保護被覆層で覆われたホログラム積層体が記載されている。特許文献2には、保護被覆層が密閉性、ガスバリア性を高めるコーティングであってもよいことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-181400号公報
特開平11-184363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載された技術及び特許文献2に記載された技術には、以下のような問題がある。
特許文献1に記載された技術では、光感性材料層において水性ポリマー保護バリアと反対側の表面には、樹脂製の基体が密着している。このため、高温環境下において光感性材料が樹脂製の基体を侵食するおそれがある。さらに、樹脂製の基体の内部には水分が含まれるため、水分が光感性材料層との密着面を通して、光感性材料層に拡散する。加えて、基体が外部に露出しているため、基体には外部から水分が浸透し続ける。この結果、光感性材料層には樹脂製の基体を経由して水分が浸透するので、水性ポリマー保護バリアによって水分が遮蔽されるとしても、基体側からの水分により光感性材料層が経時劣化することを抑制できない。
特許文献2に記載された技術では、ホログラムを含む積層体の外周全体が保護被覆層によって密閉されている。このため、ホログラム積層体の外部から水分が内部に浸透してホログラムが劣化することは抑制される。しかし、保護被覆層形成時に樹脂基体に含有される水分は、保護被覆層よりも内側に閉じ込められる。この結果、樹脂基体に含有される水分がホログラムにも浸透することによって、ホログラムの経時劣化が進行するおそれがある。特に、高温環境においては、樹脂基板から水分放出の影響が顕著となる。
【0007】
本発明は、ホログラム層の劣化を抑制できる画像表示用導光板の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の態様を有する。
[1] 基材、ガラス層及びホログラム層を有し、前記基材、前記ガラス層及び前記ホログラム層が厚み方向においてこの順に配置されている、画像表示用導光板。
[2] 前記基材が透明材料である、[1]に記載の画像表示用導光板。
[3] 前記基材が樹脂基材である、[1]又は[2]に記載の画像表示用導光板。
[4] 前記ガラス層の厚みが500μm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の画像表示用導光板。
[5] 前記ガラス層の屈折率が1.48以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の画像表示用導光板。
[6] 前記基材は、アクリル樹脂、環状ポリオレフィン樹脂及びポリカーボネート樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む、[1]~[5]のいずれかに記載の画像表示用導光板。
[7] 前記ガラス層が前記ホログラム層上に配置されている、[1]~[6]のいずれかに記載の画像表示用導光板。
[8] 前記基材と前記ガラス層との間に接着層が配置されている、[1]~[7]のいずれかに記載の画像表示用導光板。
[9] 遠位ガラス層、基材、近位ガラス層及びホログラム層を有し、前記遠位ガラス層、前記基材、前記近位ガラス層及び前記ホログラム層が、厚み方向において、この順に配置されている、画像表示用導光板。
ただし、前記遠位ガラス層は前記基材の前記ホログラム層の側とは反対側に位置するガラス層であり、前記近位ガラス層は前記ホログラム層と前記基材との間に位置するガラス層である。
[10] 前記遠位ガラス層が前記画像表示用導光板の少なくとも一方の最表層である、[9]に記載の画像表示用導光板。
[11] 前記近位ガラス層が前記ホログラム層上に配置されている、[9]又は[10]に記載の画像表示用導光板。
[12] 前記遠位ガラス層と前記基材との間に接着層が配置されている、[9]~[11]のいずれかに記載の画像表示用導光板。
[13] 前記基材と前記近位ガラス層との間に接着層が配置されている、[9]~[12]のいずれかに記載の画像表示用導光板。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ホログラム層の劣化を抑制できる画像表示用導光板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の第一の実施形態の画像表示用導光板の一例を示す模式的な断面図である。
図2は、輝度値及びFOVの測定方法を説明する模式的な正面図である。
図3は、本発明の第二の実施形態の画像表示用導光板の一例を示す模式的な断面図である。
図4は、比較例1の画像表示用導光板を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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