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公開番号2025073703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184708
出願日2023-10-27
発明の名称特殊発光印刷物
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類G02B 5/20 20060101AFI20250502BHJP(光学)
要約【課題】
本発明は、りん光材料の発光を認識不可能とすることによって、りん光材料の存在を隠ぺいすることが可能な印刷物を提供する事を目的とする。
【解決手段】
本発明は、基材上の少なくとも一部に、第一の色彩層と、第一の色彩層に積層された第二の色彩層から成る特殊発光印刷層を備え、第一の色彩層は、第一の色材により形成された第一の色彩領域と第一の色材と異なる色彩の第二の色材により形成された第二の色彩領域が配置されて成り、第二の色彩層は、所定の波長域の励起光により第一の色材と補色関係、かつ、第二の色材と同系色の第一の発光色を有する蛍光材料と、励起光の停止後に第一の色材と同系色、かつ、第二の色材と補色関係の第二の発光色を有するりん光材料を含有する第三の色材により形成されて成ることを特徴とする特殊発光印刷物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材上の少なくとも一部に、第一の色彩層と、前記第一の色彩層に積層された第二の色彩層から成る特殊発光印刷層を備え、
前記第一の色彩層は、第一の色材により形成された第一の色彩領域と前記第一の色材と異なる色彩の第二の色材により形成された第二の色彩領域が配置されて成り、
前記第二の色彩層は、所定の波長域の励起光により前記第一の色材と補色関係、かつ、前記第二の色材と同系色の第一の発光色を有する蛍光材料と、前記励起光の停止後に前記第一の色材と同系色、かつ、前記第二の色材と補色関係の第二の発光色を有するりん光材料を含有する第三の色材により形成されて成り、
前記特殊発光印刷層に前記励起光を照射した場合に、前記第一の色彩領域は前記第一の発光色を吸収して暗く、かつ、前記第二の色彩領域は前記第一の発光色を吸収せずに明るく認識され、前記励起光を停止した場合は、前記第二の色彩領域は前記第二の発光色を吸収して暗く、かつ、前記第一の色彩領域は前記第二の発光色を吸収せずに明るく認識されることを特徴とする特殊発光印刷物。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記第一の発光色と前記第二の発光色のいずれか一方が緑色であり、他方が赤色の場合に、前記第一の色彩層は、更に、黄色である第四の色材により形成した第三の色彩領域が配置されて成り、前記励起光の照射及び励起光の停止時に、前記第三の色彩領域が同系色となることを特徴とする請求項1記載の特殊発光印刷物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光発光時とりん光発光時にそれぞれの発光色と下地印刷との色を補色関係にすることで、励起光の照射と停止で異なる画像が認識される特殊発光印刷物である。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、国内外の銀行券をはじめとした有価証券等のセキュリティ製品では、偽造防止策として発光材料が多く使用されており、紫外線ランプ又はUV-LEDのような簡易的な判別具を使用することによって、発光を確認して真偽判別を行う技術が一般的に知られている。
【0003】
また、近年、蛍光材料や蛍光インキ等が比較的容易に入手できるため、これらと異なる特徴の発光特性を有する発光体として、励起光源を消灯しても残光を有することを特徴とするりん光材料を使用し、残光を目視又は判別機器により確認して真偽判別を行う技術が開示されている。
【0004】
蛍光とりん光を活用した技術の一例として、蛍光材料とりん光材料を含有した発光印刷層を帯状体として形成し、照射する励起光を帯状体の長手方向に沿って移動させることによって、蛍光とりん光の切り替わりによる色の変化を確認して真偽判別する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2020/110458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術は、照射光の移動により蛍光発光色とりん光発光色の切り替わりによる色変化を確認する技術であり、認識される画像は変化しなかった。また、単純に蛍光材料とりん光材料を混合することで類似した効果が得られるため、模倣されやすいという課題があった。
【0007】
本発明は、上記課題の解決を目的とするものであり、蛍光材料とりん光材料を混合した色彩層と、有色の色彩層の色を補色関係にすることによって、認識される画像が変化し、偽造防止に各段の効果を奏する印刷物を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、基材上の少なくとも一部に、第一の色彩層と、第一の色彩層に積層された第二の色彩層から成る特殊発光印刷層を備え、第一の色彩層は、第一の色材により形成された第一の色彩領域と第一の色材と異なる色彩の第二の色材により形成された第二の色彩領域が配置されて成り、第二の色彩層は、所定の波長域の励起光により第一の色材と補色関係、かつ、第二の色材と同系色の第一の発光色を有する蛍光材料と、励起光の停止後に第一の色材と同系色、かつ、第二の色材と補色関係の第一の発光色と異なる第二の発光色を有するりん光材料を含有する第三の色材により形成されて成り、特殊発光印刷層に励起光を照射した場合に、第一の色彩領域は第一の発光色を吸収して暗く、かつ、第二の色彩領域は第一の発光色を吸収せずに明るく認識され、励起光を停止した場合は、第二の色彩領域は第二の発光色を吸収して暗く、かつ、第一の色彩領域は第二の発光色を吸収せずに明るく認識されることを特徴とする特殊発光印刷物である。
である。
【0009】
本発明は、第一の発光色と第二の発光色のいずれか一方が緑色であり、他方が赤色の場合に、第一の色彩層は、更に、黄色である第四の色材により形成した第三の色彩領域が配置されて成り、励起光の照射及び励起光の停止時に、第三の色彩領域が同系色となることを特徴とする特殊発光印刷物である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の特殊発光印刷物は、蛍光発光時に蛍光発光色と補色関係にある第一の色彩層の第一の色彩領域が、りん光発光色と同系色であることで、りん光発光時には認識できないという効果が得られ、さらにりん光発光時にりん光発光色と補色関係にある第一の色彩層の第二の色彩領域が、蛍光発光色と同系色であることで、蛍光発光時に認識できないことから、蛍光及びりん光の存在を隠ぺいすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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