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公開番号
2025082292
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2024198355
出願日
2024-11-13
発明の名称
樹脂組成物、粘着剤組成物、粘着剤、および粘着シート
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
18/42 20060101AFI20250521BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】架橋速度に優れ、粘着剤とした際の粘着力、タック等の粘着物性に優れる樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリエステル系樹脂(A)とイソシアネート系硬化剤(B)を含む樹脂組成物であって、
前記イソシアネート系硬化剤(B)が芳香環とイソシアネート基がアルキレンを介して結合している構造を有し、
前記イソシアネート系硬化剤(B)の含有量がポリエステル系樹脂(A)100質量部に対して0.1質量部以上7.5質量部未満である樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル系樹脂(A)とイソシアネート系硬化剤(B)を含む樹脂組成物であって、
前記イソシアネート系硬化剤(B)が芳香環とイソシアネート基がアルキレンを介して結合している構造を有し、
前記イソシアネート系硬化剤(B)の含有量がポリエステル系樹脂(A)100質量部に対して0.1質量部以上7.5質量部未満である樹脂組成物。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
ポリエステル系樹脂(A)とイソシアネート系硬化剤(B)を含む樹脂組成物であって、
前記イソシアネート系硬化剤(B)が芳香環とイソシアネート基がアルキレンを介して結合している構造を有し、
前記樹脂組成物がビスマレイミド系化合物を実質的に含まない樹脂組成物。
【請求項3】
前記樹脂組成物から作成した粘着シートを、23℃、湿度50%下で3日間静置した後のゲル分率(i)と23℃、湿度50%下で7日間静置した後のゲル分率(ii)から下記式(1)により求められる架橋速度が70~130%である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
架橋速度(%)=(i)/(ii)×100 ・・・(1)
【請求項4】
前記ポリエステル系樹脂(A)のガラス転移温度が20℃以下である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記ポリエステル系樹脂(A)の重量平均分子量が30000以上である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記イソシアネート系硬化剤(B)がキシリレンジイソシアネート由来の構造を有する化合物である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
触媒(C)をさらに含む請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1または2に記載の樹脂組成物からなる粘着剤組成物。
【請求項9】
請求項8に記載の粘着剤組成物の硬化物である粘着剤。
【請求項10】
請求項9に記載の粘着剤を有する粘着シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、粘着剤組成物、粘着剤、および粘着シートに関し、さらに詳しくは、架橋速度、粘着物性に優れる樹脂組成物、粘着剤組成物、粘着剤、および粘着シートに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、家電製品から自動車、各種機械、電気機器、電子機器等の様々な産業分野において、典型的には該粘着剤の層を含む粘着シートの形態で、作業性がよく接着の信頼性の高い接合手段として広く利用されている。これらに使用される粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等が挙げられ、特に携帯電子機器等を含む電子部材用粘着剤においては、接着信頼性、意匠性のため、さらなる粘着力、光学特性の向上が求められる。なかでも、ポリエステル系粘着剤は、接着性、強靭性、耐熱性、機械的強度に優れた粘着剤であり、様々な検討が行われている。そして、前記ポリエステル系粘着剤は、ポリエステル系樹脂を架橋反応させることによって得られる。
【0003】
例えば、特許文献1では、ポリエステル系樹脂と架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート付加物を用いたポリエステル系粘着剤組成物が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、ポリエステル系樹脂とイソシアネート系架橋剤と、特定のビスマレイミド系化合物とを含有するポリエステル系樹脂組成物を、加熱処理した後紫外線照射処理することにより、ポリエステル系粘着剤が得られることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-115149号公報
特開2012-180409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ポリエステル系樹脂の架橋反応は、時間とともに進行し、安定化するまでにある程度の時間が必要となり、架橋反応の進行にともなって、発現される粘着力も変化する。そして、ポリエステル系樹脂は、通常、直鎖構造からなり分子末端にしか架橋点を有しないため、分子側鎖に自由に官能基を導入できるアクリル系樹脂と比較して架橋速度が遅く、粘着剤として使用する場合に粘着物性の安定性や生産効率に課題がある。
【0007】
前記特許文献1に開示された技術では、ポリエステル系樹脂の反応性が不十分であり、長期のエージングを必要とするため、生産効率に劣るものであった。
前記特許文献2に開示された技術は、加熱処理に加えて紫外線照射が必要となるため工程が煩雑化するとともに、紫外線照射処理できる設備が必要であり、従来の設備では対応できないため、生産効率に劣るものであった。
【0008】
また、ポリエステル系樹脂は、機械的強度が高いことから、粘着剤として使用する際に、表面のべたつき、いわゆるタックが不足するという課題もある。
【0009】
そこで、本発明ではこのような背景の下において、架橋速度に優れ、紫外線照射等の工程を用いずに効率よく生産が可能であり、粘着剤とした際の粘着力、タック等の粘着物性に優れる樹脂組成物の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
しかるに本発明者らは、前記の事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、樹脂組成物として、ポリエステル系樹脂と、特定構造を有するイソシアネート系硬化剤を特定量含むことで、または、樹脂組成物として、ポリエステル系樹脂と、特定構造を有するイソシアネート系硬化剤を含み、ビスマレイミド系化合物を実質的に含まないことにより、架橋速度に優れ、粘着剤とした際の粘着力、タック等の粘着物性に優れることを見出し、本発明を完成した。
(【0011】以降は省略されています)
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