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公開番号2025083415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025036280,2023082143
出願日2025-03-07,2018-08-29
発明の名称細菌またはListeria株の凍結乾燥のための組成物および方法
出願人アドバクシス, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 1/20 20060101AFI20250523BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細菌またはListeria株、例えばListeria monocytogenesの凍結乾燥のための方法および組成物を提供すること。
【解決手段】細菌またはListeria株を含む凍結乾燥された組成物を生産する方法、細菌またはListeria株を含む凍結乾燥用の製剤、凍結乾燥された細菌またはListeria株、および凍結された細菌またはListeria株を凍結乾燥用に調製する方法が提供される。一部のそのような方法は、緩衝液を含む製剤中の細菌またはListeria株を含む組成物を提供するステップと、組成物を凍結ステップにおいて冷却するステップと、冷却された組成物を一次乾燥ステップにおいて真空および第1の温度上昇に曝露するステップと、一次乾燥ステップからの組成物を二次乾燥ステップにおいて真空および第2の温度上昇に曝露するステップとを含むことができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
凍結されたListeria株を凍結乾燥用に調製する方法であって、
前記凍結されたListeria株を20℃~37℃の間の温度で解凍するステップ
を含み、
前記凍結されたListeria株が、緩衝液とスクロースとを含む製剤中において解凍され、
前記製剤が、1%~5% w/v スクロースを含み、
前記製剤が、トレハロースも、MSGも、rHSAも含まない、
方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記温度が、32℃~37℃の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記温度が、37℃である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記凍結されたListeria株が、8時間以下の間、解凍される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記凍結されたListeria株が、解凍後24時間以下の間、2℃~8℃で保持される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記製剤が、2%~3% w/v スクロースを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記製剤が、2.5% w/v スクロースを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記Listeria株が、組換えListeria monocytogenes株である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記Listeria株が、組換えListeria monocytogenes株であり、
前記製剤が、2%~3% w/v スクロースを含み、
前記製剤が、トレハロースも、MSGも、rHSAも含まない、
請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2017年9月19日に出願された米国特許出願番号第62/560,318号の利益を主張するものであり、この出願は、その全体があらゆる目的で参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
EFSウェブ経由でテキストファイルとして提出した配列表の参照
ファイル519152SEQLIST.txtに記載の配列表は、89.2キロバイトであり、2018年8月24日に作成したものであり、これにより参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
背景
凍結乾燥は、溶液から溶媒を除去して、液体より安定しており、高温での保管が容易である固体または粉末を形成するプロセスある。フリーズドライとしても公知の凍結乾燥は、凍結、続いて昇華を含む。結果として生じる凍結乾燥物は、冷凍せずにまたは液体より高温で保管することができ、このことにより、物質の保管および輸送コストが削減され、製品に必要とされる保管スペースも低減される。凍結乾燥は、製品の重量を低減させることもでき、したがって、同様に、出荷および関連コストが削減される。凍結乾燥は、様々な生体分子の保存および保管に特に有用である。なぜなら、凍結乾燥は、それらの保管寿命を延ばすからである。
【0004】
液体製剤と比較して、固体製剤には、優れた保管安定性、分子移動度および望ましくない化学反応の低減、ならびに出荷および流通の容易さを増すためのより低い梱包重量などの、複数の利点がある。さらに、現在利用可能な市販のワクチンの全ては低温保管を必要とするので、目的は、固体状態安定化技術を利用して、それらの室温またはより高温での安定性を増大させること、ならびに有効性の維持および安全性の確保のためのコールドチェーンへの依存を低減することである。フリーズドライされた細菌培養物の低い保管および輸送コストは、凍結保存と比較して大きな利点であるため、凍結乾燥は、好ましい保存方法であるが、凍結乾燥は、特別な装置および訓練された人材を必要とする多くのパラメーターによる影響を受ける非常に複雑な物理的プロセスである。フリーズドライは、細菌などの細胞の生理、特性および機能に影響を与え得る、生存率の低下、代謝活性の低下、および細胞形態の変化を含む、細胞に多くのタイプの損傷を引き起こし得る。
【0005】
加えて、様々な異なる凍結乾燥パラメーターの影響は非常に株特異的であり、この株依存性のため、いずれか1つの特定の株から一般的な結論またはガイダンスを導き出すことは困難である。細菌の高度な生物学的および代謝的多様性のため、細菌特異的な最適化フリーズドライ手順を開発することは困難であり、骨が折れる。Listeria monocytogenesなどのListeria菌株の凍結乾燥、ならびに凍結乾燥をListeriaについて実行可能な選択肢にするためにどのパラメーターを最適化する必要があり、どのようにそれらのパラメーターを最適化するのかに関するデータは、非常に限られている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
要旨
細菌またはListeria株、例えばListeria monocytogenes、の凍結乾燥のための方法および組成物が提供される。一態様では、細菌またはListeria株を含む凍結乾燥された組成物を生産するための方法が提供される。一部のそのような方法は、緩衝液を含む製剤中の細菌またはListeria株を含む組成物を提供するステップと、組成物を凍結ステップにおいて冷却するステップと、冷却された組成物を一次乾燥ステップにおいて真空および第1の温度上昇に曝露するステップと、一次乾燥ステップからの組成物を二次乾燥ステップにおいて真空および第2の温度上昇に曝露するステップとを含むことができ、それによって凍結乾燥された組成物が生産される。
【0007】
一部のそのような方法では、組成物に使用される細菌またはListeria株は、凍結ステップの前に解凍される凍結されたListeria株である。特定の例では、凍結された細菌またはListeria株を約2℃~約37℃、約20℃~約37℃、約23℃~約37℃、約25℃~約37℃、約32℃~約37℃、または約37℃の温度で解凍することができる。必要に応じて、解凍は、約8時間以下の間の解凍である。必要に応じて、解凍された細菌またはListeria株は、約2℃~約8℃の間の温度で約24時間以下の間、保持される。特定の例では、解凍される細菌またはListeria株の濃度は、1ミリリットル当たり約1×10

~約1×10
10
コロニー形成単位(CFU)の間であり得る。
【0008】
一部のそのような方法では、製剤は、緩衝液およびスクロースを含む。例えば、製剤緩衝液は、約1%~約5% w/v スクロース、約2%~約3% w/v スクロース、または約2.5% w/v スクロースを含み得る。必要に応じて、製剤は、トレハロース、グルタミン酸一ナトリウム(MSG)、または組換えヒト血清アルブミン(rHSA)などの1つまたは複数の他の賦形剤を含まない。
【0009】
一部のそのような方法では、製剤は、1ミリリットル当たり約1×10

~約1×10
10
コロニー形成単位(CFU)の細菌またはListeriaを含む。
【0010】
一部のそのような方法では、一次乾燥ステップにおける保持温度は、約-10℃~約-30℃の間、約-12℃~約-22℃の間、約-17℃~約-19℃の間、または約-18℃である。
(【0011】以降は省略されています)

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