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公開番号2025083067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196735
出願日2023-11-20
発明の名称座屈拘束ブレース
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250523BHJP(建築物)
要約【課題】芯材の狭幅部の端面とスペーサーとの間の摩擦を低減して、芯材における局所的な強軸方向の座屈による木製拘束体の破損を抑制できる、座屈拘束ブレースを提供すること。
【解決手段】座屈拘束ブレース100は、鋼製で板状の芯材10と、芯材10の有する2つの広幅面11aに対向するように配設されている、木製で一対の拘束材30と、一対の拘束材30を繋ぐ一対の側板40とにより形成される、木製拘束体20とを有し、芯材10の狭幅部11の端面11bと側板40との間に第1隙間G1が設けられ、第1隙間G1には鋼製のスペーサー15が介在し、スペーサー15と狭幅部11との間に、双方の間の摩擦力を低減する摩擦低減手段18が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋼製で板状の芯材と、
前記芯材の有する2つの広幅面に対向するように配設されている、木製で一対の拘束材と、該一対の拘束材を繋ぐ一対の側板とにより形成される、木製拘束体とを有し、
前記芯材は、その長手方向の中央側において前記広幅面の幅が相対的に狭い狭幅部を備え、その長手方向の端部側において前記広幅面の幅が相対的に広い広幅部を備えており、
前記芯材の前記狭幅部の端面と前記側板との間に第1隙間が設けられ、該第1隙間には鋼製のスペーサーが介在しており、
前記スペーサーと前記狭幅部との間に、双方の間の摩擦力を低減する摩擦低減手段が設けられていることを特徴とする、座屈拘束ブレース。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
鋼製で板状の芯材と、
前記芯材の有する2つの広幅面に対向するように配設されている、木製で断面形状がコの字状もしくはL字状の一対の拘束材により形成される、木製拘束体とを有し、
前記芯材は、その長手方向の中央側において前記広幅面の幅が相対的に狭い狭幅部を備え、その長手方向の端部側において前記広幅面の幅が相対的に広い広幅部を備えており、
前記芯材の前記狭幅部の端面と前記拘束材との間に第1隙間が設けられ、該第1隙間には鋼製のスペーサーが介在しており、
前記スペーサーと前記狭幅部との間に、双方の間の摩擦力を低減する摩擦低減手段が設けられていることを特徴とする、座屈拘束ブレース。
【請求項3】
前記摩擦低減手段が、前記スペーサーもしくは前記狭幅部の少なくとも一方における、他方側へ凸の湾曲状もしくは先細の端面であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
【請求項4】
前記摩擦低減手段が、前記スペーサーと前記狭幅部の間に介在して、該スペーサーもしくは該狭幅部の少なくとも一方から他方側へ凸の湾曲面もしくは先細面を備えた軸状鋼材であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
【請求項5】
前記摩擦低減手段が、前記スペーサーと前記狭幅部の間に介在する、丸鋼、ワイヤメッシュ、木板、もしくはブチルゴムのいずれか一種であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
【請求項6】
前記広幅部の端面と前記側板もしくは前記拘束材との間に、第2隙間がさらに設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
【請求項7】
前記広幅部の前記広幅面には、該広幅面に直交する補強リブが接合されて断面十字状を呈しており、
前記拘束材のうち、前記補強リブに対応する位置には、該補強リブと干渉しないスリットが設けられており、
前記スリットに、前記補強リブが第3隙間を有した状態で収容されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、座屈拘束ブレースに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、建物の架構(柱・梁架構、屋根架構等)を形成するブレースとして、座屈防止措置が講じられた座屈拘束ブレースが適用されている。座屈拘束ブレースとしては、鋼製の芯材の周囲を鋼板のみで補剛した形態、鋼製の芯材の周囲をRC(Reinforced Concrete:鉄筋コンクリート)で補剛した形態、鋼製の芯材の周囲を鋼材とモルタルで被覆した形態など、多様な補剛形態が存在する。
【0003】
ところで、昨今、木造建築物(木造住宅、木造の倉庫、木造の競技場など)の耐火性能や耐震性能の向上が図られている。木造住宅は本来的に、間取りやデザインの自由度の高さ、自然物の木材による癒し効果、木材の有する調湿効果、住宅などの建物用途によっては鉄骨造やRC造に比べて建設費用が一般に安価であるといった利点を備えているが、上記する耐火性や耐震性の向上が木造住宅をはじめとする木造建築物の注目度を高めている一つの要因である。このような木造住宅の架構内に上記する従来の座屈拘束ブレースを組み込む場合、木製の柱や梁と、金属製もしくはコンクリート製の補剛材を有する座屈拘束ブレースとが混在することになり、不釣合いな外観となることが否めない。
【0004】
そこで、座屈拘束ブレースの全体を木製もしくは紙製のパネル等で覆うことにより、金属製もしくはコンクリート製の補剛材を外部から視認できないようにする方策が考えられるが、この方策には多大な作業手間を要することから建設費の増加が懸念される。また、従来の座屈拘束ブレースは、金属やコンクリート、モルタル等が多用されていることから、重量が重くなる傾向にあり、木造住宅を構成する軽量な木製の梁や柱の中に重量のある座屈拘束ブレースを取り付けることは構造的にも不釣合いである。
【0005】
ここで、特許文献1には、木造住宅をはじめとする木造建築物の架構内に組み込んで使用するのに適した座屈拘束ブレースが提案されている。具体的には、芯材と、芯材の両面に沿って配置した一対の拘束材とを有する座屈拘束ブレースであり、芯材を鋼材にて形成し、一対の拘束材を木材にて形成し、この拘束材に集成材を適用し、集成材は芯材と平行にラミナが積層されたものとした座屈拘束ブレースである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4901491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載される座屈拘束ブレースによれば、木材にて形成された一対の拘束材により、座屈拘束ブレースの全体座屈に対する耐力向上を図ることができる。
【0008】
ところで、座屈拘束ブレースの芯材は、その長手方向の中央側において広幅面の幅が相対的に狭い狭幅部を有し、その長手方向の端部側において広幅面の幅が相対的に広い広幅部を有している形態が適用される場合があり、この形態によれば、中央側の狭幅部を塑性化し易い領域とすることができ、塑性化領域を中央側の狭幅部に限定させることができるといった効果が奏される。そして、芯材の狭幅部の端面と木製の拘束材もしくは側板との間には自ずと隙間ができることから、この隙間に鋼製のスペーサーが配設されることにより、芯材の隙間方向へのずれが抑制されるようになっている。
【0009】
地震時において座屈拘束ブレースは、鋼製の芯材の狭幅部の全域の弱軸方向や強軸方向に高次座屈を生じさせて地震エネルギーの吸収を図るが、鋼製の芯材の端面と鋼製のスペーサーとの間に局所的に大きな摩擦があると、この摩擦に起因して局所的な強軸方向の座屈が生じ、芯材における局所的な強軸方向の座屈によって側板等の木製拘束体に過度のめり込みが生じて破損することが懸念される。そのため、芯材の狭幅部の端面とスペーサーとの間の摩擦を低減することが肝要であるが、特許文献1には、このような芯材の狭幅部の端面とスペーサーとの間の摩擦を低減する手段の開示はない。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、芯材の狭幅部の端面とスペーサーとの間の摩擦を低減して、芯材における局所的な強軸方向の座屈による木製拘束体の破損を抑制できる、座屈拘束ブレースを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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