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公開番号2025082157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195441
出願日2023-11-16
発明の名称柱脚構造、及び、柱脚構造の施工方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類E04B 1/24 20060101AFI20250521BHJP(建築物)
要約【課題】アンカーボルトに過大な曲げモーメントが生じるのを抑制することができる。
【解決手段】柱1の柱脚部2に備えられて基礎部4のアンカーボルト5に固定されるベースプレート3と、ベースプレート3と基礎部4との間に挿入されて、柱1の上下方向での位置を調整する複数の調整板6と、ベースプレート3の周囲を取り囲んで、ベースプレート3と当接する状態で配設される上方側囲み体7と、複数の調整板6のうち、最下位に位置する最下位調整板61の周囲を取り囲んで、最下位調整板61と当接する状態で配設される下方側囲み体8と、上方側囲み体7と下方側囲み体8とを接合する接合体9とが備えられている。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
柱の柱脚部に備えられて基礎部のアンカーボルトに固定されるベースプレートと、
前記ベースプレートと前記基礎部との間に挿入されて、柱の上下方向での位置を調整する複数の調整板と、
前記ベースプレートの周囲を取り囲んで、前記ベースプレートと当接する状態で配設される上方側囲み体と、
複数の前記調整板のうち、最下位に位置する最下位調整板の周囲を取り囲んで、前記最下位調整板と当接する状態で配設される下方側囲み体と、
前記上方側囲み体と前記下方側囲み体とを接合する接合体とが備えられている柱脚構造。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記最下位調整板と前記下方側囲み体とが一体的に備えられている請求項1に記載の柱脚構造。
【請求項3】
前記最下位調整板と前記下方側囲み体との一体物は、複数の下方側分割体に分割され、
複数の前記下方側分割体の夫々において前記最下位調整板に相当する調整板部位には、前記アンカーボルトを貫通させる貫通部を形成する貫通部形成部が形成されている請求項2に記載の柱脚構造。
【請求項4】
前記上方側囲み体は、複数の上方側分割体に分割され、
複数の前記上方側分割体の夫々には、前記ベースプレートの外周部に当接する当接部が備えられ、
前記上方側分割体は、前記当接部を前記ベースプレートの外周部に押し当てる状態で設置自在に備えられている請求項1~3の何れか1項に記載の柱脚構造。
【請求項5】
請求項1に記載の柱脚構造の施工方法において、
前記柱をジャッキアップして、前記ベースプレートと前記基礎部との間に複数の前記調整板を挿入するジャッキアップ工程と、
前記下方側囲み体を設置する下方側囲み体設置工程と、
前記上方側囲み体を設置する上方側囲み体設置工程と、
前記接合体を設置する接合体設置工程との各工程を実行し、
前記上方側囲み体設置工程と前記接合体設置工程とは、前記ジャッキアップ工程とは別のタイミングにて実行する柱脚構造の施工方法。
【請求項6】
前記接合体設置工程では、前記上方側囲み体と前記接合体とをネジ接合し、前記下方側囲み体と前記接合体とをネジ接合して、前記接合体を設置している請求項5に記載の柱脚構造の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱脚構造、及び、柱脚構造の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
この柱脚構造では、基礎部のアンカーボルトに固定されるベースプレートが柱の柱脚部に備えられている。例えば、不同沈下対策として、柱をジャッキアップしてベースプレートと基礎部との間に複数の調整板を挿入することで、柱の上下方向での位置調整が行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
複数の調整板の夫々には、アンカーボルトを貫通させる貫通部が形成されており、アンカーボルトは、複数の調整板の夫々における貫通部を貫通する状態でベースプレートに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-40749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ベースプレートと基礎部との間に複数の調整板を挿入する場合には、ベースプレートと複数の調整板とが一体となっていなければ、ベースプレートを通じてアンカーボルトに過大な曲げモーメントが生じてしまう可能性がある。
【0006】
地震時の柱のせん断力は、ベースプレートからアンカーボルトに伝達されるが、複数の調整板によって上下方向でのベースプレートの位置が高くなっている。そのために、ベースプレートからアンカーボルトに柱のせん断力を伝達させる際に、アンカーボルトに過大な曲げモーメントが作用してしまい、想定外の応力が生じる可能性がある。
【0007】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、アンカーボルトに過大な曲げモーメントが生じるのを抑制することができる柱脚構造、及び、柱脚構造の施工方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1特徴構成は、柱の柱脚部に備えられて基礎部のアンカーボルトに固定されるベースプレートと、
前記ベースプレートと前記基礎部との間に挿入されて、柱の上下方向での位置を調整する複数の調整板と、
前記ベースプレートの周囲を取り囲んで、前記ベースプレートと当接する状態で配設される上方側囲み体と、
複数の前記調整板のうち、最下位に位置する最下位調整板の周囲を取り囲んで、前記最下位調整板と当接する状態で配設される下方側囲み体と、
前記上方側囲み体と前記下方側囲み体とを接合する接合体とが備えられている点にある。
【0009】
本構成によれば、上方側囲み体は、ベースプレートの周囲を取り囲んでベースプレートに当接しているので、地震時の柱のせん断力の多くは、ベースプレートから上方側囲み体に伝達される。接合体は、上方側囲み体と下方側囲み体とを接合しているので、上方側囲み体に伝達されたせん断力が、接合体を介して下方側囲み体に伝達される。下方側囲み体は、最下位調整板の周囲を取り囲んで最下位調整板に当接しているので、下方側囲み体に伝達されたせん断力が、最下位調整板に伝達され、最終的に最下位調整板からアンカーボルトに伝達される。これにより、地震時に柱のせん断力の多くがアンカーボルトに伝達される上下方向での位置は、最下位調整板の位置であるアンカーボルトの脚部となるので、アンカーボルトに過大な曲げモーメントが生じるのを抑制することができる。
【0010】
本発明の第2特徴構成は、前記最下位調整板と前記下方側囲み体とが一体的に備えられている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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