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公開番号2025082043
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195257
出願日2023-11-16
発明の名称プレキャストコンクリート部材の接合構造及びその製造方法
出願人三井住友建設株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類E04B 1/22 20060101AFI20250521BHJP(建築物)
要約【課題】プレキャストコンクリート部材の接合構造において建物の施工コストを削減する。
【解決手段】プレキャストコンクリート部材の接合構造であって、第1構造部材12、13と、第1構造部材の両端部が結合される2つの第2構造部材12と、第1構造部材を第2構造部材に圧着する緊張材17とを有し、第1構造部材は拡幅部16を両端部に備え、拡幅部のそれぞれに第1貫通孔18が形成され、第1貫通孔に整合する第2構造部材のそれぞれの部分に第2貫通孔19が形成され、緊張材が互いに連続する第1貫通孔及び第2貫通孔を貫通するように配置され、第1構造部材は両端部の一方に設けられた拡幅部を含む部分を構成する第1分割体14Aと、他方に設けられた拡幅部を含む部分を構成する第2分割体14Bと、第1分割体と第2分割体との間の部分を構成する第3分割体14Cと、第1分割体、第2分割体及び第3分割体を連結する複数の連結緊張材37とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
プレキャストコンクリート部材の接合構造であって、
柱及び梁の一方を構成するプレキャストコンクリートからなる第1構造部材と、
前記第1構造部材の長手方向の両端部が結合されるべきプレキャストコンクリートからなる2つの第2構造部材と、
前記第1構造部材を前記第2構造部材に圧着するための複数の緊張材と、を有し、
前記第1構造部材は、長手方向の中間部に比べて拡幅した拡幅部を前記両端部に備え、
前記拡幅部のそれぞれに、前記緊張材を挿通させるための第1貫通孔が形成され、
前記第1貫通孔に整合する、前記第2構造部材のそれぞれの部分に第2貫通孔が形成され、
前記緊張材が、互いに連続する前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を貫通するように配置され、
前記第1構造部材は、長手方向に複数に分割されており、前記両端部の一方に設けられた前記拡幅部を含む部分を構成する第1分割体と、前記両端部の他方に設けられた前記拡幅部を含む部分を構成する第2分割体と、前記第1分割体と前記第2分割体との間の部分を構成する第3分割体と、前記第1分割体、前記第2分割体及び前記第3分割体を連結するための複数の連結緊張材とを含む、接合構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1分割体及び前記第2分割体の、対応する前記第2構造部材に対する接合面のそれぞれには、前記連結緊張材を定着させるための第1定着部材を収容する凹部が設けられている、請求項1に記載の接合構造。
【請求項3】
前記連結緊張材は、前記第1分割体と前記第3分割体とを連結するための複数の第1連結緊張材と、前記第2分割体と前記第3分割体とを連結するための複数の第2連結緊張材とを含み、
前記第3分割体の外周面には、前記第1連結緊張材及び前記第2連結緊張材を定着させるための第2定着部材の少なくとも一部を収容する連結凹部が設けられている、請求項2に記載の接合構造。
【請求項4】
前記第1連結緊張材はそれぞれ、互いに交差するように前記第1構造部材の長手方向に対して斜めに配置され、
前記第2連結緊張材はそれぞれ、互いに交差するように前記第1構造部材の長手方向に対して斜めに配置され、
前記第1連結緊張材の一端部及び前記第2連結緊張材の一端部は、前記第2定着部材に定着されている、請求項3に記載の接合構造。
【請求項5】
前記第1分割体、前記第2分割体及び前記第3分割体の間のそれぞれには充填材が充填されている、請求項1に記載の接合構造。
【請求項6】
前記充填材の外縁部には前記第1構造部材の外周面に沿って空隙が形成されている、請求項5に記載の接合構造。
【請求項7】
前記第1分割体、前記第2分割体及び前記第3分割体の互いに対する接合面には接合凹部が形成され、前記接合凹部に前記充填材が充填されている、請求項5に記載の接合構造。
【請求項8】
前記第1分割体、前記第2分割体及び前記第3分割体の互いに対する接合面には設備配管を挿通させるための溝が形成され、
前記第1構造部材を貫通するように前記溝に前記設備配管が設けられている、請求項5に記載の接合構造。
【請求項9】
前記第3分割体が前記第1構造部材の長手方向に分割された複数の中間部小分割体により構成されている、請求項1に記載の接合構造。
【請求項10】
前記第1分割体及び前記第2分割体の少なくとも一方が前記第1構造部材の長手方向に分割された複数の端部小分割体により構成されている、請求項9に記載の接合構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャストコンクリート部材の接合構造及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ラーメン構造の建物の柱や梁に、プレキャストコンクリート製の柱部材や梁部材が用いられることがある。プレキャストコンクリート製の構造部材は、工場で予め製作され、建設現場に搬入される。
【0003】
特許文献1には、プレキャストコンクリート柱梁部材の接合構造が開示されている。この接合構造では、プレキャストコンクリート柱の端部にプレキャストコンクリート梁が定着され、プレキャストコンクリート梁の梁端部からの所定範囲の梁上下面に、通常断面に対して梁せいを増加させた拡幅部が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-12992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
プレキャストコンクリート製の構造部材を建物に使用する場合、建設現場まで搬入された構造部材をクレーン等によって配置し組み立てる必要がある。特許文献1のように建物の梁として用いられる構造部材は寸法や重量が大きいため、大型のクレーンを使用する必要がある。したがって建物の施工コストが嵩むという問題がある。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑み、プレキャストコンクリート部材の接合構造において、建物の施工コストを削減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、プレキャストコンクリート部材の接合構造であって、柱(2)及び梁(3)の一方を構成するプレキャストコンクリートからなる第1構造部材(12、13)と、前記第1構造部材の長手方向の両端部が結合されるべきプレキャストコンクリートからなる2つの第2構造部材(12)と、前記第1構造部材を前記第2構造部材に圧着するための複数の緊張材(17)と、を有し、前記第1構造部材は、長手方向の中間部に比べて拡幅した拡幅部(16)を前記両端部に備え、前記拡幅部のそれぞれに、前記緊張材を挿通させるための第1貫通孔(18)が形成され、前記第1貫通孔に整合する、前記第2構造部材のそれぞれの部分に第2貫通孔(19)が形成され、前記緊張材が、互いに連続する前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を貫通するように配置され、前記第1構造部材は、長手方向に複数に分割されており、前記両端部の一方に設けられた前記拡幅部を含む部分を構成する第1分割体(14A)と、前記両端部の他方に設けられた前記拡幅部を含む部分を構成する第2分割体(14B)と、前記第1分割体と前記第2分割体との間の部分を構成する第3分割体(14C)と、前記第1分割体、前記第2分割体及び前記第3分割体を連結するための複数の連結緊張材(37)とを含む。
【0008】
この態様によれば、第1構造部材が第1分割体、第2分割体及び第3分割体に分割される。したがって、第1構造部材の配置に使用するクレーンを小型化することができる。よって、建物の施工コストを削減することができる。
【0009】
上記の態様において、前記第1分割体及び前記第2分割体の、対応する前記第2構造部材に対する接合面(30)のそれぞれには、前記連結緊張材を定着させるための第1定着部材(40)を収容する凹部(31)が設けられているとよい。
【0010】
この態様によれば、凹部に第1定着部材を収容することができるため、ポストテンション方式で連結緊張材を緊張できる。よって、連結緊張材の必要定着長さを考慮することなく第1構造部材にプレストレス力を与えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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