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公開番号2025081902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023194975
出願日2023-11-16
発明の名称抜枠ユニット、造型機及び抜枠方法
出願人新東工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B22C 17/10 20060101AFI20250521BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】鋳枠の抜枠のサイクルタイムを短縮し得る技術を提供する。
【解決手段】その間にパターン部材が配置される上鋳型及び下鋳型を上下枠から抜枠する抜枠ユニットであって、ガイド部材と、枠移動部と、押出部と、上下枠に対して相対移動する支持部材を含み押出部材と共に移動して該押出部によって上下枠から押し出されている鋳型を支持し上下枠から押し出された該鋳型を該鋳型が搬出される搬出位置まで搬送する支持部と、枠移動部、押出部、及び支持部を制御する制御部と、を備え、制御部は、支持部が鋳型を搬出位置まで搬送している期間に、上枠と下枠との間にパターン部材が配置可能な位置まで、上枠及び下枠の少なくとも一方を移動させる、ように制御する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
その間にパターン部材が配置される上鋳型及び下鋳型を上下枠から抜枠する抜枠ユニットであって、
その内部に前記上鋳型が形成され、上端及び下端において開口する上枠と、
その内部に前記下鋳型が形成され、上端及び下端において開口する下枠と、
前記上枠及び前記下枠のうち少なくとも一方が移動可能に接続されたガイド部材と、
前記上枠及び前記下枠のうち少なくとも一方を前記ガイド部材に沿って移動させる枠移動部と、
互いに連結された前記上枠及び前記下枠である前記上下枠に対して相対移動する押出部材を含み、該上下枠から互いに組み合わせられた前記上鋳型及び前記下鋳型である鋳型を押し出す押出部と、
前記上下枠に対して相対移動する支持部材を含み、該支持部材を前記押出部材と共に移動させて該押出部によって前記上下枠から押し出されている前記鋳型を支持し、前記上下枠から押し出された該鋳型を該鋳型が搬出される搬出位置まで搬送する支持部と、
前記枠移動部、前記押出部、及び前記支持部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記支持部が前記鋳型を前記搬出位置まで搬送している期間に、前記上枠と前記下枠との間に前記パターン部材が配置可能な位置まで、前記上枠及び前記下枠の少なくとも一方を移動させる、ように制御する、
抜枠ユニット。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記下枠は、前記ガイド部材に移動可能に接続され、
前記枠移動部は、前記下枠を前記ガイド部材に沿って移動させ、
前記搬出位置は前記上下枠の下方に位置し、
前記制御部は、前記支持部が前記鋳型を前記搬出位置まで搬送している期間に、前記上枠と前記下枠との間に前記パターン部材が配置可能な位置まで、前記下枠を前記ガイド部材に沿って移動させる、ように制御する、
請求項1に記載の抜枠ユニット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の抜枠ユニットと、
前記上枠と前記下枠との間に前記パターン部材を搬入及び搬出させる搬送部と、
前記上下枠及び前記ガイド部材を含む鋳枠ユニットを、抜枠が行われる第1位置とスクイズが行われる第2位置との間で回動させる回動部と、
前記搬出位置に搬送された前記鋳型を外部に搬出する搬出部と、
を備え、
前記制御部は、
前記搬送部、前記回動部、及び前記搬出部を制御し、
前記搬出位置に搬送された前記鋳型を外部に搬出している期間、又は該鋳型を外部に搬出している該期間より前に、前記上枠と前記下枠との間に前記パターン部材を搬入して該上枠及び該下枠との間に該パターン部材が挟持された前記鋳枠ユニットを前記第1位置から前記第2位置に回動する、ように制御する、
造型機。
【請求項4】
前記鋳枠ユニットが前記第1位置から前記第2位置まで回動する軌跡は、前記回動部の回動軸の下を通過しない、
請求項3に記載の造型機。
【請求項5】
前記鋳枠ユニットが前記第1位置から前記第2位置まで回動する前記軌跡をその円周の一部として含む仮想円は、前記搬出位置を通過する、
請求項4に記載の造型機。
【請求項6】
前記制御部は、前記パターン部材が挟持された前記鋳枠ユニットを前記第1位置から前記第2位置に回動している期間、又は該鋳枠ユニットを該第1位置から該第2位置に回動している該期間の後に、前記搬出位置に搬送された前記鋳型を外部に搬出する、
請求項3に記載の造型機。
【請求項7】
その間にパターン部材が配置される上鋳型及び下鋳型を上下枠から抜枠する抜枠方法であって、
その内部に前記上鋳型が形成され上端及び下端において開口する上枠と、その内部に前記下鋳型が形成され上端及び下端において開口する下枠とが連結された上下枠から、互いに組み合わせられた前記上鋳型及び前記下鋳型である鋳型を押し出す工程と、
前記上下枠から押し出された前記鋳型を、該鋳型が搬出される搬出位置まで搬送する工程と、
前記上枠と前記下枠との間に前記パターン部材が配置可能な位置まで、前記上枠及び前記下枠の少なくとも一方を移動させる工程と、を含み、
前記上枠及び前記下枠の少なくとも一方を移動させる前記工程は、前記鋳型を前記搬出位置まで搬送する前記工程が行われている期間に行われる、
抜枠方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、抜枠ユニット、造型機及び抜枠方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、上下鋳枠から上下鋳型を抜き出す鋳型抜出し機構を備える造型装置を開示する。鋳型抜出し機構は、シリンダを収縮作動して抜出し板及び鋳型受けテーブルを相互に連動させながら下降させて上下鋳枠から上下鋳型を抜き出す。抜き出された上下鋳型は、鋳型受けテーブル上に載置される。続いて、鋳型排出装置によって鋳型受けテーブル上の上下鋳型が押し出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-315012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の造型装置が鋳型を連続して造型する場合には、鋳型受けテーブル上の上下鋳型を押し出した後に、上鋳枠と下鋳枠とを離間し、上下鋳枠の間にマッチプレートを挟持し、上下鋳枠内に砂を充填してスクイズするサイクルが繰り返される。このようなサイクルを繰り返す造型装置は、生産性を向上させる観点から改善の余地がある。
【0005】
本開示は、鋳枠の抜枠のサイクルタイムを短縮し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る抜枠ユニットは、その間にパターン部材が配置される上鋳型及び下鋳型を上下枠から抜枠する抜枠ユニットである。抜枠ユニットは、上枠、下枠、ガイド部材、枠移動部、押出部、支持部、及び制御部を備える。上枠は、その内部に上鋳型が形成され、上端及び下端において開口する。下枠は、その内部に下鋳型が形成され、上端及び下端において開口する。ガイド部材は、上枠及び下枠のうち少なくとも一方が移動可能に接続されている。枠移動部は、上枠及び下枠のうち少なくとも一方をガイド部材に沿って移動させる。押出部は、互いに連結された上枠及び下枠である上下枠に対して相対移動する押出部材を含み、上下枠から互いに組み合わせられた上鋳型及び下鋳型である鋳型を押し出す。支持部は、上下枠に対して相対移動する支持部材を含み、押出部材と共に移動して押出部によって上下枠から押し出されている鋳型を支持し、上下枠から押し出された鋳型を鋳型が搬出される搬出位置まで搬送する。制御部は、枠移動部、押出部、及び支持部を制御する。制御部は、支持部が鋳型を搬出位置まで搬送している期間に、上枠と下枠との間にパターン部材が配置可能な位置まで、上枠及び下枠の少なくとも一方を移動させる、ように制御する。
【0007】
本開示の別の側面に係る抜枠方法は、その間にパターン部材が配置される上鋳型及び下鋳型を上下枠から抜枠する抜枠方法である。抜枠方法は、以下の(a)~(c)の工程を含む。(a)その内部に上鋳型が形成され上端及び下端において開口する上枠と、その内部に下鋳型が形成され上端及び下端において開口する下枠とが連結された上下枠から、上鋳型及び下鋳型である鋳型を押し出す工程。(b)上下枠から押し出された鋳型を、該鋳型が搬出される搬出位置まで搬送する工程。(c)上枠と下枠との間にパターン部材が配置可能な位置まで、上枠及び下枠の少なくとも一方を移動させる工程。上枠及び下枠の少なくとも一方を移動させる工程は、鋳型を搬出位置まで搬送する工程が行われている期間に行われる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、鋳枠の抜枠のサイクルタイムが短縮され得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る造型機の一例を示す側面図である。
図1に示される鋳枠ユニットの側面図である。
図1に示される鋳枠ユニットの正面図である。
図1に示される鋳枠ユニットの上下枠が連結された状態の一例を示す正面図である。
上下枠が連結された状態における造型機の一例を示す側面図である。
鋳枠ユニットが回動された状態における造型機の一例を示す側面図である。
スクイズ前の造型ユニットの一例を示す平面図である。
ガイド固定部の一例を示す正面図である。
実施形態に係る造型方法の一例を示すフローチャートである。
スクイズ中の造型ユニットの一例を示す平面図である。
図11(a)は、上下枠及び鋳型の一例を示す断面図である。図11(b)は、上下枠から鋳型が押し出されている状態を示す断面図である。図11(c)は、鋳型が搬送位置に搬送されている状態を示す断面図である。図11(d)は、上枠と下枠との間にパターン部材が搬送されている状態を示す断面図である。図11(e)は、鋳枠ユニットが第1位置から第2位置に回動されている状態を示す断面図である。
実施形態に係る抜枠方法の一例を示すフローチャートである。
変形例に係る造型機の一例を示す正面図である。
図14(a)は、変形例に係る造型ユニットの一部を示す断面図である。図14(b)は、変形例に係る造型ユニットの一部を示す断面図である。図14(c)は、変形例に係る造型ユニットの一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の例示]
以下、図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は繰り返さない。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。「上」「下」「左」「右」の語は、図示する状態に基づくものであり、便宜的なものである。
(【0011】以降は省略されています)

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