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公開番号2025077191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189202
出願日2023-11-06
発明の名称メタノール燃料船
出願人日本シップヤード株式会社,今治造船株式会社,ジャパンマリンユナイテッド株式会社
代理人個人
主分類B63B 11/04 20060101AFI20250512BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】燃料タンクの容積を確保しつつ船体重量の軽減を図ることができる、メタノール燃料船を提供する。
【解決手段】メタノール燃料船1は、船体隔壁(バルクヘッド17)と所定の隙間を形成するように配置された一対の隔壁鋼板2と、船体側壁18と所定の隙間を形成するように配置された一対の側壁鋼板3と、船体の縦通構造(トップサイド12a、ホッパー12b、二重底12c等)の一部を前後に区画する区画鋼板4と、上甲板11と所定の隙間を形成するように配置された頂部鋼板5と、を備え、メタノール燃料船1は、隔壁鋼板2、側壁鋼板3及び縦通構造(ここでは、トップサイド12a、ホッパー12b、二重底12c)により形成される内部空間を燃料タンク20として使用する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
メタノール燃料で推進可能な船体を備えたメタノール燃料船において、
船体隔壁と所定の隙間を形成するように配置された一対の隔壁鋼板と、
船体側壁と所定の隙間を形成するように配置された一対の側壁鋼板と、
前記船体の縦通構造の一部を前後に区画する区画鋼板と、を備え、
前記隔壁鋼板、前記側壁鋼板及び前記縦通構造により形成される内部空間を燃料タンクとして使用し、
前記隔壁鋼板、前記側壁鋼板及び前記区画鋼板は、前記燃料タンクの外周を囲うコファダムを形成するように構成されている、
ことを特徴とするメタノール燃料船。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記縦通構造は、カーゴホールドのホッパー、カーゴホールドのトップサイド、二重底又はダブルハルの二重壁構造である、請求項1に記載のメタノール燃料船。
【請求項3】
上甲板と所定の隙間を形成するように配置された頂部鋼板を備える、請求項1に記載のメタノール燃料船。
【請求項4】
前記燃料タンクの下方に位置する前記ホッパー、前記二重底又は前記二重壁構造の部分を前記燃料タンクとして利用するように構成した、請求項2に記載のメタノール燃料船。
【請求項5】
前記燃料タンクは、船体中央又は機関室前に配置されている、請求項1に記載のメタノール燃料船。
【請求項6】
前記燃料タンクの直上の上甲板上に設置されたコファダム又は燃料供給装置室を備える、請求項1に記載のメタノール燃料船。
【請求項7】
前記燃料タンク及び前記コファダムの直上の上甲板上に配置された燃料供給装置室を備え、前記燃料タンクから主機関にカーボンリサイクル燃料を供給する燃料供給配管は、前記燃料供給装置室及び前記コファダムを経由するように構成されている、請求項1に記載のメタノール燃料船。
【請求項8】
前記メタノール燃料船は、ばら積み貨物船である、請求項1に記載のメタノール燃料船。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メタノール燃料で推進可能な船体を備えたメタノール燃料船に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境保全の観点から環境を汚染する物質や廃棄物の排出を低減するゼロエミッションが提言されている。例えば、国際海運のゼロエミッションに向けたロードマップには、カーボンリサイクル燃料(メタン、メタノール、ジメチルエーテル等)の利用が検討されている。
【0003】
カーボンリサイクル燃料とは、カーボンリサイクル技術(CO

を分離・回収して再利用する技術)によって人工的に製造される燃料である。カーボンリサイクル燃料は燃焼時にCO

を発生するが、カーボンリサイクル技術を利用することにより大気中へのCO

の排出を抑制することができる。
【0004】
例えば、特許文献1には、メタノールを燃料として運転可能な内燃機関を機関室の内部に配置し、メタノール燃料タンクと、メタノール供給システムと、バルブユニットを上甲板上に配置し、メタノールドレンタンクを機関室の外部に備えると共に、メタノール供給システムからバルブユニットへ供給する第2配管と、バルブユニットから内燃機関へメタノールを供給する第3配管と、内燃機関からメタノールドレンタンクへメタノールドレンを排出する第4配管において、機関室の内部に配置される配管部分を二重管にして構成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-221645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたように、上甲板上にメタノール燃料タンクを配置した場合、メタノールの燃料体積(熱量あたりの体積)は重油の約2.4倍であることから十分なタンク容積を確保することが困難である。また、上甲板下にメタノール燃料タンクを配置した場合、メタノール燃料タンクの周囲にコファダム(保護区画)が必要であり追加部材によって船体重量が増加しやすいという問題もある。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、燃料タンクの容積を確保しつつ船体重量の軽減を図ることができる、メタノール燃料船を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、メタノール燃料で推進可能な船体を備えたメタノール燃料船において、船体隔壁と所定の隙間を形成するように配置された一対の隔壁鋼板と、船体側壁と所定の隙間を形成するように配置された一対の側壁鋼板と、前記船体の縦通構造の一部を前後に区画する区画鋼板と、を備え、前記隔壁鋼板、前記側壁鋼板及び前記縦通構造により形成される内部空間を燃料タンクとして使用し、前記隔壁鋼板、前記側壁鋼板及び前記区画鋼板は、前記燃料タンクの外周を囲うコファダムを形成するように構成されている、ことを特徴とするメタノール燃料船が提供される。
【0009】
前記縦通構造は、カーゴホールドのホッパー、カーゴホールドのトップサイド、二重底又はダブルハルの二重壁構造であってもよい。
【0010】
前記メタノール燃料船は、上甲板と所定の隙間を形成するように配置された頂部鋼板を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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