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公開番号2025076906
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188860
出願日2023-11-02
発明の名称稚魚用飼料
出願人ジェックス株式会社,株式会社ビッグバイオ
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類A23K 50/80 20160101AFI20250509BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】保管が容易な稚魚用飼料を提供する。
【解決手段】稚魚用飼料1は、休眠状態の繊毛虫が担持された担持体2を含む。斯かる構成によれば、休眠状態の繊毛虫は環境ストレス耐性を有するので、稚魚用飼料1を温度変化の大きい環境や、乾燥状態で保管することが可能であり、特別な管理を必要としない。これにより、稚魚用飼料1の保管が容易になる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
休眠状態の繊毛虫が担持された担持体を含む、稚魚用飼料。
続きを表示（約 100 文字）【請求項２】
前記担持体は、セルロース粒子である、請求項１に記載の稚魚用飼料。
【請求項３】
通水性を有する収容体に収容されている、請求項１又は２に記載の稚魚用飼料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、稚魚用飼料に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
稚魚用飼料として、ゾウリムシなどの微生物が封入された活き餌が販売されている（例えば、非特許文献１）。このような活き餌は、活動状態にあるため保管環境によっては、全滅してしまう恐れもある。そのため、稚魚の飼育初心者が活き餌を扱うことは難しいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
商品名「ゾウリムシミックス」、株式会社チャーム製、２０２３年１０月２４日検索、インターネット<URL：https://www.shopping-charm.jp/product/2c2c2c2c-2c2c-2c2c-2c2c-343430363430>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本開示の目的は、保管が容易な稚魚用飼料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
稚魚用飼料は、休眠状態の繊毛虫が担持された担持体を含む。
【０００６】
斯かる構成によれば、休眠状態の繊毛虫は環境ストレス耐性を有するので、稚魚用飼料を温度変化の大きい環境や、乾燥状態で保管することが可能であり、特別な管理を必要としない。これにより、稚魚用飼料の保管が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、本実施形態に係る稚魚用飼料を示す斜視図である。
図２は、孵化２週間後の針子の生存率を示す図である。
図３は、孵化１ヶ月後の針子の成長率を示す図である。
図４は、稚魚用飼料を水槽に沈めてから３日経過後の水１０μＬに含まれる微生物の数を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
＜稚魚用飼料＞
以下、稚魚用飼料１について図１を参照して説明する。図１は、本実施形態に係る稚魚用飼料１を示す斜視図である。図１においては、後述する収容体３の一部を省略している。図１に示すように、稚魚用飼料１は、稚魚の飼育容器に投入して用いられる。稚魚としては、例えば、孵化後２週間頃までのメダカや孵化後１週間頃までのベタなどのブラインシュリンプやミジンコを食べることが困難な極めて小さな稚魚が挙げられる。
【０００９】
稚魚用飼料１は、休眠状態の繊毛虫が担持された担持体２を含む。斯かる構成によれば、稚魚用飼料１を温度変化の大きい環境や、乾燥状態で保管することが可能であり、稚魚用飼料１に特別な管理を必要としない。これにより、稚魚用飼料１の保管が容易になる。また、特別な管理を必要としないので、稚魚用飼料１の輸送コストなどを抑えることができる。さらに、稚魚用飼料１は活き餌なので、稚魚用飼料１を稚魚に与えすぎても飼育容器内の水を汚さない。なお、担持体２には、繊毛虫以外の微生物が担持されていてもよい。
【００１０】
繊毛虫は、土壌に生息する土壌繊毛虫であることが好ましい。土壌繊毛虫は、増殖に適した水環境中では、繊毛を使って遊泳する増殖型細胞となる。そして、土壌繊毛虫は、水たまりの消失など生存に不適な環境では、乾燥、紫外線、凍結、高温、酸などに対して耐性（環境ストレス耐性）を有する休眠型細胞（休眠シスト）になる。休眠状態の繊毛虫とは、休眠型細胞になった繊毛虫のことを示す。
（【００１１】以降は省略されています）

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