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公開番号
2025075965
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187519
出願日
2023-11-01
発明の名称
ねじ
出願人
FDK株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16B
35/04 20060101AFI20250508BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ねじ締結時の作業性を向上する技術の提供。
【解決手段】ねじ1は、第1雄ねじ12及び第2雄ねじ13が形成された軸部10と、その上部に連なった頭部20と、頭部20の外周上に設けられた座金部30とで構成される。頭部20の下部をなす第2円筒部23の内周部には雌ねじが形成されている。作業前のねじ1は第1雄ねじの上端面12aと第2円筒部の下端面23bとが距離L2を隔てているが、雌ねじに第2雄ねじ13を螺合させることによりその少なくとも一部が頭部20の内側に収容されるため、作業後のねじ1の全長は作業前よりも最大でL2だけ短くなる。したがって、相手材に対する締結の際には、ねじ1の全長が長く第1雄ねじ12の下端部をガイドとしてねじ1を真っすぐに締め付けることができ、ねじが傾いた場合に生じうるねじの破損を未然に防ぐことができる。その後で、ねじ1の全長を短くして周囲の邪魔にならないようにすることができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
筒形状をなした第1筒部と、その下側に連なって前記第1筒部より径が小さい筒形状をなしており内周部に雌ねじが形成された第2筒部と、これらの筒部の中心軸の方向に貫通する中空部とを有した頭部と、
相手材に形成された雌ねじに螺合可能な第1雄ねじとその上側に連なり前記第2筒部に形成された雌ねじに螺合可能な第2雄ねじとを有し、上端部に駆動穴が形成されており、前記中空部において前記頭部と係合した軸部と
を備えたねじ。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のねじにおいて、
前記頭部は、前記第1筒部が工具を用いて回転可能な形状をなしていることを特徴とするねじ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のねじにおいて、
前記軸部は、前記第2雄ねじの上側に連なり前記第2雄ねじより小さい径で柱状に伸びた柱部の頂部に前記駆動穴が形成されており、前記頂部が前記中空部において前記頭部と係合していることを特徴とするねじ。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のねじにおいて、
前記第2筒部の外周上に予め設けられた1以上の座金をさらに備えたねじ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ねじに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ねじは、その製造過程での経緯により、ねじ山の形状が不完全な不完全ねじ部を有している。不完全ねじ部を有したねじで締結すると様々な問題が生じるため、従来、ねじの構造に対して様々な工夫がなされている。例えば、特許文献1には、頭部とこれよりも大径のつば部と首下不完全ねじ部が形成された脚部とからなり、つば部が首下不完全ねじ部を覆う位置まで折り曲げられた締結具が開示されている。この締結具によれば、頭部首下の不完全ねじ部の影響を受けずに被締結物を締結することができると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6461486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、被締結物の厚みが小さく、ねじの締結時に不完全ねじ部が被締結物を通過して相手材の雌ねじに食い込み雌ねじを破壊する虞がある場合には、予め相手材に対しザグリ加工を施し下穴の上部をひと回り大きく削っておくことによっても、不完全ねじ部による雌ねじの破壊を未然に回避することができる。
【0005】
しかしながら、この場合には、下穴の上部に雌ねじが存在しないため下穴にねじを真っすぐ挿入することが難しく、ねじが傾き易い。そして、傾いた状態でねじを無理に回すと、ねじガレを起こしたり雌ねじを破壊したりする虞がある。ねじがある程度の長さを有していれば、雄ねじの下端部をガイドとしてねじを真っすぐに締結することができるが、相手材の構造上の制約により長いねじを用いることができない場合には、締結時のねじの傾きを抑制する術がなく作業性が悪いため、対策が求められている。
【0006】
そこで、本発明は、ねじ締結時の作業性を向上する技術提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明のねじは、筒形状をなした第1筒部と、その下側に連なって第1筒部より径が小さい筒形状をなしており内周部に雌ねじが形成された第2筒部と、これらの筒部の中心軸の方向に貫通する中空部とを有した頭部と、相手材に形成された雌ねじに螺合可能な第1雄ねじとその上側に連なり前記第2筒部に形成された雌ねじに螺合可能な第2雄ねじとを有し、上端部に駆動穴が形成されており、中空部において頭部と係合した軸部とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ねじが有する2つの雄ねじのうち、第2雄ねじは第2筒部に形成された雌ねじに螺合可能であるため、第2雄ねじと第2筒部に形成された雌ねじとを螺合させることによりねじの全長を短くすることができる。したがって、相手材に第1雄ねじを螺合させる段階においては、第1雄ねじと同じ長さの雄ねじを有した一般的なねじよりもねじの全長が長いことから、第1雄ねじの下端部をガイドとしてねじを真っすぐに締め付けることができるため、そのような一般的なねじを用いる場合よりもねじ締結時の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態のねじ1を示す斜視図及び平面図である。
ねじ1の製造工程を示す図(1/2)である。
ねじ1の製造工程を示す図(2/2)である。
締結作業の前後におけるねじ1の全長の変化を示す正面図である。
ねじ1で相手材に対し被締結物を締結する流れを示す図(1/2)である。
ねじ1で相手材に対し被締結物を締結する流れを示す図(2/2)である。
ねじの様々な変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態のねじ1を示している。図1中(A)はその斜視図であり、図1中(B)はその平面図である。なお、図面全体において、特に言及しない限りは、ねじの山及び谷を交互する太線及び細線で示して形状の図示を省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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