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公開番号2025108058
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001698
出願日2024-01-10
発明の名称アルカリ電池
出願人FDK株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H01M 4/12 20060101AFI20250715BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】亜鉛の利用率の向上を図り、性能の向上を図ることができるアルカリ電池を提供することを提供すること
【解決手段】アルカリ電池1は、円筒形状の正極缶2と、正極缶2と同軸で正極缶2の内側に設けられた円筒形状の正極合剤3と、正極合剤3の内周面に沿って設けられた円筒形状のセパレータ7と、セパレータ7の内側に充填されるとともに亜鉛粉40が含有された負極合剤5と、を備え、負極合剤5の外側領域R1における亜鉛粉40の含有率のほうが内側領域R2における亜鉛粉40の含有率よりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
円筒形状の正極缶と、
前記正極缶と同軸で前記正極缶の内側に設けられた円筒形状の正極合剤と、
前記正極合剤の内周面に沿って設けられた円筒形状のセパレータと、
前記セパレータの内側に充填されるとともに亜鉛粉が含有された負極合剤と、を備え、
前記負極合剤の外側領域における亜鉛粉の含有率のほうが内側領域における亜鉛粉の含有率よりも大きいアルカリ電池。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記外側領域における亜鉛粉の含有率が65~70wt%であり、前記内側領域における亜鉛粉の含有率が58~63wt%である請求項1に記載のアルカリ電池。
【請求項3】
前記外側領域に含有された亜鉛粉のほうが前記内側領域に含有された亜鉛粉よりも粒径の大きな亜鉛粉の比率が高い請求項1に記載のアルカリ電池。
【請求項4】
粒径が150μm以上の亜鉛粉の重量をW1とし、粒径が75μm以下の亜鉛粉の重量をW2とした場合に、
前記外側領域では、1≦W1/W2≦2となり、
前記内側領域では、0.5≦W1/W2≦1となる請求項3に記載のアルカリ電池。
【請求項5】
円筒形状の正極缶と、
前記正極缶と同軸で前記正極缶の内側に設けられた円筒形状の正極合剤と、
前記前記正極合剤の内周面に沿って設けられた円筒形状のセパレータと、
前記セパレータの内側に充填されるとともに亜鉛粉が含有された負極合剤と、を備え、
前記外側領域に含有された亜鉛粉のほうが前記内側領域に含有された亜鉛粉よりも粒径の大きな亜鉛粉の比率が高いアルカリ電池。
【請求項6】
筒状の正極缶の内側に、前記正極缶と同軸で筒状の正極合剤を設ける工程と、
前記正極合剤の内周面に沿って筒状のセパレータを設ける工程と、
亜鉛粉が含有された負極合剤を前記セパレータの内側に充填する工程と、
内側に前記正極合剤と前記セパレータと前記負極合剤とが設けられた前記正極缶を前記正極缶の中心軸を中心に回転させて、前記負極合剤の外側領域における前記亜鉛粉の含有率を内側領域における前記亜鉛粉の含有率よりも高くする工程と、を備えるアルカリ電池の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、アルカリ電池に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
アルカリ電池は、筒状の正極缶を備える。正極缶の内側には、正極缶と同軸の筒状に形成された正極合剤が設けられている。正極合剤の内側には、正極合剤の内周面に沿った筒状のセパレータが設けられている。セパレータの内側には、負極が設けられている。アルカリ電池では、負極において亜鉛を反応させて電圧を発生させている。
【0003】
特許文献1には、亜鉛多孔体で形成された骨格部とその内側に充填されたゲル状の負極剤とで負極が構成されたアルカリ電池が開示されている。負極合剤には亜鉛粉が含有されている。アルカリ電池は、亜鉛が反応することで電圧を発生させている。亜鉛の反応性を向上させて放電性能の向上を図るために、特許文献1に開示された構成では、亜鉛多孔体で形成された骨格部の孔にゲルが充填されたものが負極として設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2010/058506号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、亜鉛多孔体は、導電性は良好なものの、酸化亜鉛皮膜に覆われ不動態化しやすく、亜鉛の利用率が十分であるとはいえない。
【0006】
開示の技術では、亜鉛の利用率の向上を図り、性能の向上を図ることができるアルカリ電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によるアルカリ電池は、円筒形状の正極缶と、正極缶と同軸で正極缶の内側に設けられた円筒形状の正極合剤と、正極合剤の内周面に沿って設けられた円筒形状のセパレータと、セパレータの内側に充填されるとともに亜鉛粉が含有された負極合剤と、を備え、負極合剤の外側領域における亜鉛粉の含有率のほうが内側領域における亜鉛粉の含有率よりも大きい。
【発明の効果】
【0008】
本願の開示するアルカリ電池の一態様によれば、亜鉛の利用率の向上を図り、性能の向上を図ることができるアルカリ電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1のアルカリ電池の断面図である。
図2は、アルカリ電池の評価試験の結果を示す図である。
図3は、実施例1から実施例10で示したアルカリ電池の製造工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願の開示するアルカリ電池の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態によって、本願の開示するアルカリ電池が限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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