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公開番号2025119406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014286
出願日2024-02-01
発明の名称捲回型電池
出願人FDK株式会社
代理人弁理士法人相原国際知財事務所
主分類H01M 10/28 20060101AFI20250806BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 セパレータに対する極板の移動を抑制する捲回型電池を提供する。
【解決手段】 捲回型電池1は、矩形の正極板11と負極板12との間にセパレータ13、14を介在させて長辺方向に巻回して形成された捲回電極群3をアルカリ電解液と共に外装缶2に収容する。セパレータ13は、正極板と負極板との間に位置して正極板と負極板とを電気的に絶縁する矩形の主セパレータ31と、主セパレータの一主面に固定される直角三角形の補助セパレータ32とを有する。正極板は、主セパレータの一主面に接して、矩形の4つの角部の各々が、主セパレータと補助セパレータとの間に配置される。補助セパレータは、正極板の前記主セパレータに対する移動を制限する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
各々が矩形の正極板と負極板との間にセパレータを介在させて長辺方向に巻回して形成された捲回電極群をアルカリ電解液と共に外装缶に収容した捲回型電池であって、
前記セパレータは、前記正極板と前記負極板との間に位置して前記正極板と前記負極板とを電気的に絶縁する矩形の主セパレータと、前記主セパレータの一主面に固定される複数の補助セパレータとを有し、
前記正極板は、前記主セパレータの一主面に接して、矩形の4つの角部の各々が、前記主セパレータと前記補助セパレータとの間に配置され、
前記補助セパレータは、前記正極板の前記主セパレータに対する移動を制限する、捲回型電池。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記複数の補助セパレータの各々は、形状が、三角形の第一辺部及び第二辺部が直角をなす直角三角形であり、
前記補助セパレータの直角部が、前記主セパレータに対して位置決めされた前記正極板の一の角部と位置合わせされ、前記第一辺部は前記正極板の短辺部に沿って配置されて前記主セパレータに固着され、前記第二辺部は前記正極板の長辺部に沿って配置されて前記主セパレータに固着される、請求項1記載の捲回型電池。
【請求項3】
前記一の補助セパレータの前記第一辺部の長さは、前記正極板の前記短辺部の長さの2分の1以下である、請求項2記載の捲回型電池。
【請求項4】
前記補助セパレータの前記第二辺部の長さは、前記第一辺部の長さと同じ、または前記第一辺部の長さよりも短い、請求項3記載の捲回型電池。
【請求項5】
前記補助セパレータの前記第一辺部は、前記主セパレータの巻始端部より離間配置されている、請求項2から4のいずれか一に記載の捲回型電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、捲回型電池に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ニッケル水素電池は、各々が帯状の正極板と負極板との間にセパレータを介在させた状態で長手方向に巻回することにより渦巻状の電極群を形成し、電極群をアルカリ電解液と共に外装缶に収容して封止した構造を有する。この構成において、セパレータは不織布から作製されるため、電極と共に巻回するときに極板の角部によりセパレータが突き破られて正極板と負極板との短絡につながることがあった。そこで、セパレータを補強するために、セパレータの長手方向の両端部のそれぞれに、セパレータの幅方向に延在する長方形の補助セパレータを重ね合わせていた。
【0003】
しかし、電極板を巻回するときに、正極板または負極板がセパレータからずれてしまうと、いわゆる、巻ずれが生じると、正極板と負極板とが直接接触して短絡させることがあった。
【0004】
そこで、特開平10-255818号公報に開示されるように、セパレータの長手方向端部に凸部を設けて極板の巻ずれを防止する構造が取られていた。また、特開2012-209072号公報に開示されるように、セパレータの四隅に突起を設けて極板の移動を制限する構造が取られていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-255818号公報
特開2012-209072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、電極板を巻回するときに、電極板の角部がセパレータに設けられた凸部や突起を乗り越えて、巻ずれが生じることがあり、その結果、正極板と負極板とが短絡することがあった。
【0007】
本発明の目的は、上記問題に鑑みて、セパレータに対する極板の移動を抑制する捲回型電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の捲回型電池は、各々が矩形の正極板と負極板との間にセパレータを介在させて長辺方向に巻回して形成された捲回電極群をアルカリ電解液と共に外装缶に収容した捲回型電池であって、前記セパレータは、前記正極板と前記負極板との間に位置して前記正極板と前記負極板とを電気的に絶縁する矩形の主セパレータと、前記主セパレータの一主面に固定される複数の補助セパレータとを有し、前記正極板は、前記主セパレータの一主面に接して、矩形の4つの角部の各々が、前記主セパレータと前記補助セパレータとの間に配置され、前記補助セパレータは、前記正極板の前記主セパレータに対する移動を制限する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の捲回型電池によれば、正極板と負極板との間にセパレータを挟み込んで渦巻状に巻回するときの、セパレータに対する極板の巻ずれを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施の形態に係る電池の一部を切欠且つ展開した斜視図である。
正極板、セパレータ及び負極板を積層した状態の分解斜視図である。
補助セパレータにより主セパレータに固定された正極板を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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