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公開番号
2025105146
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223482
出願日
2023-12-28
発明の名称
電池および電池の製造方法
出願人
FDK株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H01M
50/184 20210101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ガスケットが損傷しにくい電池を提供すること。
【解決手段】実施形態の電池1は、筒部15と、正極端子が形成された底部とを有する正極缶2と、正極缶2の開口18に設けられて負極端子13が形成された負極端子板12と、負極端子板12よりも正極端子側に設けられて開口18を塞ぐガスケット14と、正極缶2の内部に設けられた負極合剤と、を備え、負極端子13の外縁には、筒部15の中心軸に沿って底部から離れる方向を離間方向とした場合に離間方向に延びて筒部15と対向する対向部20が形成され、ガスケット14の外縁には、離間方向に延びて筒部15と対向部20との間に挟持される挟持部44と、挟持部44の端部から筒部15の中心軸に向かって延びて対向部20の端部を離間方向側から覆う第1の環状部45と、が形成され、対向部20と挟持部44との間に設けられた硬質樹脂層8をさらに備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
円筒形状の筒部と、前記筒部の一端側を塞ぐとともに正極端子が形成された底部とを有する正極缶と、
前記正極缶の開口に設けられて負極端子が形成された負極端子板と、
前記負極端子板よりも前記正極端子側に設けられて前記開口を塞ぐガスケットと、
前記正極缶の内部に設けられた負極合剤と、を備え、
前記負極端子の外縁には、前記筒部の中心軸に沿って前記底部から離れる方向を離間方向とした場合に前記離間方向に延びて前記筒部と対向する対向部が形成され、
前記ガスケットの外縁には、前記離間方向に延びて前記筒部と前記対向部との間に挟持される挟持部と、前記挟持部の端部から前記筒部の中心軸に向かって延びて前記対向部の端部を前記離間方向側から覆う第1の環状部と、が形成され、
前記対向部と前記挟持部との間に設けられた硬質樹脂層をさらに備える電池。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記硬質樹脂層は、紫外線硬化樹脂で形成されている請求項1に記載の電池。
【請求項3】
前記開口の縁には前記筒部の中心軸に向けて延びるとともに前記第1の環状部と重なる第2の環状部が形成され、
前記負極端子と前記第2の環状部との間に差し込まれた第1の部分と、前記第2の環状部を挟んで前記第1の環状部の反対側に設けられて前記第2の環状部を覆う第2の部分とを有するワッシャーをさらに備える請求項1に記載の電池。
【請求項4】
前記開口の縁には前記筒部の中心軸に向けて延びるとともに前記第1の環状部と重なる第2の環状部が形成され、
前記負極端子と前記第2の環状部との間に差し込まれた第1の部分と、前記第1の環状部と前記対向部との間に差し込まれた第2の部分とを有するワッシャーをさらに備え、
前記第1の部分の先端は、前記負極端子と前記第2の環状部とを結ぶ仮想面よりも離間方向側に突出しており、
前記第2の部分の先端は、前記硬質樹脂層に差し込まれている請求項1に記載の電池。
【請求項5】
請求項2に記載の電池の製造方法であって、
前記挟持部の内周面に紫外線硬化樹脂を塗布する工程と、
前記挟持部の内側に前記対向部を差し込む工程と、
前記紫外線硬化樹脂に紫外線を照射して硬化させて前記硬質樹脂層とする工程と、を備える電池の製造方法。
【請求項6】
前記紫外線の照射は、前記挟持部と前記対向部との隙間から行われる請求項5に記載の電池の製造方法。
【請求項7】
前記紫外線の照射は、前記底部を向く面側から前記ガスケットを透過させて行われる請求項5に記載の電池の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電池および電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すよう、電池には、正極缶と、負極端子板と、ガスケットとを備えるものがある。正極缶は、筒状形状の筒部と、筒部の一端側を塞ぐ底部とを有する。負極端子板は、正極缶の開口に設けられる。負極端子板の外縁には、底部から離れる方向に向けて延びるとともに正極缶の筒部と対向する対向部が形成されている。ガスケットは、正極缶の開口に設けられる。ガスケットの外縁には、底部から離れる方向に延びるとともに、負極端子板の対向部と正極缶との間に挟持される挟持部が形成されている。対向部と正極缶とに挟持部が挟持されることで正極缶の開口がガスケットによって塞がれる。挟持部の先端は、正極缶の筒部の中心軸に向けて延びるように折り曲げられた環状部が形成されており、環状部は対向部の先端を覆っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-18320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
負極端子板は金属で形成されている。また、ガスケットは樹脂で形成されている。ガスケットの環状部は、負極端子板の外縁に設けられた対向部の先端を覆う。落下等により電池に衝撃が加わった際に、金属で形成された負極端子板の対向部の先端が緩衝することよって、樹脂で形成されたガスケットの環状部が損傷し、割れたり穴が開いたりする場合がある。ガスケットが割れたり穴が開いたりすると、正極缶の内部に設けられた負極合剤や電解液がその割れや穴から漏れてしまうおそれがある。
【0005】
開示の技術では、ガスケットが損傷しにくい電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による電池は、円筒形状の筒部と、筒部の一端側を塞ぐとともに正極端子が形成された底部とを有する正極缶と、正極缶の開口に設けられて負極端子が形成された負極端子板と、負極端子板よりも正極端子側に設けられて開口を塞ぐガスケットと、正極缶の内部に設けられた負極合剤と、を備え、負極端子の外縁には、筒部の中心軸に沿って底部から離れる方向を離間方向とした場合に離間方向に延びて筒部と対向する対向部が形成され、ガスケットの外縁には、離間方向に延びて筒部と対向部との間に挟持される挟持部と、挟持部の端部から筒部の中心軸に向かって延びて対向部の端部を離間方向側から覆う第1の環状部と、が形成され、対向部と挟持部との間に設けられた硬質樹脂層をさらに備える。
【発明の効果】
【0007】
本願の開示する電池の一態様によれば、ガスケットが損傷しにくい電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1の電池の断面図である。
図2は、図1に示したA部分を拡大した部分拡大断面図である。
図3は、実施形態1の電池の製造工程において正極缶とガスケットと負極端子板とを組み立てる工程を説明する図である。
図4は、実施形態1の電池の製造工程において正極缶とガスケットと負極端子板とを組み立てる工程を説明する図である。
図5は、実施形態1の電池の製造工程において正極缶とガスケットと負極端子板とを組み立てる工程を説明する図である。
図6は、実施形態1の電池の製造工程において正極缶とガスケットと負極端子板とを組み立てる工程を説明する図である。
図7は、実施形態1の変形例の電池の部分拡大断面図である。
図8は、評価試験の結果を示す図である。
図9は、落下試験に用いた装置の概略構成を示す図である。
図10は、図9に示したC-C線に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願の開示する電池の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態によって、本願の開示する電池が限定されるものではない。
【0010】
(実施形態1)
<電池の概略構成>
図1は、実施形態1の電池の断面図である。実施形態1の電池1は、正極缶2と、正極合剤3と、負極合剤5と、集電棒6と、セパレータ7と、ガスケット14と、負極端子板12と、硬質樹脂層8と、ワッシャー9と、ラベル10と、を備える。電池1は、例えばアルカリ電池である。
(【0011】以降は省略されています)
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