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公開番号2025074114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2025028007,2023143119
出願日2025-02-25,2019-12-09
発明の名称排水配管継手
出願人株式会社クボタケミックス
代理人安田岡本弁理士法人
主分類E03C 1/12 20060101AFI20250502BHJP(上水;下水)
要約【課題】排水配管継手において、耐火性能を十分に発揮させ、排水騒音を抑制し、管外径が大きくなることを抑制する。
【解決手段】この排水配管継手100は、複数の樹脂製の射出成形品で形成され、床スラブの貫通孔に配置される管本体110と、床スラブの上方に突出し上階からの排水を流入させる上階側排水立管220を接続する上立管接続部120と、床スラブの下方に突出し下階に排水を流下させる下階側排水立管230を接続する下立管接続部130と、床スラブの上方で排水横枝管を接続する横枝管接続部140とを備え、管本体110における横枝管接続部140と下立管接続部130との間には、管本体110の内面に突出する旋回羽根114が形成され、管本体110の外面にはこの旋回羽根114に対応するくぼみ112が形成され、このくぼみ112の部分に熱膨張性耐火材116が充填されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ひとつまたは複数の樹脂製の射出成形品で形成され、
建築物に施工された際に、床スラブの貫通孔に配置される管本体と、前記床スラブの上方に突出し上階からの排水を流入させる排水立管を接続する上立管接続部と、前記床スラブの下方に突出し下階に排水を流下させる排水立管を接続する下立管接続部と、前記床スラブの上方で排水横枝管を接続する横枝管接続部とを備え、
前記管本体における前記横枝管接続部と前記下立管接続部との間には、前記管本体の内面に突出する突出部が形成され、
前記管本体の外面には前記突出部に対応するくぼみが形成され、
前記くぼみの部分に熱膨張性耐火材が充填された
ことを特徴とする排水配管継手。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記くぼみは、建築物に施工された際に、少なくともその一部が前記床スラブの上端から下端までの範囲の少なくとも一部に対応する位置に形成された、請求項1に記載の排水配管継手。
【請求項3】
前記突出部は、前記排水配管継手内の排水の流れを変化させる部分であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の排水配管継手。
【請求項4】
前記突出部は、旋回羽根であることを特徴とする、請求項1~請求項3のいずれかに記載の排水配管継手。
【請求項5】
前記くぼみは、前記旋回羽根の裏面の全部または一部に形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の排水配管継手。
【請求項6】
前記熱膨張性耐火材の外層には、耐火性能および振動抑制性能を備えた部材が設けられたことを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれかに記載の排水配管継手。
【請求項7】
前記部材は、3層構造を備え、前記管本体の外面から、制振材、耐火性無機繊維によって形成された振動絶縁体、遮音カバーの順に前記管本体の外面に設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の排水配管継手。
【請求項8】
前記制振材は、前記くぼみの部分に充填された前記熱膨張性耐火材を覆うように、前記管本体の外面に貼り付けられていることを特徴とする、請求項7に記載の排水配管継手。
【請求項9】
前記くぼみの部分よりも上方の位置において、前記制振材に代えて熱膨張性耐火シートが前記管本体の外面に貼り付けられていることを特徴とする、請求項8に記載の排水配管継手。
【請求項10】
前記3層構造における最内層は、前記制振材および前記熱膨張性耐火シートのいずれかであって、
前記最内層を設けた管径が、前記管本体における上方開口部であって前記横枝管接続部が挿入される受け口の外径以下であることを特徴とする、請求項9に記載の排水配管継手。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の床スラブを貫通して設けられる排水配管継手に関し、特に、熱膨張性耐火材を備えることにより火災時にその管路を閉塞し、火炎、煙等の流通を遮断できるようにした樹脂製の排水配管継手に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
集合住宅やオフィスビルなどには、給水設備および排水設備が設けられる。このうちの排水設備は、建物の各階層を上下に貫く縦管と、各階層内に設置される横管と、これらを接続する排水配管継手とを備えた排水配管構造が代表的なものとして広く知られている。
そして、このような排水配管継手は、建築物に施工された際に、床スラブの貫通孔に配置される管本体と、床スラブの上方に突出し上階からの排水を流入させる排水立管を接続する上立管接続部と、床スラブの下方に突出し下階に排水を流下させる排水立管を接続する下立管接続部と、床スラブの上方で排水横枝管を接続する横枝管接続部とを備える。さらに、管本体には、排水配管継手内の排水の流れを変化させる部分(たとえば旋回羽根、偏流板等)を備えるものが多い。また、このような排水配管継手として、ひとつまたは複数の樹脂製の射出成形品で形成されたものが広く知られている。
【0003】
このような排水配管継手を用いた排水配管構造が備え付けられた建築物において、階下にて火災等が発生した場合に火炎や煤煙、有毒ガスが排水配管構造の焼損部位または溶損部位を通じて上層階へ流出することを防止するために、排水配管継手に熱膨張性耐火材を、配管材の外周に別途設けたり、配管材の壁部内に埋設したりして、火災時には床スラブの貫通孔をこの熱膨張性耐火材によって閉塞された状態を維持することが行われている(特許文献1)。この熱膨張性耐火材は、たとえば、ブチルゴムを主成分とする樹脂分、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛、含水無機物及び金属炭酸塩を含有する樹脂組成物、または、エポキシ樹脂、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛および無機充填剤を含有する樹脂組成物等から形成される。
【0004】
また、熱膨張性耐火材を配管材の外周に別途設けたり、配管材の壁部内に埋設したりするのではなく、排水配管継手の胴部の一部であって床スラブに対応する位置に、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、熱膨張性黒鉛を1~15重量部の割合で含む耐火熱膨張性樹脂組成物で形成された耐火膨張層と、この耐火膨張層の内外面を覆う熱膨張性耐火材料非含有のポリ塩化ビニル系樹脂組成物で形成された被覆層で覆われた3層構造となった押出成形で得られる耐火性熱膨張樹脂パイプ(特許文献2における第1継手構成部材10)を設けることも行われている(特許文献2)。
【0005】
特許文献1に開示された排水配管継手も特許文献2に開示された排水配管継手も耐火熱膨張性を備えるために、火災発生時にはこの耐火熱膨張性を発現する熱膨張性黒鉛等が熱膨張することにより、排水配管継手やスラブに設けられた貫通孔などを閉塞して床スラブに防火区画壁としての機能を保持させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5859042号公報
特許第5508048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1に開示された排水配管継手においては、良好な防火性能を備えるものの、排水配管継手の外層に熱膨張性耐火材を巻き付ける場合には排水配管継手の外径が大きくなり床スラブにその分だけ大きな径の貫通孔を設けなければならず、配管材の壁部内に熱膨張性耐火材を埋設する場合には熱膨張性耐火材を金型に配置してからそれを包み込むように内外層を射出成形して埋設3層構造に成形しなければならず製造工程が複雑になり製造コストが上昇する。
【0008】
一方、特許文献2に開示された排水配管継手は、耐火性熱膨張樹脂パイプを別途成形する必要があり製造工程が増えて製造コストが上昇することに加えて、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して熱膨張性黒鉛を1~15重量部の割合で含むに過ぎずそもそも熱膨張性黒鉛の総量が多くなく、このような割合で熱膨張性黒鉛が樹脂に含有されるものに過ぎないために熱膨張性黒鉛自体を(特許文献1のように)配管材の外周に別途設けるときよりも床スラブの貫通部等の閉塞が困難となる。
【0009】
さらに、耐火性とは別の観点であるが、特許文献1に開示された排水配管継手であっても特許文献2に開示された排水配管継手であっても、管本体に排水配管継手内の排水の流れを変化させる部分(たとえば旋回羽根、偏流板等)を備え、この部分に排水が当たって流れを変化(旋回流、偏流)させている。当然であるが、この部分に排水が当たると排水配管継手本体が振動して排水騒音が発生する場合がある。このため、このような振動を有効に低減するような工夫が必要となる。
【0010】
本発明は、上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、ひとつまたは複数の樹脂製の射出成形品で形成された建築物の床スラブを貫通して設けられる排水配管継手であって、耐火性能を十分に発揮させ、排水騒音を抑制し、管外径が大きくなることを抑制することのできる排水配管継手を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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