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公開番号2025073344
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184037
出願日2023-10-26
発明の名称メタン発酵槽、及び、メタン発酵槽の運転方法
出願人株式会社神鋼環境ソリューション
代理人個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250502BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】太陽光による劣化の問題を生じることなく、メタン発酵液の温度が上がり過ぎた場合に放熱することができ、メタン発酵処理を適切に行う。
【解決手段】有機性廃棄物をメタン発酵処理してバイオガスを製造するメタン発酵槽において、メタン発酵液4を貯留する槽本体11と、槽本体11の底部12以外の外表面13、14を覆う外装材5とが備えられ、外装材5は、遮光性を有し、槽本体11との間に空間6を形成する状態で配設され、空間6には、断熱材7が配設されていない不断熱材空間61が少なくとも一部に含まれている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
有機性廃棄物をメタン発酵処理してバイオガスを製造するメタン発酵槽において、
メタン発酵液を貯留する槽本体と、
前記槽本体の底部以外の外表面を覆う外装材とが備えられ、
前記外装材は、遮光性を有し、前記槽本体との間に空間を形成する状態で配設され、
前記空間には、断熱材が配設されていない不断熱材空間が少なくとも一部に含まれているメタン発酵槽。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記空間には、断熱材が配設されている断熱材空間が少なくとも一部に含まれている請求項1に記載のメタン発酵槽。
【請求項3】
前記不断熱材空間は、前記槽本体の上方側に配設され、
前記断熱材空間は、前記槽本体の下方側に配設されている請求項2に記載のメタン発酵槽。
【請求項4】
前記外装材には、前記不断熱材空間と外方側とを連通する開口部が備えられている請求項1に記載のメタン発酵槽。
【請求項5】
前記開口部は、複数備えられている請求項4に記載のメタン発酵槽。
【請求項6】
前記開口部には送風装置が配設されている請求項4又は5に記載のメタン発酵槽。
【請求項7】
有機性廃棄物をメタン発酵処理してバイオガスを製造するメタン発酵槽の運転方法において、
メタン発酵液を貯留する槽本体と、
前記槽本体の底部以外の外表面を覆う外装材とが備えられ、
前記外装材は、遮光性を有し、前記槽本体との間に空間を形成する状態で配設され、
前記外装材には、前記空間と外方側とを連通する開状態と前記空間と外方側との間を閉塞する閉状態とに切替自在な開閉部が備えられ、
前記槽本体内のメタン発酵液の温度又は前記空間の温度が第1設定温度以上となると、前記開閉部を開状態に切り替え、前記槽本体内のメタン発酵液の温度又は前記空間の温度が第2設定温度以下となると、前記開閉部を閉状態に切り替える開閉切替工程を行うメタン発酵槽の運転方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機性廃棄物をメタン発酵処理してバイオガスを製造するメタン発酵槽、及び、メタン発酵槽の運転方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、排水処理で生じる汚泥やバイオマス等の有機性廃棄物の処分において、減容化・エネルギー化を目的としてメタン発酵(嫌気性発酵)が広く行われている。メタン発酵は、嫌気性条件下で有機性廃棄物を一定期間貯蔵することにより、嫌気性微生物の作用で有機性廃棄物が分解され、メタンガスや二酸化炭素といったバイオガスを生成する技術であり、国内の廃棄物設備や排水処理設備で広く採用されている。
【0003】
メタン発酵を行うメタン発酵設備は、主として、有機性廃棄物を貯蔵してメタン発酵を行うメタン発酵槽と、メタン発酵槽内のメタン発酵液を攪拌する攪拌機と、メタン発酵液の加温を行う加温装置とが備えられている。
【0004】
メタン発酵を円滑に行うために、メタン発酵槽内の温度を一定の範囲に維持する必要がある。中温でのメタン発酵処理を行う場合には、例えば、30℃~45℃の温度範囲に維持し、高温でのメタン発酵処理を行う場合には、例えば、50℃~60℃の温度範囲に維持している。
【0005】
従来、メタン発酵槽内のメタン発酵液を加温する加温装置を設けているが、加温装置による加温を行うだけでは、メタン発酵槽の表面等から放熱されるため、メタン発酵槽の外表面等に保温材を設置することが通常行われている(例えば、特許文献1,2及び非特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1では、メタン発酵槽が、内壁と外壁とを有する二重筒状体にて構成され、内壁と外壁との間の空間を仕切板で仕切ることで、複数の区画空間を形成している。複数の区画空間に対して、断熱材を充填する状態と断熱材を空にする状態とに切替自在としている。
【0007】
特許文献2では、メタン発酵槽の周囲に囲壁が設けられ、囲壁とメタン発酵槽の外壁面との間に農林業副産物を充填して保温層を形成している。非特許文献1では、メタン発酵槽の外表面に、保温材としてポリスチレンフォームを設置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特公昭57-1989号公報
特開2002-192192号公報
【非特許文献】
【0009】
鋼板製消化タンク技術マニュアル―2013年3月― 平成25年3月31日発行 発行所 財団法人下水道新技術推進機構
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献2及び非特許文献1では、メタン発酵槽の側面部の全体を保温材にて覆っているので、メタン発酵槽内のメタン発酵液の温度低下を抑制することができる。しかしながら、メタン発酵槽内のメタン発酵液の温度が上がり過ぎた場合には、メタン発酵液の温度がなかなか低下せず、メタン発酵を行う微生物の活性が低下してしまい、メタン発酵処理を適切に行えなくなる可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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