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公開番号
2025072700
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2023182925
出願日
2023-10-25
発明の名称
インク収容体及び記録方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/322 20140101AFI20250501BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】吐出安定性に優れたインクジェットインク組成物を収容したインク収容体を提供する。
【解決手段】インクジェットインク組成物と、前記インクジェットインク組成物を収容する容器と、を有するインク収容体であって、前記インクジェットインク組成物は、顔料と、界面活性剤と、を含有する水系インクであり、前記顔料は、化学構造の分類が異なる少なくとも2種の顔料を含み、前記界面活性剤は、HLB値が10以上のポリシロキサン系界面活性剤と、HLB値が6以上10以下のアセチレングリコール系界面活性剤と、を含み、収容された前記インクジェットインク組成物における溶存窒素量が5ppm以上である、インク収容体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
インクジェットインク組成物と、前記インクジェットインク組成物を収容する容器と、を有するインク収容体であって、
前記インクジェットインク組成物は、顔料と、界面活性剤と、を含有する水系インクであり、
前記顔料は、化学構造の分類が異なる少なくとも2種の顔料を含み、
前記界面活性剤は、HLB値が10以上のポリシロキサン系界面活性剤と、HLB値が6以上10以下のアセチレングリコール系界面活性剤と、を含み、
収容された前記インクジェットインク組成物における溶存窒素量が5ppm以上である、
インク収容体。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量Bに対する前記ポリシロキサン系界面活性剤の含有量Aの質量比(A/B)が0.3以上8.0以下である、
請求項1に記載のインク収容体。
【請求項3】
前記インクジェットインク組成物が、SP値が9(cal/cm
3
)
1/2
以上13.5(cal/cm
3
)
1/2
以下である有機溶剤を含有する、
請求項1に記載のインク収容体。
【請求項4】
前記有機溶剤の含有量Cが、前記インクジェットインク組成物の総量に対して0.5質量%以上15質量%以下である、
請求項3に記載のインク収容体。
【請求項5】
前記有機溶剤の含有量Cに対する、前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量Bの質量比(B/C)が0.3以下である、
請求項3に記載のインク収容体。
【請求項6】
前記容器は、多層構造を有する部材からなるインクパック、又は樹脂からなるインクボトルである、
請求項1に記載のインク収容体。
【請求項7】
前記容器は、多層構造を有する部材からなるインクパック、又は樹脂からなるインクボトルであり、
前記インクパックは、樹脂フィルム基材層と、ガスバリア層と、を有し、
前記ガスバリア層は、ガスバリア樹脂層、膜厚500nm以下の金属又は金属化合物の層、の少なくとも一方を有する、
請求項1に記載のインク収容体。
【請求項8】
前記容器は、多層構造を有する部材からなるインクパック、又は樹脂からなるインクボトルであり、
前記インクパックは、樹脂フィルム基材層と、ガスバリア層と、を有し、
前記ガスバリア層は、ガスバリア樹脂層、膜厚500nm以下の金属又は金属化合物の層、の少なくとも一方を有し、
前記金属又は金属化合物の層が、蒸着層である、
請求項1に記載のインク収容体。
【請求項9】
前記溶存窒素量が5ppm以上20ppm以下である、
請求項1に記載のインク収容体。
【請求項10】
前記容器の容量が800mL以上である、
請求項1に記載のインク収容体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インク収容体及び記録方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、水系インクを使用した色再現性の向上について種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、所望の色相を得ることを目的として、2種以上の顔料を混合したインク組成物を使用するインクセットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-297596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載のインク組成物のように化学構造の分類が異なる2種以上の顔料を含むインク組成物を用いて記録を行う際には、インク収容体の容器の種類や、インク組成物が収容されたインク収容体の取り扱いなどによっては吐出安定性に劣るという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のインク収容体は、インクジェットインク組成物と、上記インクジェットインク組成物を収容する容器と、を有するインク収容体であって、上記インクジェットインク組成物は、顔料と、界面活性剤と、を含有する水系インクであり、上記顔料は、化学構造の分類が異なる少なくとも2種の顔料を含み、上記界面活性剤は、HLB値が10以上のポリシロキサン系界面活性剤と、HLB値が6以上10以下のアセチレングリコール系界面活性剤と、を含み、収容された上記インクジェットインク組成物における溶存窒素量が5ppm以上である。
【0006】
本発明の記録方法は、上記に記載のインク収容体から供給されるインクジェットインク組成物をインクジェットヘッドから吐出して記録媒体へ付着させる付着工程を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例の条件及び評価結果を示す表1である。
実施例の条件及び評価結果を示す表2である。
実施例の条件及び評価結果を示す表3である。
実施例の条件及び評価結果を示す表4である。
実施例の条件及び評価結果を示す表5である。
本実施形態の容器の一例としてインクパックを示す図である。
本実施形態の容器の一例としてインクボトルを示す図である。
本実施形態の記録方法で用いる記録装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0009】
1.インク収容体
本実施形態に係るインク収容体は、インクジェットインク組成物(以下、単に「インク組成物」ともいう。)と、上記インクジェットインク組成物を収容する容器と、を有するインク収容体であって、上記インクジェットインク組成物は、顔料と、界面活性剤と、を含有する水系インクであり、上記顔料は、化学構造の分類が異なる少なくとも2種の顔料を含み、上記界面活性剤は、HLB値が10以上のポリシロキサン系界面活性剤と、HLB値が6以上10以下のアセチレングリコール系界面活性剤と、を含み、収容された上記インクジェットインク組成物における溶存窒素量が5ppm以上である。
【0010】
顔料は、顔料分散液やインク組成物の調製時に、顔料粒子の表面に微細な気泡が残ることがある。そのような微細な気泡が成長し、成長した気泡が顔料から離れてインク組成物中に放出されることで、インク組成物中に気泡が生成し、気泡によって吐出不良が生じる。そして、微細な気泡の成長は、インク中に溶解している溶存窒素などの気体成分によって促進される。そのため、使用する顔料の親水性及び疎水性や凹凸性及び平滑性に応じて、界面活性剤や有機溶剤の種類や量を調整することによって、顔料表面のぬれ性を高め、微細な気泡が残らないようにすることを行う。
(【0011】以降は省略されています)
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