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公開番号2025071120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2025021338,2022135448
出願日2025-02-13,2021-01-22
発明の名称ポリアミド樹脂フィルムおよびその製造方法
出願人ユニチカ株式会社
代理人個人
主分類B29C 55/02 20060101AFI20250424BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】リサイクル原料として再生モノマーを重合して得られるポリアミド樹脂を用いてポリアミド樹脂フィルムを製造する方法を提供する。
【解決手段】ポリアミド樹脂フィルムを製造する方法であって、(1)解重合用原料(A)からモノマーを生成する工程、(2)前記モノマーを含む原料を用いて重合することによりポリアミド樹脂(B)を製造する工程、(3)前記ポリアミド樹脂(B)を精練する工程及び(4)精練されたポリアミド樹脂(B)を含む出発材料を用いて未延伸フィルムを作製した後、前記未延伸フィルムを延伸する工程を含むことを特徴とするポリアミド樹脂フィルムの製造方法に係る。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
ポリアミド樹脂フィルムを製造する方法であって、
(1)解重合用原料(A)からモノマーを生成する工程、
(2)前記モノマーを含む原料を用いて重合することによりポリアミド樹脂(B)を製造する工程、
(3)前記ポリアミド樹脂(B)を精練する工程
(4)精練されたポリアミド樹脂(B)を含む出発材料を用いて未延伸フィルムを作製した後、前記未延伸フィルムを延伸する工程
を含むことを特徴とするポリアミド樹脂フィルムの製造方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記モノマーはε-カプロラクタムを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
延伸に先立って、予め未延伸フィルムの水分率を2~10質量%とする工程をさらに含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
出発材料の一部として、ポリアミド樹脂(ただし、前記ポリアミド樹脂(B)を除く。)を溶融して得られる再溶融樹脂を含み、かつ、その含有量が1質量%以上である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
精練されたポリアミド樹脂(B)における相対粘度ηRが2.5~4.5である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
解重合用原料(A)がポリアミド6樹脂及びそのオリゴマーの少なくとも1種である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
フィルムに施した半調印刷10%階調部の1000mm

中ドット抜け個数が100個以下であるポリアミド樹脂フィルム。
【請求項8】
ポリアミド樹脂フィルム中のカプロラクタムモノマー濃度が1.6質量%以下である、請求項7に記載のポリアミド樹脂フィルム。
【請求項9】
ポリアミド樹脂フィルム中のアミノ末端基及びカルボキシル末端基の含有量がそれぞれ80mmol/kg以下である、請求項7に記載のポリアミド樹脂フィルム。
【請求項10】
温度23℃及び湿度50%RH雰囲気下でのフィルム衝撃強度の最小値と最大値の比(最小値/最大値)が0.5~1.0である、請求項7に記載のポリアミド樹脂フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再生原料を多く使用したポリアミド樹脂を含むポリアミド樹脂フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
環境問題が注目されはじめてから久しいが、あらためて近年になって環境の持続可能性確保に対する意識が高まりつつある。以前から、樹脂廃材のリサイクルに対する要求は高く、これらを原料樹脂として使用されている。例えば熱可塑性樹脂延伸フィルムの製造に際して発生する廃材として、例えば耳部トリミング屑、スリット屑等の廃屑のほか、不良品等として製品化されなかったフィルム等がある。これらを再度溶融して作製されたペレットを再溶融樹脂(原料)として用いるマテリアルリサイクルが一般的に行われている。
【0003】
しかし、マテリアルリサイクルは、再溶融樹脂の含有量増加に伴い、異物、熱劣化物等の含有量が増えてしまうため、特に延伸応力の大きいポリアミド樹脂フィルムでは、延伸時に切断しやすくなるため、生産性が低下する。しかも、再溶融樹脂中に含有する添加物の量をコントロールすることが難しくなることから、フィルム表面においても局所的な特性変化が生じ、印刷不良、密着不良等が起こることがある。このように、ポリアミド樹脂フィルムにおける再溶融樹脂の含有できる量は限られており、リサイクル率を高めるにも限界があるとされている。
【0004】
一方、包装用フィルムのように、印刷層、バリア層、接着層、シーラント層というように複数種の樹脂原料が積層される積層フィルムは、各原料への分離が難しく、リサイクルしにくい場合もある。
【0005】
このような場合、樹脂廃材を解重合し、モノマー(再生モノマー)として用いる手法が知られており、ケミカルリサイクルとも呼ばれている。特に、ポリアミド樹脂についても、種々のケミカルリサイクルの方法が提案されている。例えば、ナイロン6を溶融し、金属類を除去し、解重合反応によって得られるε-カプロラクタムを回収し、繊維原料、樹脂用原料等とし、この回収ε-カプロラクタムを再利用できる方法が知られている(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-330718号公報
中国公開公報CN91106147.9
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、樹脂廃材であるポリアミド樹脂を解重合によって得られたモノマーを重合しても、フィルムに適したポリアミド樹脂は得られない。すなわち、強度、伸度等に優れたフィルムを得ることができない。
【0008】
しかも、近年では、包装容器等、商品パッケージにおいては多種多様な印刷が施されるようになり、印刷外観への要求もますます高くなる傾向にあり、フィルムに対する印刷適性(特に濃淡表現のうち淡部(低階調部)の再現性)に改善の余地がある。
【0009】
従って、本発明の主な目的は、リサイクル原料として再生モノマーを重合して得られるポリアミド樹脂を用いてポリアミド樹脂フィルムを製造する方法を提供することにある。さらに、本発明は、従来品と同等以上の印刷適性等を発揮できるポリアミド樹脂フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、再生されたモノマーを含む特定原料をフィルムの製造に用いることによって、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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