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公開番号2025070098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180176
出願日2023-10-19
発明の名称放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61B 6/00 20240101AFI20250424BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】オフセット画像の取得可能時間が限られていても、好適に更新されたオフセット画像を使用したオフセット補正を可能とする。
【解決手段】異なる放射線画像を取得する複数のモードの中から選択されたモードにおいて複数の被写体の放射線画像データを取得する放射線画像取得部と、複数のモードの各々においてオフセット画像データを取得可能なオフセット画像取得部と、取得されたオフセット画像データを用いて取得された放射線画像データのオフセット補正を実行するオフセット補正部と、を備える放射線撮像装置に、被写体の放射線画像データを取得するために選択されたモードを記憶するモード記憶部と、記憶されたモードにおいて、オフセット補正に用いるオフセット画像データをオフセット画像取得部に取得させるオフセット画像更新制御部と、を配する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
異なる放射線画像を取得する複数のモードの中から選択されたモードにおいて複数の被写体の放射線画像データを取得する放射線画像取得部と、
前記複数のモードの各々においてオフセット画像データを取得可能なオフセット画像取得部と、
前記取得されたオフセット画像データを用いて前記取得された放射線画像データのオフセット補正を実行するオフセット補正部と、
前記被写体の放射線画像データを取得するために選択されたモードを記憶するモード記憶部と、
前記記憶されたモードにおいて、前記オフセット補正に用いるオフセット画像データを前記オフセット画像取得部に取得させるオフセット画像更新制御部と、
を備える、放射線撮像装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記オフセット画像更新制御部は、前記複数の被写体の内の一の被写体について前記選択されたモードにおいて取得された放射線画像データのオフセット補正が終了した後に、前記記憶されたモードにおいて、前記オフセット画像取得部に前記オフセット補正に用いるオフセット画像データを取得させる、請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項3】
前記記憶された撮影モードにおいて取得されたオフセット画像データは、前記オフセット補正が終了した放射線画像データを取得した前記一の被写体の次の被写体の放射線画像データのオフセット補正に用いられる、請求項2に記載の放射線撮像装置。
【請求項4】
前記一の被写体の次の被写体の放射線画像データの取得に際して前記モード記憶部に記憶されていないモードが前記複数のモードの中から選択された場合、前記オフセット補正部は、前記複数のモードの各々において前記オフセット画像取得部により取得された複数のオフセット画像データの内から、前記モード記憶部に記憶されていないモードにおいて取得されたオフセット画像データを選択して、前記オフセット補正を実行する、請求項2に記載の放射線撮像装置。
【請求項5】
前記オフセット補正部は、前記複数のモードの中で、前記モード記憶部が記憶しているモードと蓄積時間及び感度設定の少なくとも一方が最も近いモードにおいて取得されたオフセット画像データを選択して、前記オフセット補正を実行する、請求項4に記載の放射線撮像装置。
【請求項6】
前記オフセット補正部は、前記複数のモードの各々において前記オフセット画像取得部により取得された複数のオフセット画像データの内から、前記次の被写体の放射線画像データの取得に際して選択されたモードにおいて取得されたオフセット画像データを選択して、前記オフセット補正を実行する、請求項4に記載の放射線撮像装置。
【請求項7】
前記オフセット画像更新制御部は、前記次の被写体の放射線画像データの取得の前に前記モード記憶部に記憶されたモードにおいて取得されたオフセット画像データに残像があるか否かを判定し、
前記残像があると判定された場合に、前記オフセット補正部は、前記複数のモードの中の、前記モード記憶部が記憶しているモードと蓄積時間及び感度設定の少なくとも一方が最も近いモードにおいて取得されたオフセット画像データを選択して、前記オフセット補正を実行する、請求項4に記載の放射線撮像装置。
【請求項8】
前記オフセット画像更新制御部は、前記次の被写体の放射線画像データの取得の前に前記モード記憶部に記憶されたモードにおいて取得されたオフセット画像データと、前記一の被写体の放射線画像データの取得の前に前記選択されたモードにおいて取得されたオフセット画像データと、を比較してオフセット画像の変動率を求め、
前記変動率が閾値以上である場合に、前記オフセット補正部は、前記複数のモードの中の、前記モード記憶部が記憶しているモードと蓄積時間及び感度設定の少なくとも一方が最も近いモードにおいて取得されたオフセット画像データを選択して、前記オフセット補正を実行する、請求項4に記載の放射線撮像装置。
【請求項9】
異なる放射線画像を取得する複数のモードの中から選択されたモードにおいて複数の被写体の放射線画像データを取得する放射線画像取得部と、
前記複数のモードの各々においてオフセット画像データを取得可能なオフセット画像取得部と、
前記取得されたオフセット画像データを用いて前記取得された放射線画像データのオフセット補正を実行するオフセット補正部と、
前記複数の被写体の内の一の被写体の次の被写体の放射線画像データの取得の前に、前記次の放射線画像データの前記オフセット補正のために、前記選択されたモードにおけるオフセット画像データを前記オフセット画像取得部に取得させるオフセット画像更新制御部と、
を備える、放射線撮像装置。
【請求項10】
放射線を発生させる放射線発生装置と、
前記放射線発生装置を制御する制御装置と、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、
を備える放射線撮像システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
現在、放射線による医療画像診断や非破壊検査に用いる撮像装置として、半導体材料によって形成された平面検出器(Flat Panel Detector)を用いた放射線撮像装置が普及している。このような放射線撮像装置は、例えば医療画像診断においては、一般撮影のような静止画撮影や、透視撮影のような動画撮影のデジタル撮像装置として用いられている。また工業用画像診断においては、半導体基板の静止画撮影やCT撮影にも用いられる。
【0003】
ここで、放射線撮像装置が生成する放射線画像は、入射した放射線に応じた成分だけでなく、暗電荷に応じた成分も含む。暗電荷に応じた成分を除去するために、放射線撮像装置に放射線が照射されていない状態で取得した画像(以下オフセット画像と称する)を放射線画像から減算する補正手法が知られている。ここで、放射線撮像装置は、稼働後の経過時間によって内部温度が変動し、それに依存して暗電荷の発生量が変動する。そのため、オフセット画像取得時と放射線画像取得時とで取得時間に差があると、オフセット成分を好適に除去できない場合がある。
【0004】
特許文献1には、適切なオフセット補正を行うために、検査手技に対応してオフセット画像の更新の順序を変更し、更新後の経過時間を計測して更新の要否を判定する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-118983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数の撮影モードを有する放射線撮像装置において上記したオフセット補正を行うためには、撮影の直前に全ての撮影モードでのオフセット画像の更新をすることが好ましい。しかし、撮影モードの数が多い場合には、全ての撮影モードのオフセット画像の更新をしようとすると、オフセット画像の取得に時間を要して撮影までに待ち時間が生じる虞がある。或いは撮影間隔が短い場合には、オフセット画像の更新の途中で次の撮影が開始され、オフセット画像の更新ができない撮影モードが生じてしまう可能性が生じる。特許文献1に開示される方法にあっても、オフセット画像の更新からの経過時間については考慮されているがこのようなオフセット画像の更新に要する時間に関しては考慮されていない。
【0007】
本開示は、上記の課題に鑑み、オフセット画像の取得可能時間が限られていても、好適に更新されたオフセット画像を使用したオフセット補正が可能な放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法、及びこれを実行させるプログラムの提供をその目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る放射線撮像装置は、
異なる放射線画像を取得する複数のモードの中から選択されたモードにおいて複数の被写体の放射線画像データを取得する放射線画像取得部と、
前記複数のモードの各々においてオフセット画像データを取得可能なオフセット画像取得部と、
前記取得されたオフセット画像データを用いて前記取得された放射線画像データのオフセット補正を実行するオフセット補正部と、
前記被写体の放射線画像データを取得するために選択されたモードを記憶するモード記憶部と、
前記記憶されたモードにおいて、前記オフセット補正に用いるオフセット画像データを前記オフセット画像取得部に取得させるオフセット画像更新制御部と、
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様によれば、オフセット画像の取得可能時間が限られていても、好適に更新されたオフセット画像を使用したオフセット補正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一態様に係る放射線撮像システムの構成例を示す図である。
放射線撮像装置内の放射線検出部の構成例を示す図である。
放射線検査装置の構成例を示す図である。
本開示の実施例1に係る処理の流れを示すフローチャートである。
本開示の放射線撮像装置のモード情報を示す図である。
被写体毎に撮影モードが異なる場合の、実施例2に係る処理の流れを示すフローチャートである。
オフセット画像の選択ができる場合の、実施例3に係る処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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