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公開番号2025069257
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2025012337,2020140436
出願日2025-01-28,2020-08-21
発明の名称シーラント用フィルム
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20250422BHJP(積層体)
要約【課題】内容物が粘凋性内容物が取り出し易く、充分なヒートシール性及び優れたイージーピール性を示すフィルム及び又は包装袋を提供する。
【解決手段】(a)ポリプロピレン系樹脂、(b)ポリエチレン系樹脂、(c)シリル化ポリエチレン系樹脂を含む樹脂組成物からなり、下記(1)、(2)、(3)を満足するシーラント用フィルムと少なくとも延伸ポリアミドフィルムを積層した積層体。
(1)(a)、(b)、(c)の含有量がそれぞれ、樹脂組成物全体に対して、30~70重量%、10~40重量%、3~30重量%である。
(2)シリル化ポリエチレン樹脂は下記式で示される。
CH3-(CH2)n-2-CH2-Si(CH3)2O-(-Si(CH3)2-O-)d-Si(CH3)2-CH2-(CH2)n-2-CH3
(式中、dは1以上の整数である。nは100以上の整数である。)
(3)ポリエチレン系樹脂が高圧法低密度ポリエチレンである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(a)、(b)、(c)を含む樹脂組成物からなるシール層を含むフィルムであって、下記(1)、(2)、(3)を満足するシーラント用フィルムと少なくとも延伸ポリアミドフィルムを積層した積層体。
(a)ポリプロピレン系樹脂
(b)ポリエチレン系樹脂
(c)シリル化ポリエチレン樹脂
(1)(a)、(b)、(c)の含有量がそれぞれ、樹脂組成物全体に対して、30~70重量%、10~40重量%、3~30重量%である。
(2)シリル化ポリエチレン樹脂は下記式で示される。
CH

-(CH


n-2
-CH

-S

(CH



O-(-S

(CH



-O-)

-S

(CH



-CH

-(CH


n-2
-CH

(式中、dは1以上の整数である。nは100以上の整数である。)
(3)ポリエチレン系樹脂が、高圧法低密度ポリエチレンである。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
下記(a)、(b)、(c)を含む樹脂組成物からなるシール層を含むフィルムであって、下記(1)、(2)、(3)を満足するシーラント用フィルムと少なくとも延伸ポリアミドフィルムを積層した積層体。
(a)ポリプロピレン系樹脂
(b)ポリエチレン系樹脂
(c)シリル化ポリエチレン樹脂
(1)(a)、(b)、(c)の含有量がそれぞれ、樹脂組成物全体に対して、30~70重量%、10~40重量%、3~30重量%である。
(2)シリル化ポリエチレン樹脂は下記式で示される。
CH

-(CH


n-2
-CH

-S

(CH



O-(-S

(CH



-O-)

-S

(CH



-CH

-(CH


n-2
-CH

(式中、dは1以上の整数である。nは100以上の整数である。)
(3)ポリエチレン系樹脂が、直鎖状低密度ポリエチレンである。
【請求項3】
下記(a)、(b)、(c)を含む樹脂組成物からなるシール層を含むフィルムであって、下記(4)、(5)、(6)を満足するシーラント用フィルムと少なくとも延伸ポリアミドフィルムを積層した積層体。
(a)ポリプロピレン系樹脂
(b)ポリエチレン系樹脂
(c)シリル化ポリエチレン樹脂
(4)(a)、(b)、(c)の含有量がそれぞれ、樹脂組成物全体に対して、30~85重量%、10~40重量%、3~30重量%である。
(5)シリル化ポリエチレン樹脂は下記式で示される。
CH

-(CH


n-2
-CH

-S

(CH



O-(-Si(CH



-O-)

-Si(CH3)

-CH

-(CH


n-2
-CH

(式中、dは1以上の整数である。nは100以上の整数である。)
(6)ポリエチレン系樹脂がエチレン単量体とα-オレフィンとの共重合体からなるエラストマーである。
【請求項4】
前記樹脂組成物が、無機酸化物又は合成樹脂からなる粒子を含有する、請求項1~3のいずれかに記載の積層体。
【請求項5】
前記樹脂組成物が脂肪酸アミドを含有する、請求項1~3のいずれか記載の積層体。
【請求項6】
請求項5に記載の積層体からなる容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シーラント用フィルム、及びそれを用いた積層体に関する。詳しくは、撥液性とヒートシール性並びに、滑り性及びブロッキング性に優れるシーラント用フィルム及びそれを用いた積層体包装袋に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチックフィルムからなる包装袋は、軽量で気密性に優れ、透明かつ高強度で取扱性に優れることから、固体状、液状、粉末状、ペースト状、粘凋物およびそれらの混合物からなる食品や薬品などの包装に広く用いられている。
【0003】
しかし、食品や薬品などを包装袋から取り出す場合において、液状、ペースト状、粘凋物など粘液性を示す内容物は包装袋の内面に付着しやすく、取り出し難いことは経験的に誰もが知るところである。また内容物が残った包装袋が廃棄されると衛生性の点でも問題となる可能性がある。
【0004】
これらの課題を解決する為に、表面に界面活性剤を塗布したフィルムや、界面活性剤を練り込んだフィルムが提案されている(例えば、特許文献1、2等参照。)が、内容物を取り出しやすいとは言えず、ヒートシール強度も低下するなどの問題があった。
【0005】
また、シリコーン樹脂又はシリコーンオイルを含み、撥液性を改善したフィルムも提案されている(例えば、特許文献3、4等参照。)が、その撥液性も十分でなかった。
【0006】
さらには、シリル化ポリオレフィンからなる、撥液性を改善したフィルムも提案されている(例えば、特許文献5、6、7等参照。)。
加えて、ポリプロピレン樹脂にポリエチレン樹脂を混合してイージーピール性を付与したフィルムも提案されているが、その撥液性は十分ではなかった(例えば、特許文献8等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-355362号公報
特開2001-48229号公報
特開平08-337267号公報
特許3539723号公報
特許5990131号公報
特開2014-177541号公報
特開2015-024548号公報
特許5394096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の技術的背景を考慮してなされたものであって、内容物が粘凋性であっても包装袋から取り出し易く、充分なヒートシール性を示し、且つ優れたイージーピール性を示すフィルム及び又は包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らはかかる実情に鑑み、鋭意検討した結果、ポリプロピレン系樹脂、シリル化ポリオレフィンを含む樹脂組成物を用い、この樹脂組成物からなる層におけるヒートシール強度の温度依存性を特定の範囲とすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、下記(a)、(b)、(c)を含む樹脂組成物からなるシール層を含むフィルムであって、下記(1)、(2)、(3)を満足するシーラント用フィルムである。
(a)ポリプロピレン系樹脂
(b)ポリエチレン系樹脂
(c)シリル化ポリエチレン樹脂
(1)(a)、(b)、(c)の含有量がそれぞれ、樹脂組成物全体に対して、30~70重量%、10~40重量%、3~30重量%である。
(2)シリル化ポリエチレン樹脂は下記式で示される。
CH

-(CH


n-2
-CH

-S

(CH



O-(-S

(CH



-O-)

-S

(CH



-CH

-(CH


n-2
-CH

(式中、dは1以上の整数である。nは100以上の整数である。)
(3)ポリエチレン系樹脂が、高圧法低密度ポリエチレン、及び直鎖状低密度ポリエチレンからなる群から選択される少なくとも1種以上のポリエチレン樹脂である。
【0010】
あるいは、下記(a)、(b)、(c)を含む樹脂組成物からなるシール層を含むフィルムであって、下記(4)、(5)、(6)を満足するシーラント用フィルムである。
(a)ポリプロピレン系樹脂
(b)ポリエチレン系樹脂
(c)シリル化ポリエチレン樹脂
(4)(a)、(b)、(c)の含有量がそれぞれ、樹脂組成物全体に対して、30~85重量%、10~40重量%、3~30重量%である。
(5)シリル化ポリエチレン樹脂は下記式で示される。
CH

-(CH


n-2
-CH

-S

(CH



O-(-S

(CH



-O-)

-S

(CH



-CH

-(CH


n-2
-CH

(式中、dは1以上の整数である。nは100以上の整数である。)
(6)ポリエチレン系樹脂がエチレン単量体とα-オレフィンとの共重合体からなるエラストマーである。
(【0011】以降は省略されています)

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