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公開番号2025067680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177831
出願日2023-10-13
発明の名称スラブ式軌道用の補修型枠及びこれを用いたスラブ式軌道の填充層補修工法
出願人株式会社アレン
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類E01B 37/00 20060101AFI20250417BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】填充層の補修が、従来よりも簡単な構成によって、迅速且つ容易に行われるようにする。
【解決手段】路盤コンクリート1と軌道スラブ5との間に設けられ填充層3の側部に側方に開放するように形成された空隙Sに填充材Rを注入することによって填充層3を補修するための補修型枠22であって、空隙Sの開放側の側部を閉塞して填充材Rを注入するための填充材装填空間Cを画定するべく、第1の縁部22Aの側において路盤コンクリート1の上面1Aに貼付され、第1の縁部22Aと相反する第2の縁部22Cの側において軌道スラブ5の側面5Aに貼付される帯体22を含み、帯体22が填充材Rを含浸可能な材料によって構成されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
路盤コンクリートと軌道スラブとの間に設けられた填充層の側部に側方に開放するように形成された空隙に填充材を注入することによって前記填充層を補修するための補修型枠であって、
前記空隙の開放側の側部を閉塞して前記填充材を注入するための填充材装填空間を画定するべく、第1の縁部の側において前記路盤コンクリートの上面に貼付され、前記第1の縁部と相反する第2の縁部の側において前記軌道スラブの側面に貼付される帯体を含み、
前記帯体が、前記填充材を含浸可能な材料によって構成されているスラブ式軌道用の補修型枠。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記帯体は不織布によって構成されている請求項1に記載のスラブ式軌道用の補修型枠。
【請求項3】
前記填充材は樹脂材を含んでいる請求項1又は請求項2に記載のスラブ式軌道用の補修型枠。
【請求項4】
前記帯体は、水平方向に延在し、前記第1の縁部を含む下片と、前記下片の前記第1の縁部とは相反する側の端縁から立ち上がって鉛直方向に延在し、遊端側に前記第2の縁部を含む上片とを有し、
前記下片は、前記上片より前記填充材装填空間の内側に延出し、前記路盤コンクリートの前記上面のうち前記填充材装填空間内に位置する部分に貼付され、
前記上片は前記軌道スラブの前記側面が前記填充材装填空間の上縁を画定する部分に貼付される請求項1に記載のスラブ式軌道用の補修型枠。
【請求項5】
前記帯体は、水平方向に延在し、前記第1の縁部を含む下片と、前記下片の前記第1の縁部とは相反する側の端縁から立ち上がって鉛直方向に延在し、遊端側に前記第2の縁部を含む上片とを有し、
前記下片は、前記上片より前記填充材装填空間の外側に延出し、前記路盤コンクリートの前記上面のうち前記填充材装填空間外に位置する部分に貼付され、
前記上片は前記軌道スラブの前記側面が前記填充材装填空間の上縁を画定する部分に貼付される請求項1に記載のスラブ式軌道用の補修型枠。
【請求項6】
前記上片は前記軌道スラブの前記側面との間に、上方に向けて開口し、前記填充材装填空間に前記填充材を注入するための填充材注入口を画定する請求項4又は5に記載のスラブ式軌道用の補修型枠。
【請求項7】
前記填充材注入口に差し込まれた樹脂チューブを有する請求項6に記載のスラブ式軌道用の補修型枠。
【請求項8】
前記下片は前記路盤コンクリートに塗布された接着剤により前記路盤コンクリートに貼付され、
前記上片は前記軌道スラブに塗布された接着剤により前記軌道スラブに貼付されている請求項4又は請求項5に記載のスラブ式軌道用の補修型枠。
【請求項9】
請求項1に記載の補修型枠を用いたスラブ式軌道の填充層補修工法であって、
前記路盤コンクリートと前記軌道スラブとの間に前記空隙を形成するべく、前記填充層を外周囲から水平方向に所定の深さまで除去する除去工程と、
前記空隙の開放側の側部を閉塞し、前記填充材装填空間を画定するべく、前記帯体を前記路盤コンクリート及び前記軌道スラブに貼付する型枠設置工程と、
液状の前記填充材を前記填充材装填空間に装填する填充材注入工程と、を含むことを特徴とするスラブ式軌道の填充層補修工法。
【請求項10】
前記帯体は不織布によって構成されている請求項9に記載のスラブ式軌道の填充層補修工法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スラブ式軌道用の補修型枠及びこれを用いたスラブ式軌道の填充層補修工法に関し、更に詳細には、填充層の補修の際に填充材を装填される空間を画定する補修型枠及びその補修型枠を用いたスラブ式軌道の填充層補修工法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道用の軌道として、路盤コンクリートとその上方に配置されるコンクリート製の軌道スラブとの間にCAモルタル(セメントアスファルトモルタル)による填充層が設けられ、軌道スラブ上にレールが締結されたスラブ式軌道が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
CAモルタルによる填充層が外部に露呈する外周部分は、経年劣化するうえ、填充層にしみ込んだ水分が凍結・融解を繰り返すことによる凍害によって劣化が早い。このため、当該部分は、比較的短期間のうちに補修が必要となる。填充層の外周部分の補修は、建て付けた型枠内に補修材を流し込む型枠注入工法により行われている。補修に用いる填充材には主に樹脂材が用いられており、型枠には一般的に木製型枠が用いられている。
【0004】
ところが、木製型枠を用いる場合、運搬性や施工効率が悪く、取り扱いが煩雑であるうえ、安全性に欠けるといった問題があった。このような問題を解決し得る工法として、本出願人は、路盤コンクリートと軌道スラブとの間に形成された空隙の外周部分に設置され、内部に気密室を画定する可撓材製の袋体と、袋体を横方向に貫通する填充材装填通路を画定し、気密室の流体圧によって縮径方向に弾性変形して填充材装填通路を閉塞する可撓材製の填充材注入用筒体とを有する補修型枠を提案している(例えば、特許文献2)。
【0005】
また、本出願人は、粘着剤層を有する樹脂製の粘着剤層を有するテープ型枠と、路盤コンクリートと軌道スラブとの間に形成された空隙に連通する填充材注入通路を画定する注入用型枠とを備え、前記テープ型枠が、前記空隙の開放側の側部を閉塞して填充材装填空間を画定するべく、路盤コンクリートの上面と軌道スラブの側面とに架け渡されるように貼付されてL字形をなす補修型枠を提案している(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-167421号公報
特開2015-168969号公報
特開2020-41397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2記載の補修型枠は、路盤コンクリートと軌道スラブとの間に配置される可撓材製の袋体を固定するために、袋体を膨らませてその下面を路盤コンクリートの上面に押し付け、袋体の上面を軌道スラブの下面に押し付ける必要がある。そのため、型枠の設置作業及び撤去作業が煩雑である。また、路盤コンクリートと軌道スラブとの間にできる空隙の外周部分に型枠配置用のスペースが必要になり、この部分に補修材を填充することができない。
【0008】
特許文献3記載の補修型枠を用いた填充層補修では、補修終了後に、テープ型及び注入用型枠等の型枠具を路盤コンクリートや軌道スラブ等から取り外して撤収する必要がある。このため、填充層補修に要する作業が増え、填充層補修に大きく時間を要し、填充層の補修を迅速に行うことが難しい。
【0009】
本発明は、このような背景に鑑み、填充層の補修が、従来よりも簡単な構成によって、迅速且つ容易に行われるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような課題を解決するために、本発明のある実施形態は、路盤コンクリート(1)と軌道スラブ(5)との間に設けられ填充層(3)の側部に側方に開放するように形成された空隙(S)に填充材(R)を注入することによって前記填充層を補修するための補修型枠(20)であって、前記空隙の開放側の側部を閉塞して前記填充材を注入するための填充材装填空間(C)を画定するべく、第1の縁部(22A)の側において前記路盤コンクリートの上面(1A)に貼付され、前記第1の縁部と相反する第2の縁部(22C)の側において前記軌道スラブの側面(5A)に貼付される帯体(22)を含み、前記帯体が、前記填充材を含浸可能な材料によって構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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