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公開番号
2025067072
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176760
出願日
2023-10-12
発明の名称
等速自在継手
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16D
3/205 20060101AFI20250417BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】内側継手部材に設けられた雌スプラインの端部のエッジの損傷を防止する。
【解決手段】等速自在継手1は、外側継手部材2と、内側継手部材3と、トルク伝達部材(ローラカセット4)と、内側継手部材3の軸孔30に軸方向一方側から挿入され、雌スプライン34と嵌合する雄スプライン81が外周面に形成されたシャフト8と、シャフト8の外周面のうち、内側継手部材3よりも軸方向他方側の領域に形成された環状溝83と、環状溝83に装着され、内側継手部材3に軸方向他方側から係合する止め輪10とを備える。内側継手部材3の表面に、内部よりも硬度が高い硬化層37が設けられる。内側継手部材3の内周面の軸方向他方側の端部に、チャンファ36が形成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
外側継手部材と、前記外側継手部材の内周に配され、内周面に雌スプラインが形成された内側継手部材と、前記外側継手部材と前記内側継手部材との間でトルクを伝達するトルク伝達部材と、前記内側継手部材の軸孔に軸方向一方側から挿入され、前記雌スプラインと嵌合する雄スプラインが外周面に形成されたシャフトと、前記シャフトの外周面のうち、前記内側継手部材よりも軸方向他方側の領域に形成された環状溝と、前記環状溝に装着され、前記内側継手部材に軸方向他方側から係合する止め輪とを備えた等速自在継手において、
前記内側継手部材の表面に、内部よりも硬度が高い硬化層が設けられ、
前記内側継手部材の内周面の軸方向他方側の端部にチャンファが形成されたことを特徴とする等速自在継手。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
軸方向と直交する面に対する前記チャンファの角度が30~60°である請求項1に記載の等速自在継手。
【請求項3】
前記チャンファの外径端の直径dと前記内側継手部材の前記雌スプラインの小径eとの比d/eが1.04~1.08である請求項1に記載の等速自在継手。
【請求項4】
前記チャンファの外径端が、前記雌スプラインの大径部よりも内径側に配された請求項1に記載の等速自在継手。
【請求項5】
前記チャンファの外径端が、前記雌スプラインの大径部よりも外径側に配された請求項1に記載の等速自在継手。
【請求項6】
前記内側継手部材の表面に噴射加工が施された請求項1に記載の等速自在継手。
【請求項7】
前記内側継手部材が、ボス部と、前記ボス部から半径方向外方に突出した3本の脚軸とを有し、
各脚軸に、前記トルク伝達部材としてのローラが回転自在に支持され、
前記外側継手部材の内周面に形成された3本のトラック溝に、前記ローラが収容された請求項6に記載の等速自在継手。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、等速自在継手に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
等速自在継手は、外側継手部材と、内側継手部材と、これらの間でトルクを伝達するボールやローラ等のトルク伝達部材とを有し、両継手部材が作動角をとってもトルクを等速で伝達可能な構造を有している。内側継手部材の軸孔にはシャフトの一端が挿入され、内側継手部材に設けられた雌スプラインとシャフトに設けられた雄スプラインとが嵌合することで、両者がトルク伝達可能に結合される。
【0003】
内側継手部材の軸孔にシャフトを軸方向一方側から挿入する際、シャフトの先端が内側継手部材の軸孔の入口部に接触することがある。従って、内側継手部材の内周面の軸方向一方側の端部(以下、「入口側端部」と言う。)には、通常、シャフトの先端との干渉による損傷を防止するためのチャンファが設けられる。一方、内側継手部材の内周面の軸方向他方側の端部(以下、「出口側端部」と言う。)は、シャフトの先端と干渉することがないため、チャンファを設ける必要が無い。以上の理由から、従来の等速自在継手では、内側継手部材の内周面の入口側端部にはチャンファが設けられる一方で、出口側端部にはチャンファが設けられていなかった(例えば、下記の特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6169793号公報
特開2011-2053号公報
特許第6486694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
内側継手部材は、雌スプラインを形成した後、熱処理が施されることが多い。この場合、内側継手部材の表面に熱処理による硬化層が形成され、内側継手部材の内周面に形成された雌スプラインも硬化する。従って、熱処理後の内側継手部材の搬送時や保管時に、内側継手部材が他の部品と干渉したとき、内側継手部材の内周面の出口側端部のエッジ、特に、雌スプラインの出口側端部のエッジが損傷する恐れがある。
【0006】
そこで、本発明は、内側継手部材に設けられた雌スプラインの出口側端部のエッジの損傷を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明は、外側継手部材と、前記外側継手部材の内周に配され、内周面に雌スプラインが形成された内側継手部材と、前記外側継手部材と前記内側継手部材との間でトルクを伝達するトルク伝達部材と、前記内側継手部材の軸孔に軸方向一方側から挿入され、前記雌スプラインと嵌合する雄スプラインが外周面に形成されたシャフトと、前記シャフトの外周面のうち、前記内側継手部材よりも軸方向他方側の領域に形成された環状溝と、前記環状溝に装着され、前記内側継手部材に軸方向他方側から係合する止め輪とを備えた等速自在継手において、
前記内側継手部材の表面に、内部よりも硬度が高い硬化層が設けられ、
前記内側継手部材の内周面の軸方向他方側の端部にチャンファが形成されたことを特徴とする等速自在継手を提供する。
【0008】
このように、内側継手部材の内周面の軸方向他方側の端部(出口側端部)にチャンファを形成することにより、内側継手部材の表面に硬化層が形成されて雌スプラインが硬化されていても、雌スプラインの出口側端部のエッジの破損を防止できる。
【0009】
軸方向と直交する面に対するチャンファの角度は、30~60°とすることが好ましい。
【0010】
チャンファが小さすぎると、雌スプラインのエッジの損傷防止効果が十分に得られない。一方、チャンファが大きすぎると、雌スプラインと雄スプラインの有効嵌合長さが短くなり、スプライン嵌合部の面圧が上昇して強度が低下する。また、チャンファが大きすぎると、止め輪と内側継手部材の端面との接触部(座面)の面積を十分に確保できず、シャフトとの係合により止め輪が変形しやすくなる。以上の知見から、チャンファの外径端の直径dと内側継手部材の雌スプラインの小径eとの比d/eを1.04~1.08とすることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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