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公開番号2025069654
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179495
出願日2023-10-18
発明の名称クラッチユニット
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16D 41/10 20060101AFI20250423BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ロック状態を良好に保持できるようにする。
【解決手段】入力される回転トルクの伝達及び遮断を制御する入力側クラッチ部11と、入力側クラッチ部11から入力される回転トルクを出力側へ伝達すると共に、出力側から逆入力される回転トルクを遮断する出力側クラッチ部12を備えるクラッチユニット10であって、出力側クラッチ部12は、回転が拘束される静止部材23と、回転トルクを出力する出力部材22と、静止部材23と出力部材22との間の楔すきまに配置される複数の係合子27と、係合子を楔すきまの幅狭側へ付勢する弾性部材と、静止部材23と出力部材22との間に充填されるグリースを有し、グリースが、カルシウムスルフォネートの増ちょう剤を含有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
入力される回転トルクの伝達及び遮断を制御する入力側クラッチ部と、前記入力側クラッチ部から入力される回転トルクを出力側へ伝達すると共に、出力側から逆入力される回転トルクを遮断する出力側クラッチ部を備えるクラッチユニットであって、
前記出力側クラッチ部は、回転が拘束される静止部材と、回転トルクを出力する出力部材と、前記静止部材と前記出力部材との間の楔すきまに配置される複数の係合子と、前記係合子を前記楔すきまの幅狭側へ付勢する弾性部材と、前記静止部材と前記出力部材との間に充填されるグリースを有し、
前記グリースが、カルシウムスルフォネートの増ちょう剤を含有することを特徴とするクラッチユニット。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記グリースが、カルシウムスルフォネートの増ちょう剤に加え、固体潤滑剤を含有する請求項1に記載のクラッチユニット。
【請求項3】
前記固体潤滑剤が、二硫化モリブデン、又はポリテトラフルオロエチレン、あるいはメラミンシアヌレートである請求項2に記載のクラッチユニット。
【請求項4】
前記カルシウムスルフォネートに含まれる微粒子の粒径が、0.1μm以上0.2μm以下である請求項1から3のいずれか1項に記載のクラッチユニット。
【請求項5】
前記グリース中の前記カルシウムスルフォネートの割合が、16%以上20%以下である請求項1から3のいずれか1項に記載のクラッチユニット。
【請求項6】
前記係合子の表面粗さRaが、0.01μm以上0.20μm以下であり、
前記静止部材の前記楔すきまにおける表面粗さRaが、0.04μm以上0.60μm以下であり、
前記出力部材の前記楔すきまにおける表面粗さRaが、0.20μm以上2.5μm以下である請求項1から3のいずれか1項に記載のクラッチユニット。
【請求項7】
前記入力側クラッチ部と前記出力側クラッチ部が自動車用シートリフタ部に組み込まれる請求項1から3のいずれか1項に記載のクラッチユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クラッチユニットに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動車用シートリフタ部などに用いられるクラッチユニットとして、入力部材に入力される回転トルクを出力部材に伝達する一方、出力部材から入力部材への逆入力回転トルクの伝達を遮断するものが知られている。
【0003】
一般的に、この種のクラッチユニットは、逆入力回転トルクの伝達を遮断するため、静止部材と出力部材との両部材に対して係合するスプラグ又はローラなどの係合子を備えている。
【0004】
回転トルクが入力部材に対して入力されない状態においては、係合子が静止部材と出力部材に対して係合することにより、出力部材の回転が規制された状態となる。このため、逆入力回転トルクが出力部材に入力されたとしても、出力部材の回転が規制され、入力部材への逆入力回転トルクの伝達が遮断される。
【0005】
一方、入力部材に対して回転トルクが入力されると、係合子が入力部材の回転に伴って係合子の係合が解除されることにより、入力部材から出力部材へ回転トルクが伝達可能な状態となる。
【0006】
ここで、上記のような係合子を備えるクラッチユニットにおいては、出力部材が回転する際の係合子と出力部材との間、及び、係合子と静止部材の間などの、摺動面間における摩耗及び摩擦抵抗を低減するため、出力部材と静止部材との間にグリースを充填している。
【0007】
例えば、特許文献1(特許第4278844号公報)においては、シートリフタ用のクラッチユニットに用いられるグリースの一例として、リチウム系グリースが挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第4278844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
グリースの潤滑性が高い場合、摺動面間における摩耗低減効果及び摩擦抵抗低減効果が効果的に得られるようなるほか、静止部材及び出力部材に対する係合子の係合を解除しやすくなるため、ロック解除時の操作性が向上する。しかしながら一方で、係合子の係合が解除されやすくなると、逆入力回転トルクが入力された際にロック状態が保持できなくなる虞がある。例えば、シートリフタにおいては、搭乗者が座席シートへ着座した際の荷重が逆入力回転トルクとして作用した場合に、ロック状態を保持できず、逆入力トルクが伝達されて、座席シートの座面位置が下がる虞がある。
【0010】
上記特許文献1において挙げられているリチウム系グリースは、真夏時の高温環境下における潤滑性保持の点において優れているが、増ちょう剤として含まれるリチウム石けんが自己潤滑性を有するため、係合子と出力部材との間、及び、係合子と静止部材との間における静摩擦力(静摩擦係数)が低くなり過ぎる懸念がある。
(【0011】以降は省略されています)

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